令和2年度第1回長岡京市食育推進委員会会議録
- ID:10496

開催日時
- 令和2年11月12日(木曜日)午後2時00分~午後3時00分

開催場所
- 長岡京市役所 北棟4階 大会議室A

出席者
- 委員14名(東委員、大原委員、河合委員、小林委員、斉ノ内委員、奥本委員、永田委員、内海委員、硲委員、岡本委員、鳥居委員、川村委員、高橋委員、大柳委員)
- 事務局4名(健康医療推進室 齊藤主任保健師、西栄養士長、坂根栄養指導員、有富栄養指導員)
- 他3名(能㔟健康福祉部長、健康医療推進室 杉原主幹、京都府立大学健康科学研究室 福永)

欠席者
- 委員4名(極山委員、藤田委員、中島委員、荻久保委員)

会議の公開の可否
公開

傍聴者
なし

会議次第
1.開会
あいさつ
委員の変更について
2.検討・報告事項
(1)第3次食育推進計画について
(2)今後のスケジュールについて
3.閉会

配布資料
令和2年度 第1回長岡京市食育推進委員会次第
令和2年度 長岡京市食育推進委員名簿
長岡京市第3次食育推進計画(素案)
<当日追加資料>
令和2年度 第1回長岡京市食育推進委員会名簿
食育推進計画差し替えページ 3枚(P11~12、P18、P20~21)
令和元年度 市民の食と健康の増進のための「食と健康に関するアンケート」結果
食育推進委員会資料

会議録

1.開会

あいさつ(健康福祉部長)
今年度から令和4年度末を任期として、新たに一般公募より委員を一人迎え、新しい委員も含め、新体制で始まる。今回は第3次食育推進計画(R3年度~)策定に向け、内容の確認とこれからの食育について意見を頂戴したい。
毎年開催している食育ひろばは、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度は開催を見送ったが、次年度以降は、状況を見ながら開催し、多くの市民へ食育の啓発を行っていければと考えている。
委員の皆様には、次年度以降は食育の啓発についてもご意見を頂戴したい。

委員の変更について
出席者自己紹介(令和2年度 第1回長岡京市食育推進委員会名簿 参照)

2.検討・報告事項

(1)第3次食育推進計画について

1.計画全体について
<事務局からの説明>
●計画策定の経緯と計画の位置づけ(P1~3)
国の食育基本法に基づき、平成23年度に長岡京市食育推進計画、平成28年度には第2次計画を策定。令和3年度から第3次計画となる。
市の第4次総合計画の中で、食育は実施計画事業として位置づけられており、整合性を図りながら実施していくものである。
●第2次計画の評価(P4~5)
第2次計画では、10の数値目標を設け、目標に対する達成状況をP4にあるようにA・B・Cで評価した。全体としては、10の数値目標の19項目中、改善率は47.4%(9/19)だった。改善率は高くないが、食育への関心は着実に高まっており、栄養バランスのよい朝食をとっている市民も増えている。
●第3次計画の主な変更点
・P6の4大目標は第2次計画より変更せず。
・「適塩について」や「高齢期の食事のポイント」等を新たに盛り込んだ。
・数値目標の変更点(P5、P18)
〈項目2〉
・朝食を「欠食する」市民→「食べている」市民に表現を変更した。
・対象は、食育アンケート調査結果の16歳以上のみにした。
小6・中3は、欠食率0%という数値は現実的には達成できないため削除。
〈項目3〉
・主食・主菜・副菜がそろっている「朝食」を~→主食・主菜・副菜がそろっている「食事を1日2食以上」~に変更した。
朝食のバランスはハードルが高い。昼食のバランスも課題であり、1日にバランスのよい食事をとっている回数が多いことの方が大切なため。
〈項目4〉
・「適正体重者」の表記を「やせや肥満者」と表現を変えた。
・高齢者の虚弱(フレイル)予防観点から、「75歳以上の高齢者の低栄養傾向者」も項目に追加した。
〈項目7〉
・総合計画との兼ね合いから、食に関する情報発信回数としていたが、食育ひろば参加者数に変更した。(追加資料(P18)に差し替え)
・食のネットワークづくりに関する指標は、アウトカム指標を設けにくいことから削除。
●資料編について(P20)
・資料編は、追加資料(P20)に差し替え。
・アンケート結果の詳細は、ホームページに掲載し、リンク先を計画書に記載する予定。
<質疑応答>
(委 員)食の関心が上がったのはよかった。府でも課題としているフレイル対策としての低栄養の改善を目標に入れてもらっているのはよい。
(委 員)府でも第4次食育推進計画を作るので合わせた形になっていてよい。
(委 員)地域の食育推進の評価が全てCなのでこれからの取り組みが大事。
〈項目7〉学校給食は地元産農林産物を使うようにしているが、主に野菜が対象になっている。長岡京市には水田も広がっており、米も米飯給食に使用していってもらって、目標に入ったらよいと考える。
〈項目8〉地元産農林産物の利用を心がけている人の割合が、H28→R2で10ポイント下がっている。
〈項目9〉今年は新たに2人、食いく先生の登録が増えた。コロナが落ち着いたら活動も広がると思っている。
(会 長)地域の食育推進の評価が全てCの理由は何か。
(事務局)〈項目7〉供給量の限界があり、学校給食では使いたくても使えない現状があると聞いている。
〈項目8、9〉長岡京市は転出入の多い地域であることの影響が考えられる。また、今回のアンケート調査では、前回のアンケート調査時に回答数が少なかった若い世代に多く送付し、結果に全年齢の偏りがないよう調整したため、前回に比べて若い世代の回答が多く、数字に影響が出たと考えている。

