山西選手・吉岡選手へ市民が聞きたい50の質問
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オリンピック選手への質問、聞きました!
東京オリンピックで活躍した長岡京市出身の山西利和選手(競歩)と吉岡大選手(ファイアピストル)へ、市民が「今」聞いてみたいことを募集しました。「オリンピックのあの時、どんな気持ちだった?」「普段はどんな生活をしているの?」など、寄せられた質問に選手たちが答えてくれました。市制施行50周年にちなんだ50個の質問と回答を一挙公開!
山西選手への質問<1~25>
1.オリンピックの舞台に立った時の空気感・景色はどうでしたか。
オリンピックが東京で開催されると決まったときからぼんやりと目指していた舞台に、やっとたどり着いたと思いました。
2.銅メダルを受賞して、どんな気持ちでしたか。
ゴールしたときは、金メダルを目指していたので、結果には少し複雑な気持ちもありました。
3.オリンピックのレース中、苦しい場面があったと思いますが、どのようなことを考えていましたか。
苦しいときに粘り切れないと、最後に足をすくわれることが多いので、今の踏ん張りが最後の順位を決めると思って頑張りました
4.オリンピックのレースでは、序盤から集団を抜け出す海外選手もいましたね。レース展開についてどう思いますか。
(有力選手としてマークされ)今までとは少し違う経験になりました。二番手集団の中で他の選手が、僕が先頭を追いかけるはずだから他の選手がこの集団についていけばよいと判断したり。もう少し早い段階で先行選手をキャッチしておけばよかったと思います。
5.レース中、他の選手と比べ、周囲の選手の様子を確認する頻度がかなり多かった気がします。ライバル選手たちのどのような点をチェックしていたのですか。
特に意識していたわけではありませんが、集団の人数やほかの選手の表情や余裕度を見ながら、次の展開を考えていたように思います
6.普段はどんな食生活をしていますか。
特にこだわりなく、バランスの良い食事を心掛けています。
7.朝食は、ご飯派?パン派?
朝食は完全なるご飯派です。海外にもお米だけは持って行きます。
8.緊張感を解くために試合前にしていることはありますか。
ぐるっと周囲を見渡して、大きなものや遠くのものを見て意識を一度自分から離すようにしています。緊張すると自分の中の不安などの感情に意識が引っ張られるので、別のものに目を向けるようにしています。
9.試合当日や前日にいつもしている「ルーティン」はありますか?
特にありません。
10.レース中はどんなことを考えていますか。
今後のレース展開やペース配分などを考えています。
11.競歩以外で好きなスポーツは何ですか。
長距離走、ランニングが好きです。球技はあまり得意ではなく、できなかったから陸上にしたというのもあります(笑)
12.練習の量か質、どちらが大事ですか?(中学生からの質問)
もちろん量も時には必要ですが、中高生は、部活動の限られた時間をどう使うか、質が特に大事だと思います。
13.学生時代は、部活の後に家で自主トレもしましたか?
軽い筋トレをしたり、寝る前にストレッチをしていました。
14.小さい頃から走るのが得意、または、好きでしたか?
初めは運動全般が苦手でした。短距離はタイムも遅く得意とは言えませんでした。遊びで鬼ごっこなどは楽しくやっていた記憶があります。
15.なぜ中学校で陸上部に入部したのですか。
小学校のマラソン大会で少し練習したら記録が伸びたのを機に、長距走は楽しいと感じる様になりました。特段速くはありませんでしたが、自分なりに練習すれば記録が伸びていくのは楽しかったです。
16.三中陸上部での経験は、今に影響していると感じますか?
中学時代、先輩たちが全国大会などで活躍しているのをみて、かっこいいなと思いました。同時に、悔しい思いもしたので、その悔しさをバネに頑張ってきたというのはあります。
17.中学校の部活の思い出を教えてください。
西山公園体育館や柳谷観音楊谷寺の方までよく走りに行ったことを覚えています。
18.長岡第三中学校で、また、陸上部で、学んだことをお聞かせください。
学校生活では多くの人との出会いや関わりを持つことが出来ました。その中でも陸上部での活動は、今の自分の基盤であるように思います。目標に向かって仲間と支えあいながら取り組むことの大切さや、その楽しさを教えていただきました。
19.なぜ競歩を始めようと思ったんですか?
最初は高校でも長距離走一本でやっていくつもりだったので、まさか自分が競歩をするとは思ってもいませんでした。部の先輩方が真摯に取り組んでおられる姿を見て、また顧問の先生の勧めもありやってみようと思いました。
20.競歩を始めてみて、どうでしたか。
馴染みのない体の動きをするので初めは苦戦しましたが、うまくなるにつれてタイムや順位が上がっていくのが単純に楽しかったです。また、フォームについてどうすればもっと早く進めるのかを考えながら取り組むことが面白いとも感じました。
21.どうやったら山西選手みたいに勉強もスポーツも頑張れるのでしょうか?
