令和7年度健康づくり部会会議録
- ID:15123

開催日時
令和7年5月30日 金曜日 午後2時00分から午後3時30分

出席者
委員7名(松田部会長、馬場委員、毛利委員、三重委員、金井委員、森委員、北村委員)(欠席:内藤委員、佐々木委員)
事務局10名(健康福祉部健幸長寿担当部長、こども家庭センター:センター所長、保健師長、健康づくり推進課:課長、総作業療法士長、保健師長、栄養士長、保健師、地域福祉連携室:課長補佐)

会議の公開の可否

傍聴者
なし

会議次第
1.開会
2.委員紹介
3.案件
第3次健康増進計画策定に向けた素案について
(1)第3章 長岡京市民の健康状態の概況について
(2)第4章 長岡京市第2次健康増進計画(前計画)評価
①母子保健分野
②成人保健分野
(3)第5章 長岡京市第3次健康増進計画 分野別計画及び評価指標報告
①母子保健分野
②成人保健分野
③医療体制の確保
4.閉会

配布資料
・次第
・長岡京市第3次健康増進計画 素案 第3章以降のみ

議事
1.開会
2.委員紹介
・出欠確認
3.案件
(1)第3章 長岡京市民の健康状態の概況について
(2)第4章 長岡京市第2次健康増進計画(前計画)評価
①母子保健分野
②成人保健分野
事務局より資料によって説明
以下、意見交換の要旨
(委員長)
案については報告をいただいているが、健康増進計画そのものの枠組みがどうなっているか、10月に予定されている会議までどのような流れになるかを示していただけるか。
(事務局)
第2次健康増進計画の冊子の3ページに記載のとおり、上位計画は長岡京市第4次総合計画となっており、現在は第2期基本計画、令和8年度から第3期基本計画となる。併せて第3次健康増進計画を令和8年度からの計画として策定するため、今回皆様にご意見をいただいている。今年度計画策定年のため、10月にも部会を開催し、令和8年3月末には完成を予定している。
(委員長)
健康というのは健康寿命を延ばす意味と、健やかに過ごすという意味の両方があるが、今回は具体的な事業を重視して記載されているところがあり、逆に言うと全体のことが分かりにくい。話の中心とは逸れるが、市民全体の諸課題との関連が分かるような工夫が計画の中の方法のところであれば良いと思う。
(委員)
7ページの「分野別計画と取り組みの評価」の評価指標について、令和元年度に策定された中で「むし歯のない3歳児の割合」という項目は、本来指標というのは現状の上に目標値があるものだが、令和元年度の時に現状が90.4%で目標値が90%以上で若干の差異がある。実際は95.5%で令和元年度から比較すると5.1%向上したということであるが、目標値はもう少し高めに設定すべきではないか。
(事務局)
こちらは健やか親子21の評価の目標値に合わせて90%以上を超えるようにということで目標を設定している。それを長岡京市は上回っているため、維持して進めていくためにこの目標値としている。
(委員)
むし歯のない3歳児の割合で95.5%はかなり高い数値のため100%ではなく実現可能な目標を立てていることかと思われるが考え方はいろいろある。付け加えるべき指標が他にないのかという論点は出てくるかと思う。
(委員)
全国的な傾向と比べると、平均寿命を上回る健康寿命の伸びを達成している市町村はどのくらいの割合であるか。
(事務局)
今はデータを持ち合わせておらず分からない。
(委員)
Hello Baby教室のアンケートは教室に参加後に実施していると思うが、例えば10か月教室等で、Hello baby教室に参加して本当によかったのかという検証はしているか。参加した親と参加しなかった親との間で意識の差が生まれているか、困らずに子育てできているか等の検証はしているか。
(事務局)
具体的にはしていないが、評価指標の「育児の悩みを相談できる人がいるか」という項目の、「いる」と答えた割合が4か月児健診の時に95%以上を目標にしている。現在は98.2%で何らかの相談する人がいると答えている人が多いというのはHello Baby教室に参加していただいたからかなというところで評価をしている。
(事務局)
ご指摘の通り、参加者の事後を検証し、フィードバックして教室の内容を考えていく必要があると感じており、今後そのような追跡等もしていきたい。
(委員)
母子保健分野の方は多くが目標を達成しているが、成人保健分野の方は達成率が低い。令和元年度に比べて令和6年度の方が下回っているのは気になる。
(委員)
10代での子宮頸がんワクチン接種について、保護者に啓発が必要な時期かと思っている。また学校の健康診断で歯の指導についても年に1回、1学年だけ実施している。そのような形で学校では健康に携わっているということを知っていただきたい。
(委員)
母子保健の評価は達成が並んでいるが、成人保健は未達成や策定時より下がっているところもある。長岡京市に限らず歩数等は全国的な傾向であり、特にコロナがあってからは数値が中々戻らないため大きな課題である。やはり住民のワクワクするような気持ちの部分が、このような評価のサブ指標として設けられると携わる方の元気につながる。
