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令和5年度 第1回長岡京市文化財保護審議会会議録

  • ID:13523

日時と場所

日時

令和5年7月24日(月曜日)

場所

長岡京市役所新庁舎4階 会議室402

出席者

委員

井上会長、仁木委員、長友委員、中尾委員、礪波委員、藤田委員、國定委員、井上委員

事務局

西村教育長、辰巳課長、篠原課長補佐、福家主査、橋本主査、山本主査、松本主事

オブザーバー

埋蔵文化財センター中島事務局長

案件

1. 令和4年度文化財保護事業の報告 および令和5年度文化財保護事業の計画について

2. (仮称)長岡京市ふるさと資料館の整備について

3. その他

開会

・教育長あいさつ

・会議成立状況の確認

・委員10名のうち8名出席

議事

(会長) 
それでは、議事に入ります。案件1、令和4年度文化財保護事業の報告および令和5年度文化財保護事業の計画について、事務局から説明をお願いします。
 

(事務局)

【案件1 令和4年度文化財保護事業の報告および令和5年度文化財保護事業の計画について説明】


(会長)
以上、案件1でした。ご意見・質問はありますか。

 
(委員)
国登録有形文化財今尾家住宅について、コロナ禍前は登録物件を審議会後希望者のみだったが、見学していた。今後、企画してはどうか。
また、市民向けの発掘調査現地説明会を、そろそろ再開してはどうか。現在、長岡天神駅東側の踏切付近で発掘調査をしているが、現地説明会をしてはどうか。

 
(事務局)
文化財の指定・登録にかかる審議会での見学については、機会があれば企画する方針。
現地説明会については、徐々に再開していきたいが、現地周辺の状況、所有者の意見等があるので、検討する。


(会長)
審議会後に、(仮称)ふるさと資料館の展示スペースの視察がありますので、少し早めに終わります。


(委員)
済生会病院の展示について、先日拝見した。病院内に展示があるのはかなり珍しい例であり、診察を待っている患者の方々も見ておられた。病院内には展示があるが、外に看板等はあるのか。
 

(事務局)
看板については病院南側に設置している。市内には他にも三菱ロジスネクストに民間の展示がある。来院・来社の方々に発掘調査の成果を見せるという、文化財の活用につながっている。今後も、このような文化財の活用をさらに検討していきたい。


(会長)
三菱ロジスネクストは一般の方でも見学できるのか。


(事務局)
三菱ロジスネクストの関係者等のみ入館できるもの。
以前、ふるさとガイドの会が特別に許可を得て見学した例があるため、協力さえあれば見学できるかもしれない。


(会長)
了解した。その他ご質問、ご意見はないか。


(委員)
令和5年度計画の乙訓寺木造十一面観音立像公開支援について、今年秋に公開とのことだが、行政として具体的にはどの様な支援をする予定か。
 

(事務局)
文化財保存活用課・商工観光課等、行政が発行・配信する広報紙・チラシ・観光マップ等に掲載、ノベルティ開発や展示キャプション、パンフレットの原稿作成を予定している。

 
(委員)
乙訓寺木造十一面観音立像の文化財指定について、新聞等でも取り上げられ、多くの方が関心を持っている。重要文化財の公開について、セキュリティなど様々な課題があると考えられるので、市としてもいろいろ支援してもらいたい。