元々負けず嫌いな性格だったので、自分がそれなりに勝負になりそうな分野を選んで頑張るようにしていたと思います。何事も負けたくないというよりは、ここでは負けたくないという感じでしょうか。あれもこれも全部は難しいので、何に注力するか選ぶことも大事だと思います。
22.山西選手にとって、モチベーションを上げるもの・ことは何ですか
支えてくださる方々・応援してくださる方々の存在がとても大きな力になります。
23.努力しても結果が出ないとき、どうしたらいいですか。
成長は、階段状に伸びます。努力してもすぐに結果が表れるのではなく、時間差があったり、一気に表れるときもあります。すぐに結果が出なくても、3か月後の自分には確実につながると思って続けることが大事です。
24.部活動の自粛期間中、走る以外で良い練習はありますか
イメージトレーニングがとても大事です。どんなフォームを手に入れたいのか、自分に足りないことや理想的な動きをイメージし、改善点を考えて次の練習に臨めば、違う効果があります。
25.近い将来や30、40代に向けての目標を教えてください。
まずパリ五輪、世界選手権をめざしています。目の前のことに努力する中で、新しい世界が見えてくるといいなと思います。
吉岡選手への質問<26~50>
26.長岡京市にはいつまで住んでいましたか?
20歳まで住んでいました。私の故郷で、非常に思い入れが深いまちです。
27.長岡京市の魅力は何だと思いますか。
発展しつつ昔の街並みが残っているところが素敵だと思います。
28.オリンピックで、100%の力は出せましたか?
点数への悔いはありますが、やってきたことへの悔いはありません。世界の8位に入賞したので、自信にはなりました。
29.オリンピックは緊張しませんでしたか?
これまで国際大会には出場したことがありましたが、オリンピックは今までで一番緊張しました。射座に入ってこれから撃つぞ、という時に、心臓がバクバクバク! と。
30.オリンピックの選手村はどんな感じでしたか。有名な選手には会いましたか?
コロナ禍で必要以上に会話しないようになっていたのですが、水泳で二連覇した選手におめでとうございますと話したりしました。バスケの有名選手も見かけましたよ。
31.試合前の決まった動作や行動、ルーティンはありますか。
決めないようにしています。時間がなかったりすると逆に「やらないといけない」プレッシャーになってしまいます。射撃場の環境や競技時間の確認など、その場でできる最善の行動をするようにしています。
32.僕はラグビーをやっています。五郎丸選手のキック前の“ルーティン”が話題になりましたが、吉岡選手は、フォームの順番などのルーティンはありますか
特に意識的にしていることはありません。フォームの順番は、なんというか、歩くような感覚です。腕をあげるタイミングなど、「こう動こう」と意識してしているのではなく、「そうなっていた」というような感じです。
33.好きな食べ物は何ですか。
ピーマンが好きです。ピーマン入りの三食そぼろ弁当が一番好きです(笑)
34.射撃はいつから始めたのですか
京都府警に入ってからです。射撃の訓練で芽が出て今に至ります。
35.射撃は、なかなか部活動でもないように思いますが、選手はどんな人が多いですか。
一般の人には練習環境がなかなか無いということもあって、警察官や自衛官が多いです。
36.学生時代は何かスポーツをしていましたか。
中学はラグビー、高校はレスリングをしていました。
37.普段はどんなトレーニングをしていますか。
撃つ練習をしますが、とても集中力が必要な競技なので精神的に2時間もできません。
38.筋トレはしますか?
はい、直接的に競技に関係ない部分もあると思いますが、普段からよく筋トレをしています。
39.どんな動きのトレーニングをするのですか。
腕を地面と平行にして、腕と体と足を軸に一緒に動かす。この動きを習得するのに2年かかりました。
40.僕は高校で弓道部に所属しています。精神面・集中力が大切だとよくコーチに言われます。競技中、どのようなことを意識していますか。
競技中、どれだけ競技のことを考えられているかを思い返すといいと思います。筋トレするときには、鍛えたい筋肉に意識を集中させるとより正確に力が加わり、効果も高まります。それと同様に、競技中も体に意識を向けると良いです。筋トレはおすすめですよ。
41.弓道部の大会で、あと一本のところで的から外してしまうことがあります。最後まで最高のパフォーマンスをするための練習法などはありますか。
疲れている時や不調の時にも結果を出すための訓練をします。弓道でもだんだん的に当たらなくなってくることがあると思います。ベストの状態だけでなく、疲れていても常に結果を出せるように普段から練習しています。
42.オリンピックを終えて、職場など周りは変わりましたか?
どうなんでしょうね、変わったと思います(笑)
43.オリンピック選手になった心境はどうですか?
オリンピック選手ってもっとすごいイメージだったんですけど、いざなってみると、自分の中ではあまり変わらないんですよね。普段普通に接していることが、射撃にすごく活きることなんだと思われたら困ります(笑)オリンピック選手だというのをもっと自覚しないといけないと思います。
44.子どもの頃はどんな少年でしたか?
負けず嫌いでした。
45.大会の時は自前のピストルを持っていくのですか?
警察にある競技用のピストルを使っています
46.スポーツ賞の市民栄誉賞を受賞されて、お気持ちを聞かせてください。
オリンピックが決まった時と同等ぐらいに、非常に嬉しく思っています。正直なところ、こんなに歓迎されるとは思っていませんでした。
47.運動会のスタートで、「負けるかも」とドキドキしてしまいます。緊張しないために何かしていることはありますか
緊張は抑えようとせず、緊張している自分を受け入れましょう。「負けるかも…」と思うことは、「勝ちたい!」ということ。それはすごく良いことです。緊張しない大会ほど結果が出ないものはありません。
48.試合中、焦ったり、緊張したりして自分の力を出せないことがあります。
私も当然、緊張したり焦ることはあります。焦ったままではうまくいかないので、そこで気を持ち直すことが大事です。
49.競技で、大事だと思うことは何ですか。
「我慢強さ」が大事だと思います。
50.今後の目標を聞かせてください。
今後もしっかりと自分のできることをして、パリ五輪ではメダルを獲って市役所に来られたらなと思います。