ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

令和6年度 長岡京市食育推進委員会会議録

  • ID:14864

開催日時

  • 令和7年1月29日(水曜日)午前10時~11時40分

開催場所

長岡京市役所 新庁舎4階 会議室402

出席者

  • 委員17名(奥田委員、金井委員、長野委員、栗田委員、小林委員、多田委員、寺尾委員、西口委員、鍋島委員、八島委員、浦松委員、山田委員、藤崎委員、中村委員、板垣委員、春名委員、厚地委員)

  • 事務局4名(健康づくり推進課:杉原参事、谷川総栄養士長、西栄養士長、坂根栄養指導員)

欠席者

  • 委員1名(讃岐委員)

会議の公開の可否

公開

傍聴者

会議次第

1.開会
 健康福祉部 杉原参事 あいさつ
 委員の変更について

2.検討・報告事項
(1)令和6年度の取組について(報告)
(2)長岡京市第3次食育推進計画最終評価に向けて
(3)長岡京市第4次食育推進計画について
(4)次年度食育推進委員会について

3.閉会

配布資料

・令和6年度 第1回長岡京市食育推進委員会次第
・令和6年度 長岡京市食育推進委員名簿
・資料1-1:令和6年度 まるごとヘルシーフェスタにおける「食育ひろば」まとめ
・資料1-2:令和6年度 ガラシャ祭における「食育ひろば」まとめ
・資料2:令和6年度 市政情報放映モニター内容
・資料3:次期食育推進計画策定に向けての市民アンケート結果
・資料4:評価及び令和6年度取組(R6年10月現在)
・資料5:第3次食育計画進捗状況報告
・資料6:第4次食育推進計画作成スケジュール
・令和6年度まるごとヘルシーフェスタチラシ
・市民アンケート

会議録

1.開会

  • あいさつ(健康福祉部参事)
  • 出席者自己紹介

2.検討・報告事項 <事務局からの説明>

(1)令和6年度の取組について(報告)

事務局より、資料に沿って説明。意見なし。

  • 令和6年度まるごとヘルシーフェスタにおける「食育ひろば」まとめ(資料1-1)
  • 令和6年度ガラシャ祭における「食育ひろば」まとめ(資料1-2) 
  • 令和6年度市政情報放映モニター内容(資料2)

(2)長岡京市第3次食育推進計画最終評価に向けて

事務局より、資料に沿って説明後、質疑応答。

  • 次期食育推進計画策定に向けての市民アンケート結果(資料3)

<意  見>

(議 長)今回の市民アンケートは、現在進行中である第3次食育推進計画の評価に加え、第4次食育推進計画のベースとして行われた食育アンケートである。食育推進が目的ではあるが、健康を維持・増進するための大切な知識を持っているか、実際にそうした食生活を実践しているかということを調査する目的も含む。

(議 長)回収率32%、480件回収ということだが、年齢分布はどうなっているのか。

(事務局)20歳代7.8%、30歳代15%、40歳代15.4%、50歳代16.3%、60歳代13.3%、70歳代14.1%、80歳代8% となっている。

(議 長)60歳代以上が概算3割強、10歳代が1割程度、20歳代30歳代が2割強、40歳代50歳代が3割強ということで、年齢に大きな偏りはなく、各年代の傾向を反映している結果である。

(議 長)一人暮らしの方は、全体でどれぐらいいるのか。「誰かと一緒に食べますか」や「食事のときに会話しますか」という質問は一人暮らしだと回答しにくい。

(事務局)男女ともに1割程度。

(議 長)1割しか一人暮らしの方はおられないということで、食事のときに会話をしようとすれば、相手がいるという方の結果である。

(委 員)前回、アンケート項目を検討する中で、食育とは何か内容まで知っているかどうかという問いを設けてはどうかという提案があったが、実際のアンケートで取ったのか。

(事務局)食育について知っているかの設問はなく、アンケート用紙に食育の説明文を記載して情報提供を行った。

(議 長)問7の「あなたにとってカップ麺のスープの濃さはいかがですか」という質問に興味がある。
全体では4割強がちょうどよいと答えている。40歳代50歳代70歳代では半分以上が濃いと答え、70歳代になるとちょうど良いは2割となっている。しょっぱいと感じている方が少し多いという状況。

(委 員)アンケートでは、外食の味つけをどう感じるかの質問だが、カップ麺に限らず、麺類は、コース料理と違い、食べる瞬間の味が大事。短時間で食べる麺類は、ひと口目のインパクトが大切なので、初めは美味しいと感じても食べ終わりには味が濃いと感じることがある。

(議 長)先味、後味などの味の設計が麺類とコース料理では違う。味付けに対する感覚をどのように持っているか、質問を変えてでも繰り返し質問するのは大事ではないか。その他、子どもを見ている立場からはいかがか。