2.コロナ禍での食事中の会話について(P11~12、17、18)
<事務局からの説明>
食事中の会話は、脳に良い刺激を与え、食事中の家族との会話は、子どもの食生活習慣や健康に良い影響を及ぼしていると考察とした研究もある。しかし、コロナ禍において食事中の会話を楽しむ事は感染のリスクが高まるため、それに関わる文言を省いた(追加資料(P11~12))。
また、それに伴い、P17目標の上から2つ目から「友人」という表現を削除、行動目標の上から5つ目の一文を削除、P18の数値目標項目6を削除した。
<意 見>
(委 員)全小中学校給食では地産地消に恵まれた献立を提供してもらっている。食事は楽しい雰囲気で会話が弾み、コミュニケーションをとる大切な機会。しかし、食事中が一番感染しやすい。
マスクも自分の席に食事が配膳されてから外す、皆前を向いて食べている。本来なら会話を楽しみながらの食事であるべきだが、現状を鑑みて削除したということには賛成する。
(委 員)保育場面では、0~2歳児など、小さいほど話しながら食べないので問題は少ないが、それでも席は間隔を離している。大人からの感染が多いので職員は離れて食べ、子どもと関わるときは必ずマスクを着用している。3~5歳も席を離すが、静かに食べるのはなかなか難しいと感じている。
(会 長)事務局からの提案通りでよいか。(承認を得る)

3.全体にわたっての意見
(委 員)目標項目7~9の数値低下について、旬のものを学校給食に入れているが、長岡京市での旬の時期を知らずに献立作成されているように感じている。学校がオーダーをかける時期と長岡京市の旬の時期がずれている。今一度勉強してほしい。納品率が低いのではない。納品時期が違う。
(委 員)献立を立てる時期が早いので旬の時期とずれてしまっていた。今年度は市教委から旬の時期情報をもらっている。何回使えるかを聞いている。学校給食では米は無洗米を使用しているので直接農家から納入してもらうのは難しいが業者を通してなら長岡京市産のものを利用するのは可能かと思う。
(委 員)目標項目5,6が気になった。NHKの「食の起源」という番組の中でチンパンジーは一緒に食べ物を分けて食べることで愛情が育つとあった。仲がよいから一緒に食べるのではなく、一緒に食べるから仲が良いのだと。現代は、同じ食卓についてはいるが、各々したいことをしていることもあり、それでは一緒に食べたという形にはならない。アンケートからも改善されていないことが伺える。新しい問題だと感じている。
(委 員)ニホンザルはそういう行動が見られず、チンパンジーやゴリラなど類人猿のみ譲り合いながら食べる行動が見られると聞いている。一人暮らしの人は神様と一緒に食べていると思えばよいという『神人共食』という考え方がある。
(委 員)食育推進計画については、現在策定を進めている市の第4次総合計画第2期基本計画の実施計画の指標と整合性を保っているのでこの内容でよいと考える。地産地消についても同じ。
(委 員)やせや肥満者の割合の75歳以上低栄養傾向者の目標値が、P10とP18で違う。どちらが正しいか。
(事務局)健康日本21第二次計画の目標を参考にP18の22%未満を採用する。
(委 員)できる範囲の中で食育を進める。
(委 員)H30に中学校給食開始した。将来の健康につながっていくことを期待したい。

(2)今後のスケジュールについて
・本日の意見を反映し、1月パブリックコメントを実施、4月策定の予定。
・パブコメ前の食育推進計画(案)及び、食育推進計画の最終確認は、会長に一任する。
・今年度の委員会は今回1回のみ。次回は、次年度を予定。
