長岡京市子ども人権アピール14
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小中学生による「長岡京市子どもサミット」(平成18年12月22日)
平成18年10月22日、本市において3歳の幼児が虐待死するという痛ましい事件が発生しました。全国では、児童や生徒がいじめを苦に自らの命を絶つといった事件が、相次いで起こっています。
市教育委員会としても、これらの事態を深刻に受け止めるとともに、人を大切にする教育の重要性を改めて痛感しています。いまこそ、学校、家庭、地域、行政がひとつになり、子どもの人権を守るための取り組みが重要です。
そのような中、12月22日、市内の小・中学校の児童・生徒の代表28人が集まり、市議会議場で「長岡京市子どもサミット」を開きました。いじめなどの人権上の問題を自分自身の身近なものとしてとらえると同時に、地域社会の一員であることの自覚を持とうとするためです。
サミットでは、子どもたちの決意や大人へのメッセージを込めた「長岡京市子ども人権アピール14」を採択しました。アピール文は、市内全14校から集約した14の項目で構成されています。
私たち大人は、このアピールをしっかり受け止め、未来の担い手たちがすこやかに育つまちを築いていきましょう。
1 私たちの約束
- 私たちは人の命、自分の命を大切にして、お互いの人権を尊重し、人の心も身体も傷つけない大人になります。
- 私たちは、「いじめ」や差別を見逃さず、困っている人、悩んでいる人がいたら、力になり、全力で支えます。もし、自分がいじめられたなら、一人で抱え込まずに大人や周りの人に相談します。
- 私たちは、社会のきまりや学校生活のルールを守る大切さを理解し、「してはいけないことは、してはいけない。」と心に刻みます。
- 私たちは、「おはようございます」「いただきます」「ただいま」「おやすみなさい」「ごめんなさい」「ありがとう」など、あいさつをしっかりします。
- 私たちは、学校での勉強、スポーツ、自然体験、地域行事、家の手伝いなど、何事にも積極的に取り組みます。
- 私たちは、自然を守り、市をきれいにするためポイ捨てなどをせず、ごみもきちんと分別します。
2 私たちから大人のみなさんへ
- 子どもの安心・安全についてみんなで力を合わせてほしい。子どもの命を奪ったり、虐待したりしないで、すこやかに育ててください。
- 子どもの中には、大人の気付かない不安や悩みがたくさんあるので、もっと子どもの気持ちを理解する努力をしてください。
- いいことをした時は誉め、人に迷惑をかけた時には、しっかりしかって、善悪の区別を教えてください。
- 私たちのお手本となるように、人の命を大切にし、ルールを守って生活してください。
- 戦争はぜったいやめてください。そして、子どもに平和の尊さを伝えてください。
3 長岡京市の未来に向けて
- 自然や歴史を大切にし、人々が健康で安心して生活できるまちにします。
- 差別のない、誰もが平等に暮らすことができるいのち輝くまちにします。
- 誇りをもって自慢できる、いつまでも住みつづけたいまちにします。
平成18年12月22日
長岡京市子どもサミット