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平成28年度 第4回児童対策審議会会議録

  • ID:6623

日時

平成29年1月31日(火曜日)午後2時~

場所

長岡京市役所 南棟3階 第一委員会室

出席者

10名

安藤委員、大久保委員、加藤委員、小山委員、定永委員、

篠田委員、田村委員、鷹野委員、森委員、山ノ内委員(五十音順)

欠席者

8名

足達委員、工藤委員、寺田委員、西野委員、西村委員、野谷委員、畑中委員、山本委員(五十音順)

行政・事務局

則武健康福祉部参事兼健康福祉政策室長、井上福祉事務所長、名和こども福祉課長、迫田教育総務課長、

柿原文化・スポーツ振興室青少年育成担当主幹、藤井こども福祉課主幹、柳沢こども福祉課課長補佐、

河南こども福祉課保育係長、村田こども福祉課子育て支援係保健師長、谷川こども福祉課保育係栄養士長、

鈴木福祉政策室福祉政策担当総括主査、谷口こども福祉課子育て支援係主査、藤田福祉政策室福祉政策担当主事

傍聴者

1名

会議次第

案件1.児童対策審議会委員の委嘱について

健康福祉部長より委嘱状手交

案件2.特定教育・保育施設の確認に係る意見聴取について

案件3.長岡京市子ども・子育て支援事業計画の見直しについて

事務局より説明

<質疑・意見>

(委員)井ノ内にできる予定の保育園は、3歳児から5歳児にしては、園庭が狭いように感じるが、実際の保育内容はどのようなものになるのか?
(事務局)今回の資料には園庭面積までは記載していないが、基本的に2歳児以上になると、人数に3.3平方メートルをかけるというルールがあり、それをクリアしなければ京都府の認可を受けることができない。広いと感じる広さがあるかは別として、認可される面積は確保されると聞いている。

(委員)これは認定こども園の確認ではなく、保育園としての確認ということでよいか。
(事務局)その通りである。

(委員)新設される保育園への児童の送迎には、車も使われると思うが、周囲が住宅地のため、安全面の確保が必要になるのではないか。
(事務局)非常に道が狭いところがある地域であり、車での送迎という部分については、地元の方々も心配されているところであると思う。事業者においても、駐車場の台数や送迎のルールについて、地元の方々と時間をかけて相談をしているところであり、ある程度理解を得ていると聞いている。

(委員)定員が60名となっているが、長岡京市全体の待機児童からすると、どれぐらい減る予定なのか。
(事務局)次の案件3にも関わるところなので合わせて説明すると、長岡京市子ども・子育て支援事業計画では、平成27年度から平成31年度までの間に待機児童は少しずつ減っていく計画となっている。ただし、現実は待機児童が年々増加しており、このままの計画で行くことは難しいと考えているため、人数の見込みを修正していく予定である。井ノ内の保育園の開設だけでは長岡京市全体の待機児童の解消にはならない。さらに、平成29年度の途中からの開設ということもあり、スタートから60名の受け入れは難しい。30数名の受け入れをしていただきたいと考えているが、保育園の運営の都合等もあるため今後協議していきたい。この他、平成29年度には2つの小規模保育施設を年度当初から新設、平成30年度には神足保育所を増築することを計画している。民間保育園においても、認定こども園への意向を希望されるところがあると聞いているが、それらがあっても平成30年度のスタート時点では、おそらく44名程度の待機児童が出ると予測をしている。平成31年度で待機児童を0名にしたいという思いがあり、新田保育所の移転やさらなる新設園の設置等を検討していかなければいけないと考えている。計画の見直しについてもみなさまのご意見をいただきたい。

(委員)案件3の説明も今の話で終わりということでよいか。
(事務局)案件3の説明は以上であり、まとめて議論をしていただきたい。

(委員)計画の数値はあるが、あくまで実態に基づいて数値を見直すことが重要である。

(委員)他市においても待機児童対策として、保育園や認定こども園の新設だけではなく、小規模保育施設の開設も進められているようであるが、長岡京市は今後どのような方針で進めていくのか。
(事務局)計画に沿って申し上げると、平成29年度で小規模保育施設は5園、平成30年度で6園、平成31年度で8園となる。小規模保育施設は普通の保育園よりも比較的整備しやすいが、0歳児から2歳児までの保育施設となるため、卒園児の受け入れ体制も同時に考えていかなくてはいけない。計画では小規模保育施設を増やすことを見込んでいるが、3歳児の待機状況によっては、保育所を新設した方がよいということになるかもしれないので検討していきたい。基本的な考え方としては、待機児童がいるためそれを解消したいということで進めていきたい。