 
(会長)
その他ご質問、ご意見はないか。

 
(委員)
令和5年度計画の今尾家住宅薫風亭北側壁保存修理について、以前の調査で南側壁面もかなりはく落があったと記憶しているが、順番に保存修理していく計画なのか。

 
(事務局)
所有者からお申し出があり、まずは北側壁に取り掛かる。
 

(会長)
時間がかかる修理なのか。
 

(事務局)
修理費用も高額になる、順番に保存修理を検討していく。

 
(委員)
先ほど見学についてのご意見があったが、今尾家住宅については現在も所有者がお住いであるため、公開については慎重に調整してほしい。
 

(会長)
その他質問がなければ、案件1については、原案のとおり承認する。

 
(各委員)
【異議なし】
 

(会長)
案件2、(仮称)長岡京市ふるさと資料館の整備について、事務局から説明をお願いします。

 
(事務局)
【案件2 (仮称)長岡京市ふるさと資料館の整備について説明】

 
(井上会長)
以上、案件2でした。
審議会後の視察は、手前の展示スペースのみということか。

 
(事務局)
手前の展示スペースのみである。
奥の展示室1・2、収蔵庫等については2期庁舎になるため、まだ建設されていない。


(会長)
了解した。
(仮称)ふるさと資料館の具現化の第1ステップということか。


(事務局)
まずは、 (仮称)ふるさと資料館の具現化ということになる。


(会長)
(仮称)ふるさと資料館は、ビジターセンターとしても機能する方針ということだが、ご質問、ご意見はないか。


(委員)
今回会議資料としてお送りいただいた「長岡京市文化財保存活用地域計画」には、長岡京市における文化財保護の現状について、非常によくまとめられている。
しかし、課題がいくつかある。
1点目、(仮称)ふるさと資料館の基本構想である。「長岡京市に博物館をつくる」ということで検討委員会等が組織され、長年にわたって論議がなされてきた。「(仮称)ふるさと資料館基本構想」として策定したものを、今回、新庁舎建設に伴ってここに設けることになったと認識している。「長岡京市文化財保存活用地域計画」にもあるように、市全体を大きな博物館に見立てて、この(仮称)ふるさと資料館をコア施設として運営するという方針であるとお聞きしている。
しかし、この施設を博物館施設とすることは不可能であると考える。博物館は展示・収蔵・調査研究する場、専属の学芸員等がそろい、市民との交流がしやすい環境にする必要がある。制約の多い市庁舎に博物館を設ける場合、環境を整えることが難しいと考えられるので、市庁舎外に資料館を建設する方が望ましい。また、今回の100㎡程の展示面積では長岡京市の歴史文化等を展示するには不十分である。展示室と一体化した収蔵庫も必要。展示室と収蔵庫が離れていることを文化庁からは指摘されている。したがって、市庁舎内に博物館を併設することはかなり難しい。
そこで一案として、埋蔵文化財調査センターを埋蔵文化財以外も扱う歴史文化財センターとして、博物館施設にするのはどうか。市庁舎内の(仮称)ふるさと資料館については、市民が多く出入りする施設であるため、市内文化財の現状を伝える施設として活用する。
よって、(仮称)ふるさと資料館を市庁舎内に設けることを再検討した方が良いのではないか。
2点目、以前にも意見したが、長岡京跡について、調査研究の成果を展示・発表する場がない、史跡等に指定されている部分がないことが課題である。例えば、長岡第十小学校付近で長岡京期の貴族邸宅跡の遺構が出土しているので、保存整備をして市民に公開できるようにしてはどうか。民間開発によって保存が出来ない状態になる前に、何かしら対応が出来るようにすべきではないか。
 

(会長)
中尾委員からご指摘があったように、今回、(仮称)ふるさと資料館を市庁舎に設けることは、将来にしっかりした博物館を建設することへの第1ステップであるとして、今後より本格的な博物館施設が出来るよう、検討を続けてほしい。
また、長岡京跡の遺跡をより一層市民の方々に見ていただけるように、保存や整備等を行ってほしい。
 

(事務局)
ご指摘いただいた点のうち、(仮称)ふるさと資料館について、今回の(仮称)ふるさと資料館は、あくまでも平成26年に策定した「(仮称)ふるさと資料館基本構想」に基づいて、具現化したものである。どの様に運営していくか、人員配置など様々な課題があることは把握しているので、今後検討していく。また、(仮称)ふるさと資料館基本構想に基づき、町全体を博物館としたとき、今回の博物館施設はそのコア施設であるという位置づけとしたい。

 
(会長)
決して今回の(仮称)ふるさと資料館で資料館基本構想が終わりとならないでほしい。
 

(委員)
(仮称)ふるさと資料館が市庁舎の中に出来るということだが、休日も利用できるのか。

 
(事務局)
産業文化会館の機能も兼ねている施設と隣接しており、休日も利用できる。

 
(委員)
いくつか質問したい点がある。
1点目、SNSやバーチャルリアリティーで公開するなど、ネット環境を利用した情報発信は計画しているのか。
2点目、収蔵庫・整理室について、文化財の材質によっては同じ空間で調査・整理をすることは危険であるが、どうするのか。
3点目、企画展・特別展は考えているか。
 

(事務局)
1点目について、情報発信ではSNS等を確実に活用していくが、今のところ具体的には計画を立てられていない。
2点目について、収蔵庫・整理室はそれぞれ独立している。
3点目について、3つあるスペースのうち、手前の2つは常設展示だが、一番奥の部屋は企画展示を想定しており、展示替えをしていく予定である。

 
(会長)
その他ご質問、ご意見はないか。


(委員)
国指定文化財は展示できるのか。


(事務局)
市が所有しているものについては展示できるが、他館等から借用して展示するのは難しい。

 
(会長)
その他ご質問、ご意見はないか。


(委員)
(仮称)ふるさと資料館基本構想について、検討を行っていた当時、維持管理費がかかる箱物を建てるのか、という議論があったことを記憶している。(仮称)ふるさと資料館について、長岡京市には観光客を受け入れる施設がないので、市庁舎内にできる(仮称)ふるさと資料館を第1ステップとして、将来的には本格的な博物館が出来ればよいと思う。


(会長)
他になければ、案件2についてご了解いただいたとする。


(各委員)

【異議なし】

閉会

・今後の会議資料について、地域計画の記載に沿った形式にすること等の確認。

・Ⅰ期工事で建設されている(仮称)ふるさと資料館の展示スペースを見学。