(委員)
子宮頸がん検診についての記載はないが理由があるのか。
(事務局)
がん検診は記載以外にも実施しているが、代表して大腸がん検診と乳がん検診を挙げている。子宮頸がん検診についても受診率を上げていきたい。女性のがん検診については、関心を持っていただいている方が多いと感じている。逆に大腸がん等の受診率が下がっているという印象を受けている。
(委員)
国でもがん検診の受診率は上げる必要があると議論されている。市でも同じように考える必要があるのではないかと思う。目標値をどのように考えるかについて、責任を問われるような数値と、社会に向けて投げかけるような数値があると思う。100%の目標は実際の達成は難しいが、100%に向けて頑張りましょうという意味ではその数値の方が分かりやすい。何を呼びかけるのかといった目標づくりも重要かと思うため検討いただきたい。
(2)第5章分野別計画及び評価指標報告
①母子保健分野
②成人保健分野
③医療体制の確保
事務局より資料によって説明
以下、意見交換の要旨
(委員)
医療体制の確保について、補足をいただきたい。地域医療ビジョンは、何年かおきに変えるものではないため市の全体の施策の中でここに位置付けられるという理解でよいか。
(事務局)
長岡京市地域医療ビジョンは平成30年に策定し、市として医療体制で求める機能を求めていくという計画である。今後何年かごとに見直すものではなく、その時の状況で考えていくもので、今回第3次健康増進計画を作るときに、健康増進計画の中に一体的に入れ込んで進捗を見ていく趣旨である。
(委員)
保健に関する市の取り組みの策定時の評価指標について、京都府全体や全国との比較があれば長岡京市が全国よりも先駆けて取り組んでいる項目が多いかが可視化できる。長岡京市のデータヘルス計画や、長岡京市の第4次食育推進計画にあわせた目標値としているが、目標値を設定した根拠を明確にしてほしい。できれば京都府下の中での長岡京市の位置がどこかも出してほしい。
(事務局)
そのような視点も加えて次回お示ししたい。
(委員)
母子保健の部分にもICTのことを記載した方がよい。行政がICTを活用していく中で取り組むことが見えた方がよい。
(委員)
がん検診の人数把握について、市以外で受けているため数値に上がってこないことはあるか。
(事務局)
市民全体を母数としているがこの数字は市の検診を受けた方のみで、会社等で受けている方が除かれている。広く見ると他のところで受診している方が多数いる可能性はある。
(委員)
長岡京市だけではなく全国的な問題で随分前から指摘されているが、データヘルスについてはまだ整理されていない現状がある。
(委員)
支援が必要な家庭への訪問での支援割合は、策定時も100%で目標値も100%を達成している。具体的にはどのようなことをしているのか。
(事務局)
具体的には訪問での育児相談や福祉サービスの紹介をしている。
関係職種は助産師、保健師、栄養士がおり、必要な職種で訪問し相談を受けることもあれば、健診等で困っている方に声をかけ相談に乗ることもある。育児相談や両親の体調、健康、サービスの利用、保育園のこと等子育てに関することの相談に乗っている。
具体的には赤ちゃん訪問に行ったときに母乳の出が悪い、体重増加不良等があると施設の紹介や、助産師が直接みる等している。訴えを聞いてから支援することもあれば、本人が自覚していない課題に対してアプローチすることもある。
(委員)
保健に関する市の取り組みの評価指標で、「1日の平均歩数の目標値が8,000歩以上、女性が6,000歩以上」という点と「主食、主菜、副菜のそろった食事を1日2食以上食べている人の割合」という点を評価指標にしているがエビデンスはあるのか。
(事務局)
歩数に関しては国はデータを取っている。「20歳から64歳」と「65歳以上」に分けて全国的に目標値を設定されている。食事に関しては、1日3食 バランスよく食べるに越したことはないが、指標としては3食を食べる割合にしてしまうと、中々変化が見られないため1日2食以上にしている
(委員)
3食食べている人とそれ以外の人とで明らかな違いがあるなどのエビデンスを基に食育健推計画が策定されているのか。
(事務局)
国の指標と同じにしているが、エビデンスまでは調べきれていない。
(委員)
この指標そのものではないが、国で日本人の食事摂取基準を5年ごとに策定しており、その基になっているのが国民健康栄養調査で、この調査は毎年実施している。食事摂取基準は日本国民のデータを合わせて作られており、バランスの良い食事を1日2食以上摂っている方とそうでない方と比べると、生活習慣病の発症率や心疾患の発症率に少し差が出てくるというデータが蓄積されてきている。それらを基に指標を作っている。
まだ京都府レベルであると標本値が小さく数は出せないが、国全体や統制された調査等で少しずつエビデンスが蓄積されてきている。
(事務局)
ご意見ありがとうございます。
次回は令和7年10月24日(金)に第2回目の会議を予定しています。よろしくお願いします。
4.閉会