(委 員)家では、ラーメンの汁を残しているが、外食でラーメンを食べときは作った人に悪いので全部飲み切る。

(議 長)減塩しても汁を捨ててしまうのであれば、塩分や油分が入った汁を流すのは下水処理の面からも環境負荷という面からもよくない。外食や食品メーカーも含めて、わずかでも塩分を減らしていってもらえたら。別の調査では、特に若い方は、ほとんどラーメンの汁を飲まないとのこと。少しずつでも塩分摂取量が少なくなればいいと思う。

(3)長岡京市第4次食育推進計画について

事務局より、資料に沿って説明後、質疑応答。

  • 評価及び令和6年取組(令和6年10月現在)(資料4)

<意  見>

(議 長)5年前の令和元年(2019年)と比較して令和6年(2024年)の割合が上がったか下がったかを評価達成状況(A・B・C)で評価することになっている。
補足説明すると目標項目1・2が評価Cだが、2019年度の調査時点で8割を超えてしまっており、これ以上現実的に100%に近づけるのは難しい。食育に関心を持っている市民の割合に関して言うと82%から65.8%というのはちょっと大きく下がってしまったと思うが、朝食を食べている市民の割合87.7%から83.2%というのは、いわゆる変動の範囲内かと思われる。そこを評価Cにするのか。

(事務局)評価については再検討する。

(議 長)30歳代女性のやせの割合が空白になっているのはなぜか。

(事務局)令和元年(2019年)には20歳・30歳健診を実施していたが、令和5年度までコロナ禍で健診を中止していた。令和6年度は実施しているが、まだ値が集計できていないため空欄になっている。最終的には令和6年度の結果の値をそろえ、最終評価とする。

(議 長)3歳6か月児の肥満・やせについてはAだが、小学生の肥満傾向の子どもが減っていない。中年期世代では男性の肥満が増え、75歳以上のやせが減っておらずCになっている。
これらの評価に対し、ご質問等あれば発言お願いしたい。

(議 長)策定時のベースラインが令和元年(2019年)でコロナのややこしい時期を挟んでいると思うが、コロナに関する影響はなかったか。どのように考えているか。

(事務局)40歳代から60歳代の肥満については、やはりコロナの影響でリモートワークが増えたので全国的にも肥満男性が増えており、当市も同様に増えたのではないかと考えている。
問5の家族と一緒に食事をとっている割合については、コロナ禍で自宅にいる方が多くなり、高かったのではないかと推測される。

(議 長)特に中年期の男性肥満傾向が強まっているのは、コロナ禍の影響が残っているかもしれない。ここでしっかりと体を動かして適切な食事をとることでいわゆる中年太りを防ぎましょうという啓発は必要である。

(議 長)小学生で肥満傾向の子どもが5.5%から5.6%で評価Cとなっている。誤差範囲かと思うが、これに関して学校の現場から何かコメントはあるか。

(委 員)コロナの時期は、休校で家にこもることが多かったということもあるが、今の遊び方は多様で外遊びが少ない。昔の子どもはもっとよく外で遊んでいた印象がある。国の発表でもあったが、小学生の体力が、コロナを挟んで、低下傾向にある。今後そこをしっかり分析して、中間休みの遊びなど工夫はしているが、様々な背景もあり難しく、どうしていったらいいか悩んでいるところ。

(議 長)身体活動や運動習慣がこの食育推進計画の中で、目標になっているやせや肥満者割合に影響しているのではないかというコメントをいただいた。子どもの外遊びは環境的にも難しくなってきているため、ぽっちゃりしている子が増えているのかもしれない。そうだとしたら、食育推進計画では食のことを中心に聞いているが、子どもの肥満ややせは、体を動かすことと密接に関わってくるため、運動についての内容も入れたほうがよいかもしれない。

(事務局)第3次食育推進計画が完成し、印刷しようとしているところにコロナが勃発した。食育推進計画の4つの柱に「食を通じたコミュニケーションづくりと豊かな人間性の育成」をあげ、行動目標として皆そろって楽しく食事をすることを推奨する予定だったが、会食する内容の文言は一切省き、結果、withコロナという内容になった経緯がある。
「ネットワークづくり」という4番目の柱では、庁内の食育に関連する課が集まり、連携して食育推進を目指すという予定だったが、コロナによりイベント等ができなくなり、ネットワークが後退した。その後コロナは収束し、令和5年、6年よりイベント等が復活してきている状況である。

