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現在位置

第30回生活環境審議会会議録

  • ID:13852

日時

令和5年7月31日(月曜日)午前10時から午前11時45分まで

場所

長岡京市役所新庁舎(1期)4階 会議室401

委員の出欠

的場 信敬(龍谷大学政策学部教授)

清水 万由子(龍谷大学政策学部准教授)

小坂田 淳(長岡京市経済協議会)

谷村 眞見(長岡京市商工会)

植田 利江子(長岡京市自治会長会)

仙道 洋平(連合京都乙訓地域協議会)

瀧川 正子(長岡京市女性の会)

髙坂 洋子(フードバンク長岡京)

湯川 智子(長岡京市環境の都づくり会議)

徳地 直子(西山森林整備推進協議会)

木原 浩貴(京都府地球温暖化防止活動推進センター)

髙橋 治男(市民公募)

堤 洋子(市民公募)

飯田 貴久(京都府乙訓保健所技術次長兼環境衛生課長)

項目

開会

委嘱状交付

会長の選任

会長あいさつ及び副会長の任命

議事1 会議及び記録の公開について

会長:それでは、ここからは私が議長を務めさせていただきます。円滑に進められますよう皆様のご協力をお願いします。まず、議事の一つ目です。会議及び記録の公開について、事務局から説明をお願いします。

事務局:長岡京市では、審議会等の会議の公開に関する指針におきまして、審議会等は原則公開としており、審議会等の会議の公開または非公開の決定は、審議会等の長が、当該審議会に諮って行うものとすると規定しております。会議及び記録の公開につきまして、よろしくご審議願います。

会長:本審議会の公開又は非公開について、委員の皆様にお諮りします。本審議会についても、指針に基づき会議及び記録については、公開ということでよろしいでしょうか。

一同:異議なし。

会長:異議なしということですので公開とさせていただきます。それでは、本日は傍聴者がおられますので、入場していただきます。

(傍聴者入場)

