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Web版「長岡京のきらり」2025年4月号

  • ID:14839

非常時に安心できる“長岡京市の声”になりたい・・・「FMおとくに」パーソナリティー・す〜みんさんにインタビュー!

「FMおとくに」でパーソナリティーを務める、「す〜みん」こと山根澄子さんをご存じですか?日々明るく元気なトークで、楽しい番組を届けてくれるす〜みんさんに、放送でのエピソードや思い、今後の目標などを伺いました。

「す~みん」こと山根澄子さんが微笑む写真

(キャプション)スタジオのマイクの前で。す〜みんさんらしい笑顔が素敵です!

火曜日の朝は、す〜みんさんの軽快な声からスタート

「おっはよ〜ございます!」
火曜日午前9時。ラジオをFMおとくに(86.2MHz)に合わせると、す〜みんさんの快活な声が聞こえてきます。オープニングの挨拶とともに「モーニングおとくに」がスタート!
「モーニングおとくに」は約1時間半の放送で、乙訓地域のイベントやお天気、ニュース、スポーツ情報を紹介しています。各曜日個性あふれるパーソナリティーが進行していて、す〜みんさんは火曜日を担当。

す~みんさんのスタジオでの様子を写したの写真

(キャプション)「トークがノってくると、身振り手振りが大きくなるんです」とす〜みんさん。


番組中は固定コーナーのほかに、リスナーさんからメッセージを募集して紹介する時間があります。笑いを交えながらメッセージを読んだかと思えば、ニュースのコーナーでは一転、アナウンサーのように真面目モードで原稿を読んだり。コーナーに合わせて、臨機応変にトークを繰り広げます。

「モーニングおとくに」で大事にしていることは、こまめに時刻を読み上げることとオンタイム放送。「朝は用事をしながらなど、“ながら”で聞くことが多いと思うので、時刻はしょっちゅう言うようにしています」とす〜みんさん。オンタイムとは、天気予報は午前9時10分から、インフォメーションは午前9時15分という具合に、決まった時間に決まったコーナーを進めること。放送を聞いているだけで、時計を見なくても時間がわかるようにという、す〜みんさんの心遣いです。

今までの「モーニングおとくに」の中で印象に残っているのは、「2020年の、コロナ禍での緊急事態宣言の時の放送」だそう。小・中学校などで休校が余儀なくされる中、何もできず苦しんでいた先生たちをスタジオに呼び、番組に出てもらいました。「⚪︎⚪︎小学校のみんな元気かな?」と呼びかけたり、番組内でクイズを出したり。当時できることが少なかった中でも、生徒と先生を繋ぐ場になり、みんなで楽しめたと好評だったそうです。

バスケットボール好きが高じて、FMおとくにの「バスケ担当」に

放送中にす~みんさんが機材を操作している様子を写した写真

(キャプション)トークをしながらミキサー操作や時間の確認、リスナーさんからのメッセージを確認したり・・・生放送中これらすべてをひとりで行います


す〜みんさんは「モーニングおとくに」のほかに、木曜日午後6時からの「はぴはぴラジオ」も受け持っています。どちらの番組にも、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」のB1所属チーム、京都ハンナリーズを紹介するコーナーがあります。

番組が開設される時に「京都ハンナリーズをもっと知ってもらいたいし、バスケが好きで盛り上げたいので、コーナーを作って紹介したい」と願い出たす〜みんさん。その思いが叶いコーナーが誕生しました。京都ハンナリーズのコーナーは、FMおとくに開局時から今も放送中で、す〜みんさんはFMおとくにの「プレス担当」として、試合や練習場に出向き取材をしています。

す〜みんさんがバスケを好きになったのは、子どもたちが始めたから。3人の子どもは高校卒業まで続けたので、母であるす〜みんさんは、子どもたちの活動のサポートや応援をするうちに詳しくなっていきました。子どもたちがバスケに精を出している間、す〜みんさんは仕事をセーブして、練習試合の応援や送迎など、やれることは何でもしたそうです。

当時を振り返りす〜みんさんは「目が回るほど忙しく大変だったけど、お受験ママのような達成感があります。子どもたちは、バスケに専念できたのはお母さんのおかげで感謝していると言ってくれるし、これからはお母さんがやりたいことは何でもやってみたら?と背中を押してくれます」と語ります。
「キューシート」と呼ばれる進行表の写真

(キャプション)「キューシート」と呼ばれる進行表。す〜みんさんは話す言葉一字一句をすべて書き出すそう。おかげで枚数が増えて大変なのだとか。


子どもたちの理解と後押しがあり、今ではす〜みんさんが、バスケとチアの社会人チームに参加して汗を流しているそう。チームに参加することで、「ピックアンドロール」など、今までよくわからなかった単語やルールがわかるようになり、仕事に役立っているといいます。知識が増えただけでなく、子どもたちと『バスケ仲間』として共通の会話ができるのがうれしいとも話してくれました。

先日、向日市に京都アリーナが建設されると発表されました。京都ハンナリーズの本拠地になる予定で、実現するとバスケがより身近になるでしょう。す〜みんさんは「これを機に、バスケの魅力をもっと広めたい、FMおとくにに選手を呼びたい、乙訓地域をバスケの街にしたい!」と意気込んでいます。

す〜みんさんは長岡京市の声!