(委員)この近辺の状況で言うと、ルール上は小規模保育施設に19名まで入るが、12名でとめているところが多い。

(委員)多方面から小規模保育施設をやりたいという事業者が出てくることが予測される。例えば、マンションの1階を借りてやりましょうということになりかねない。ルールに違反していなければ、原則認可はおりるので、そういう意味での脆さはあると思う。

(委員)小規模保育施設ばかり増えてきているということは、そこを卒園する児童を受け入れるための施設が必要なのではないか。公立保育所も定員以上に受け入れている中で、どのような体制で卒園児の受け入れをされるのか。

(委員)そもそも、小規模保育施設をするのは書類上整っていれば、誰でもできる。園庭についても近隣の公園で代用できることとなっている。そうすると、3つ4つの小規模保育施設が1つの同じ公園を利用するということにもなってくる。

(委員)いま障がい者の放課後デイサービスもいっぱい開設され、蓋を開ければみんな質が悪くなっていると聞いている。小規模保育施設もいろいろな人が参入してくると、質の違いが顕著になっていくのではないかと心配である。

(委員)小規模保育施設の監査は市町村がしているのか。
(事務局)監査は市町村である。

(委員)監査の中で何を見るかという内容は決まっているのか。
(事務局)基本的には保育所の監査のルールを準用している。保育所の監査は都道府県がしており、市町村も同行するため、どのような監査をしているかをそこから学び、小規模保育施設の監査につなげている。

(委員)幼稚園でも監査があり、事業報告の提出をするが、かなり細かいところまで聞かれることがある。京都府からこの内容では補助金を出せないと言われることもある。

(委員)新たに保育所を作るのは大変なので、小規模保育施設で対応するという流れが出てきているが、職員をどのように配置するかということも問題となる。

(委員)小規模保育施設を開設するというのは理解できるが、働く親としてはせっかく入所できたのに、3歳児になるとまた退所してどこかを探さないといけないのは大変。できればそのまま流れるようにどこかに入所できる目途があるとよい。

(委員)人材確保と質の保障をどのように担保していくかも考えていかなければならない。

(委員)京都市では幼稚園教諭に加えて、小学校教諭でも保育士として働けるようにしている。それにより人材確保という大きな問題を解決しようとしている。長岡京市においてもこのような独自のルールを作るということも可能である。

(委員)長岡京市では保育士のなり手が少ないのか。
(事務局)全国的に保育士が不足しているということはみなさまも周知していただいているところであるが、長岡京市においても例外ではなく保育士の確保に苦労している。

(委員)公立の保育所で人材確保のためにしていることはあるのか。
(事務局)広報誌で募集をかけたり、ハローワークを通して保育士を募っている。また、提携している短大等に保育の専門学科があるため、希望があれば繋いでいただいている状況である。その他にも、今までに関わったことのある人材を通じて個別に連絡を取るなどしてお願いをしている。

(委員)ニュースでは潜在保育士がよく取り上げられているが、職業のやりがいとか楽しさが伝わると、もっともっと保育士になろうと思う人がいるのではないかと感じる。求人情報の字だけを見ているとそれらが伝わらず、どんな仕事かと不安になる人もいるのではないか。看護師の場合は、就職フェアのようなものが市で行われたりしているが、保育士はあまり見たことがない。

(委員)京都府ではあまり事例はないが、滋賀県(大津市・彦根市)では市が公立保育所のブースを設けて、保育士として働くことの魅力を伝えている。長岡京市でもやってみてもおもしろい。

(委員)京都府の2年制の保育士養成校を卒業した者の95%は、幼稚園や保育所に就職しているが、4年制の保育士養成校を卒業した者は50%ぐらいしか、幼稚園や保育所に就職していないというデータがある。なぜなら、4年制はほとんど小学校教諭の免許が取れるからである。小学校の場合、正規職員としてではなくても非常勤としての職があるため、生活の観点からそちらを選ぶ学生が多いようである。

(委員)潜在保育士と言われるが、どこにいるか分からないので難しい。背中にマークがついていれば見つけやすいが、結局は広く募って探すしか方法がない。看護師は授業料から生活費まで病院が持つ場合があり、卒業すれば3年から5年はその病院で働くというシステムになっている。保育士にはまだそういうシステムはない。例えば、市が月5万円を補助し、卒業すれば必ず長岡京市の保育所で働くというのも悪くはない。もう一つ言うならば、隣の京都市の方が長岡京市より給料がよい。賃金のプール制を採用し、どこの保育所へ行っても給料は同じである。すぐ隣にそういう市があるので、少し状況がきびしいのかもしれない。