議事2 第三期環境基本計画の令和4年度評価について

会長:それでは議事の2。第三期環境基本計画の令和4年度評価について、事務局から説明をお願いします。

事務局:まずはじめに、初めての委員の方もおられますので、簡単に、これまでの経過をご説明申し上げます。本市の環境施策の基本的な方針を示す環境基本計画は、平成13年の3月に、第一期の計画を作成しました。その後、平成25年3月に第二期環境基本計画への改定を行い、令和4年の3月には、現在の計画である第三期環境基本計画への改定を行いました。その際に、本審議会への諮問、答申の中で、委員の皆様には多数のご意見をいただきました。第三期環境基本計画の特徴としまして、幾つかございますが、これまで別の個別計画としていた温暖化対策実行計画(区域施策編)と、気候変動適応計画を併合したことがまず挙げられます。気候変動適応計画といいますのは、最大限の温暖化の「緩和策」をしたとしても、温暖化を食い止めるまでに多少の気温の上昇が避けられないとされる中で、いかにそうした世界に適応していくかを定めたものになります。その他の特徴としまして、2050年ゼロカーボンシティを目指すことを明記していること。「環境」への貢献をした上で、「経済」「社会」へも貢献する分野横断的な視点、いわばSDGsの17のゴールに広く貢献する視点を重視していること。また、食品ロスやプラごみ対策、生物多様性保全といった近年顕在化する環境課題への取り組みを盛り込んでいることなどが挙げられます。その他、「行政から市民への啓発」だけでなく「市民から市民への啓発」を促し、環境問題の「自分ごと化」を図ることが重要、としている点も特徴です。その第三期基本計画の具体的な取り組みを定めた実施計画の初年度である令和4年度、つまり昨年度の取り組みに対する評価及び今後の施策提言ということが、今日の議題ということになります。資料3の報告書は、今日の皆様の意見を反映した中で完成させ、巻末43ページには、単純な質疑回答などは除きますが、本日の意見を集約し、最終的に報告書として市のホームページにも掲載するものであります。
それでは、資料3を使って具体的に報告書の説明に入ります。20~30分程度、まとまった説明が続きますが、お付き合い願います。それでは画面共用させていただきます。資料の3ページです。こちら柱1 気候変動対策(緩和・適応)と見出しが書いてあるところですが、CO2排出量の説明をしたページになります。前年から継続していただいている委員の皆様には、一度ご覧になられているページです。基準年度のみ今回からパリ協定における我が国の基準年度である2013年度、つまり平成25年度に基準年度を改めているのみの変更でございます。いつも申し上げておりますが、長岡京市域の温室効果ガスの排出量とは言うものの、殆どが都道府県単位の京都府の数値を使って、当該数値を長岡京市の規模に按分して算出しているものとなりますので、長岡京市の固有の事情が反映されるかというと、余り反映されないというのが実情でございます。長岡京市がこの取り組みをしたから、すぐさまこの数値が下がるというものではありませんので、あくまで規模感を知る参考資料ということでご覧ください。それによりますと令和元年度が、今最新のデータになります。統計のデータが出そろう時期の関係で2~3年遅れとなるのですが、令和元年度の温室効果ガス排出量が32万t-CO2となっております。続いて4ページをご覧ください。戸建て集宅に占める太陽光発電設備導入率ですが、昨年度から数字の取り方を変更した箇所になります。分母が戸建住宅、分子がFIT(フィット)の契約件数です。太陽光パネルを設置して、それを国の制度FIT(固定価格買取制度)を使って売っている件数が分子ということになります。グラフを見ますと年々増加してはいますが、ペースとしては、もう少し増やしていかなければいけないという状況ということになります。続いて5ページです。新庁舎の供用開始ということで、公共施設における再生可能エネルギーによる電気の調達のところで、令和4年度の結果は、ゼロカーボン化の手法の研究を行ったというものです。新庁舎につきましては、市のシンボリックな建物でもありますので、環境への配慮をということで、多くのご意見をいただいてきました。今回ご紹介する最新情報としましては、変更が利く範囲でパネルを増設したことであります。新庁舎のパネルが一期庁舎で19.1kWということで、当初全体で10kWと申し上げていましたが、増設して一期庁舎で19.1kW、そして二期庁舎においても14.5kWを積載予定でありますので、合計で33kWほど、増設することとなりました。続いて7ページ、中小事業者等に対する補助です。中小企業等に向けた省エネ診断等の情報提供というところです。こちらは臨時的な取り組みになりますが、国の補助金を活用して、情報提供に留まらず、中小事業者の省エネ設備導入に対する補助を行ったというものでございます。続いて8ページの下半分、エコ建築の普及、丸1エネルギー効率が高く環境に配慮した公共建築物等の整備の文章の下の段落、下から4行目、老人福祉センターのところです。老朽化に伴う移転再整備の工事ということで令和6年度の供用開始を予定している健康スポットという施設の建設事業を進めています。令和4年度設計ベースで、本市公共施設として初となるZEB READY(ゼブレディ)を見事達成することが出来ました。ZEB READYと言いますのは、建築物の高断熱化を図り、エネルギー効率の高い設備を導入することで、基準となるエネルギー使用量より50%以上省エネという建物でございます。続いて9ページに行きます。9ページの真ん中、ゼロエネルギー建築物の普及啓発というところですが、こちらも臨時的な取り組みでありますが、国の補助を活用して、市民の方のエコリフォームを応援したというものであります。例年、商工会で実施しているリフォーム工事券とは別に、エコリフォームに特化した省エネ推進エコリフォーム工事券を発行することで、通常のエコリフォーム券より少し上乗せしたプレミアム額とすることで、省エネを政策誘導するものです。複層ガラス取り付け工事やLED照明器具取付工事などのエコリフォームを支援したというものでございます。続いて13ページです。13ページの下半分、自立電源、断熱性能の高い住宅等、気候変動に強いライフスタイル及びその必要性の普及啓発ということで広報紙に特集記事を掲載しました。災害が増える8月に合わせて、水防団や自主防災会で活動する地域の方々のご活躍の特集記事の掲載をしました。そういった活動紹介と合わせて温暖化による災害増加の懸念や防災組織活動を始めとする適応策を紹介することで、実感の伴いやすい啓発記事としたものであります。続いて15ページ、柱2。資源循環へ参ります。青くなっているところです。こちらは、令和3年2月からの指定ごみ袋制度の効果が順調に現れていますよということで、主要指標及びサブ指標についても◎という評価になっております。続いて同じく15ページ下半分を見ていただきますと、フードドライブ実施団体への支援ということで、食品ロスが問題となる中で、食品ロスになりそうな、食べられるけれども持っている人にとってはもういらない食品を集めて、それを逆に必要としている方へお配りするという活動の団体です。