コンサートで司会をするす~みんさんの写真

(キャプション)コンサートでの司会の様子(す〜みんさん提供)


す〜みんさんは大阪府出身。結婚や子育てのタイミングで、長岡京市に移り住みました。若い頃は旅客機の客室乗務員になるのが夢で専門学校に行きましたが、身長が足りず泣く泣く諦め、一般企業に就職。会社で司会などを任されるうちに“しゃべりが向いてるかも”と思い、アナウンススクールに通い技術を磨きました。現在はタレント事務所に所属して、ラジオのほか、式典の司会など、声の仕事を幅広く行っています。
仕事の依頼は事務所以外に、自治体から直接オファーされることもあるそう。す〜みんさんの仕事ぶりや地域でのご縁などから、長岡京市の消防出初式や、二十歳の祝典(旧成人式)の司会を任されるようになりました。

長岡京市での声の仕事は、これだけではありません。イベントでの広報カーのアナウンス、長岡京市立小・中学校の時間外留守番電話の声も、実はす〜みんさんが担当しています。以前は市役所の電話交換もしていたので、長岡京市民なら一度はす〜みんさんの声を聞いているはず。街で快活で美しい声が聞こえてきたら、す〜みんさんの声かもしれませんよ!
消防出初式で、椅子に腰掛けて進行を務めるす~みんさんの写真

(キャプション)この時は足を負傷していて、ハイチェアに腰掛けながら進行したそうです(す〜みんさん提供)

不安な時に安心できる声でありたい

阪神・淡路大震災のあと、全国にコミュニティーFMが立ち上がりました。FMおとくにのホームページには、次のように紹介されています。

『阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめ各地で起こった大規模な震災や、近年多発する豪雨災害などの際には、ラジオは情報伝達手段として大きな成果をあげ、各地域のコミュニティ放送局はきめ細かな情報と地域内外の声を届けることで人々の支えになった。』

コミュニティーFMは震災時になくてはならない存在で、FMおとくにも非常時、地域の情報発信を細やかに行うために、2018年12月に開局しました。す〜みんさんは出身地の大阪でコミュニティーFMが開設された際、私の声が役に立つならと直談判。パーソナリティーとして活動した経緯があり、FMおとくににも同じ思いで参加を決めました。

手ぶりを交えて話すす~みんさんの写真

(キャプション)インタビューは、バンビオ1番館1階にある、FMおとくにのバンブースタジオにて。終始和やかに進み、貴重な話がたくさん聞けました!


す〜みんさんは「災害が起こったら、避難所でFMおとくにをかけてもらえる話になっています。その時日頃から聞いている、いつもの声の人が喋っていれば安心できるだろうし、精神的に安定しますよね。そういう存在になりたいので、ぜひやらせてくださいとお願いしました」と、参加を決めた時の思いを語ってくれました。

最後に今後の目標をお聞きすると「これからも長岡京市を拠点に活動を続けて『長岡京市の声の人』と言われるようになりたいです。家族をはじめたくさんの方の協力でここまでやれているので、引き続き皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、謙虚にやっていきたいです」と答えてくれました。

何もかもが不安で辛くなっている非常時に”知っている声”が聞こえたら、どれだけほっとして安心できるか。それが明るく元気なす〜みんさんの声ならなおさらでしょう。

すでにす〜みんさんは『長岡京市の声の人』だと思いますが、全国、いや世界中に「長岡京市の声と言えばす〜みんさん!」が広まるよう、願ってやみません。

「FMおとくに」バンブースタジオの看板の前でポーズを決めるす~みんさんの写真

(キャプション)バンブースタジオの前で記念撮影。これからのご活躍を期待しています!

2025年4月号の担当市民ライター

「FMおとくに」バンブースタジオの看板の前でポーズを決める橋元さんの写真

橋元 有理子(ペンネーム:さむやん)
FMおとくに「モーニングおとくに水曜日」パーソナリティー。京都市民ですが、番組を通して長岡京市を楽しんでいます。おすすめがあれば教えてください!