(議 長)そのようなコロナ禍で色々な制限のあった数年を経て、第4次食育推進計画が施行されるということである。

(委 員)資料4の項目7「地元産農林産物の利用を心がけている人の割合」の取り組み状況であるが、農林振興課では地元産農産物や農産物の直売所などを市政モニターや、ホームページで周知している。
朝市を毎週月曜日・木曜日と土曜日、各会場で開催しているが、客が固定化している。販売の時間的な問題もあるが、もっと広く周知し、いろんな年代の方に幅広く知っていただきたい。
朝9時~9時15分に朝市を開始し、売り切れたら終了するので、その時間帯に若い方が来るのは難しい。
最近では、海外の方が、朝市等は安いと購入されるケースがあり、売上に貢献しているものの、市民へのPRをもう少し頑張っていかないとと思う。

(議 長)海外の方、観光客・留学生が、新鮮でおいしいと利用していただけることは良い。スーパーにも地元産農林産物が置いてあるが、若い人の午前中の購入が難しいなら、無人販売等を広げるのはどうか。

(委 員)設置場所の問題等もあるし、販売後は農作業があるため一日販売所に張り付くことができない。今キャベツがとても高いが地元産は安いと思われても困る。人件費等、栽培するうえで様々な経費がかかっており100円は安すぎると思っていただきたい。そのような値段では本来作れない。

(議 長)消費者の意識改革が必要と思う。安心安全でおいしいものを提供し、適切な対価をもらうという良い循環に繋がっていくとよい。

次に、長岡京市第4次食育推進計画について事務局より解説を。


事務局より、資料に沿って説明後、質疑応答。
  • 第3次食育推進計画進捗状況報告(資料5)

<意  見>

数値目標について、達成してない項目について変更案を検討。

【項目1】「食育に関心を持っている市民の割合」について・・・要検討

➡関心について啓発する時期は過ぎ、これ以上伸びる見込みがないと思われるため、次の5年間の計画期間内に「行動変化」を見ることができる指標、具体的な「食習慣」や「食行動」に関する指標に変更していったらどうか。

【項目2】「朝食を食べている市民の割合」について・・・継続

【項目3】「主食・主菜・副菜の揃った食事を1日2食以上食べている市民の割合」・・・継続

➡食事内容のバランスの調査は今後も大切。

【項目4】「やせ・肥満者の割合」について・・・要検討

➡例として「野菜を毎食小鉢1皿食べる市民の割合」「毎食3食欠かさない市民の割合」「人と比較して食べる速度が速い市民の割合」など食に関する具体的な行動を指標として持ってきてはどうか。
「やせ・肥満者の割合」は数値目標からは除くが、経年変化は今後も確認していく。

【項目5】「家族等と一緒に食事をとっている割合」について・・・継続

【項目6】「食育ひろばへの参加へ参加者数」・・・継続

【項目7】「地元産農林産物の利用心がけている人の割合」・・・要検討

➡「地元産=長岡京市産」とイメージする方が多いと思うが、農業規模が大きくないため目標を達成することが難しい。目標値としては削除しても、今後も継続して、産地や環境を意識して食材を選ぶということに繋がる取組を継続し、食育ひろば等で啓発していくことでこの地元産農産物の利用を促進できるよう心がけていきたい。

【項目8】「次世代に地元特産品や行事食を伝えている人の割合」・・・要検討

➡転出入も多いことや家族以外に伝える場が少ないということから、市民から市民へ地元特産品や行事食を伝えることは難しく、目標達成は困難。

伝えることよりも、本人が使用し実践していくことの方が重要だと考え、項目の削除を検討。

【新規項目】

●適塩に関する項目・・・(案)「食事の時に調味料の追加使用を控える市民の割合」

●食品ロスに関する項目・・・(案)「食材や調味料は使い切り、捨てないようにする市民の割合」

(議 長)「◆食を通じての健康な体づくり」に関する項目では適塩に関する項目を入れたいということだが、カリウムの適切な摂取にも着目すると食生活改善につながるのではないか。
「◆地域の食育推進と食文化の伝承」に関しては、行動目標は変更するが、引き続き地元産農林産物や行事食などを食育ひろば等で普及に努めるということである。
「◆食を通じたコミュニケーションづくりと豊かな人間性の育成」を含む、これら食育推進計画の4つの柱と方向性については、少し文言を変えるなど変更の可能性がある。SDGsや食品ロスの考え方も入れていく。
数値目標のABC評価、特にCの評価が非常に厳しいものになっているので、若干幅を持たせるのはどうか。評価方法についても再検討を要する。

(事務局)4本柱・目標項目・評価方法については、会議意見を踏まえ、再検討し、次回委員会にて提示したい。

(4)次年度食育推進委員会について

事務局より次年度の食育推進委員会について事務局より説明資料6

(事務局)7年度については計画の作成の関係で5月・10月の2回を予定している。

第1回  5月・・・現計画最終評価および次期計画素案について
第2回10月・・・次期計画最終案について
           12月・・・最終調整後に次期計画のパブコメの実施
          3月末・・・次期計画を策定印刷し配布予定

(議 長)検討報告事項以上であるが、ご意見等がなければ本日の検討事項を終了とする。

3.閉会