(委員)幼稚園と保育所の選り好みはないか。

(委員)やはり保育実習に来ている学生のほとんどが保育所を希望されているように思う。

案件4.今後の公立保育所の運営について

事務局より説明

<質疑・意見>

(委員)平成27年度の平均保育料が一人あたり3万5千円となっているのは、世帯主だけの所得なのか、それとも両親の所得の合算なのか。また、保育料に最高額はあるのか。
(事務局)保育料は両親の所得の合算で決定している。標準時間の方で言うと、3歳児未満で6万5千円、3歳児で3万7千5百円、4歳児以上で3万2千4百円という上限額を設けている。

(委員)長岡京市の保育所には正規職員・アルバイトの保育士は何人ぐらいいるのか。
(事務局)公立の保育所には現在75名の正規職員がいる。1日(半日及び4時間含む)勤務しているアルバイトの保育士は40名、短時間で勤務しているアルバイトの保育士は65名、さらにパートの保育士がたくさんいる。

(委員)財政的に保育所を民営化するのは重要なことだと認識したが、保育所を民営化することのメリットとデメリットは何か。

(委員)こどもを友岡保育所に預けていた頃はまだ公立保育所だったため、施設的にガタガタであった。民営化されてからはとてもきれいに見え、送迎の際の車の整理もきちんとされているように感じた。

(委員)公立保育所はすべて同じカラーになり、民間保育園だとその園の独自カラーが出ているような気がする。

(委員)公立保育所だけでしかできない事業は必ずある。障がい児や医療ケアを必要とする児童の受け入れがそうではないか。最近では虐待家庭に関わるこどもの受け皿としても注目されている。

(委員)やはり民営化する時にはどのような母体に入ってもらうのか、そして長岡京市がどこまで基準を設けるのかが一番大切なことだと思う。

(委員)ただし、多くの市町村で民営化を進める動きが見受けられる。

(委員)長岡京市も保育所を民営化させた経験はあるのか。評判はいかがなものか。
(事務局)2つの保育所を民営化している。どちらも同じ法人ではあるが、入所申込みを見ても人気がある保育園であり、特色ある保育をしていただいていると認識している。

(委員)公立保育所と民間保育園の職員の定着率はどうか。
(事務局)公立保育所は若い先生も増えていて定着率もよい。民間保育園についても、定着率はよいのではないかと思う。

(委員)保育士の年齢は、若い人とベテランがバランスよくいればよい。ベテランばかりだと、ある日突然ごっそり変わったということになりかねない。ただし、民間の保育園の給料の決め方は年齢に応じてということではないので、若い人でもベテランでも同じ給料になってしまうことがしばしばある。

案件5.その他

事務局より説明

<質疑・意見>

(事務局)平成16年度の児童対策審議会の場で多様なニーズに応えるため、放課後児童クラブにおいても多様な運営をしていくという答申をいただき、平成25年度から長岡第七小学校の放課後児童クラブを民間委託してきたところである。そこで、平成29年度から新たに長岡第十小学校の放課後児童クラブを民間委託させていただくこととなった。平成25年度では600人台であった利用者は、平成28年度には900人を超えるという状況になってきている。施設改修を進めるとともに、年々増え続ける利用者に対応していくため、民間委託を進めていきたいと考えている。さらに、この4月から民設民営の放課後児童クラブが開始されることとなった。運営主体は民間事業者で下海印寺の施設を使用される。

(委員)待機児童というと保育所の話ばかりになるが、実は放課後児童クラブの利用者も大きな問題となってくるはずである。保育所と放課後児童クラブの両方を考えながら長岡京市の課題を解決していただきたい。

(委員)お願いとしてであるが、保育所の申込みの時期をもう少し早くすることはできないのか。なぜ12月に申込みで、2月から3月まで結果が分からないのか。幼稚園に来る保護者の中には、幼稚園と保育所を迷っておられる方がたくさんいるため、入園料を待ってほしいという話になってくる。

(事務局)ご迷惑をおかけしていることかと思うが、入所申込みから審査を経て決定までとなると、相応の期間が必要となってくる。他市と比べると、長岡京市は月に2回の入所選考日を設けているので、その事務が終わってからの新年度入所決定ということになる。良い悪いはあるが、変えることが少し難しいと認識している。ただし、今後も少しでも早く入所決定を出せるように検討を続けていきたい。