「フードバンク長岡京」さんという、この審議会にもご出席いただいておりますが、そちらの団体さんの支援ということで、新庁舎においても、フードドライブ活動を実施していただいております。この取り組みはまさに、三期計画において重視している分野横断的な視点、この場合ごみ減と福祉分野への貢献という分野横断的な取り組みであるとの認識です。続いて18ページの一番下、受益者負担による粗大ごみの適正処理というところで、次のページにまたがっておりますが、LINE(ライン)によるごみの収集活動というものを行っております。令和2年度末からLINEによる粗大ごみ回収の予約を始めて、徐々に浸透してきているということでございます。これも一つのデジタル化の取り組みということです。粗大ごみの収集でありますので、単純に数が増えれば良いということではありませんが、不法投棄に繋がりやすい粗大ごみというものについての適正廃棄に繋がっているものと考えております。続いて19ページの下半分、水だよりの発行というところです。水だよりの発行は例年実施しておりまして、それを通して水を大切にするライフスタイルを啓発しておりますが、令和4年度は加えて、臨時的に水をテーマとするフォトコンテストを実施しました。水というのは長岡京市の魅力の一つでもございますので、シティプロモーションを目的に、水をテーマとしたフォトコンテストを、長岡京市公式のインスタグラムアカウントを使って行うことで、若い方も含めて水を大切にするライフスタイルを啓発しました。著作権等の関係で写真の転載が難しかったのですが、今からでも市のインスタグラムアカウントからご覧になることが出きますので、よろしければご覧ください。続いて21ページ柱3。環境共生に参ります。こちらはサブ指標として新たな指標を追加したものでございます。「西山における植物調査で確認できる種の数」というものです。植物種の数というのは、超長期的に見ていくものかと思いますので、単年度で増えた減ったではないかと思いますが、今回は維持しようとしている水準を保ったということで、引き続きボランティアさんの協力を得ながら調査を継続して継続的に見守っていく必要があると考えています。続いて22ページ下半分、野生動物と親しむ機会の創出のところです。西代里山公園という西山の麓にある親子連れに人気のある公園がございますが、そこの管理棟をプチリニューアルしたというものであります。長岡京市ゲンジボタルを育てる会という、地元の河川清掃やホタルの保護活動をしている団体がありますが、当団体や、今日ご出席いただいているE先生を会長とする西山森林整備推進協議会の活動を紹介する常設展示を始めました。環境啓発の発信場所となるようなリニューアルにより、訪れる親子連れなどへの環境保全啓発ができるようになったと考えています。続いて27ページ柱4。都市環境に入ります。サブ指標として、みどりのサポーターによって管理されている緑地の数の維持ということで、こちらも新たに追加した指標でございます。これまではメイン指標である住民1人あたり公園面積だけだったのですが、公の取り組みだけでなく、緑化というのは市民の取り組みによっても増える要素がございますので、そのような部分が評価できる指標はないかということで、新たに加わった指標でございます。今回は◎ということではありましたが、本文に書いてあるように、サポーターの高齢化という問題があり、他の市民活動でも課題となっているように、同じ悩みを抱えています。どうすれば市民の方が参画しやすいか等、引き続き考えていかなければいけません。続いて31ページの真ん中「まちなか博物館ネットワーク」の整備というところです。市の環境基本計画では、都市環境言わば生活環境に類するものも環境の範囲に含めているものであります。歴史の息づく地域環境整備を行っていくという意味で、今回のこの文化財保存活用地域計画が出来た意義は大きいと思います。今後は、この計画に基づいて歴史の息づく地域環境を活かした文化財保存活用を進めて行くというものでございます。
続いて34ページへ参ります。ここからは分野横断的施策に入っていきます。上半分、排出量取引を活用した事業の調査研究ということで、昨年度もご紹介させていただきましたCO2ゼロで行うごみ収集事業についてです。そもそもこれはどういう事業だったかと言うと、市民が太陽光パネル設置によって生み出した環境価値、つまりパネルを付けることによるCO2排出削減効果を価値化し、市内の燃えるごみ収集事業者に購入してもらうことで、理屈上CO2ゼロでごみ収集を実現しようというものでした。報道にも数多く取り上げていただいた事業だったのですが、CO2排出削減効果を価値化するための制度、京-VERクレジットが新規認証を行わなくなったということで、根本的な軌道修正が必要となりました。市民参加型の再エネ施策だったという点を踏まえ、事業関係者と事業を今後どのようにしていくのか、協議する予定です。現在の状況を報告させていただきました。続いて35ページの上半分、自転車が写っていますが、環境に配慮した事業運営・消費行動の啓発ということで、これまでご紹介できていなかった事業になりますが、今回改めて三期計画になるということで情報を精査する中で、ご紹介させていただくものです。令和2年度から「株式会社あさひ」との協定に基づいてシェアサイクル事業というものを始めております。所定のサイクルポートであれば乗り捨てが自由というものになります。長岡京市は観光スポットが点在しているということで、そこを効率よく走るということで観光の面でも非常に利点がありますが、更に車を使わないという点で環境にやさしい消費行動と言えるかと思います。続いて37ページの上半分、車が写っているところです。こちらは気候変動に適応したまちづくり事例の研究と庁内情報共有ということで、三菱自動車との災害時防災協定をご紹介します。協定の内容としましては、災害時に停電などで困った事態があった場合に、三菱自動車さんに協力を求めるとバッテリー付きのPHEVを派遣していただけるというもので、そのバッテリーを災害対策のために活用できるというものです。これをご紹介しているのは、電気自動車とかPHEVと言うと、CO2排出が少ないということで「緩和策」として紹介されることが多いのですが、こう言った災害時には、それを活用して電気をやり繰りするという点で「適応策」にもあたるということで、今回この箇所でご紹介させていただくものです。続いて37ページから38ページにまたがるところ、COOL CHOICE実践補助金の実施のところです。投資が伴う市民の方のCOOL CHOICEの取り組みを補助金で支援するものですが、令和4年度からは、省エネでもあるコージェネレーションシステム、家庭用燃料電池システムの設置補助をメニューとして追加しました。こちらの補助対象はエネファームと言われるものですが、停電時自立発電機能付きのものに限るとさせていただいております。そうすることで、コージェネレーションという省エネだけでなく、災害時には、これを使って電気を自宅へ供給することが出来るということで、温暖化の「緩和」の面と、防災という「適応」の面の両方の視点を入れた補助、分野横断的施策ということでございます。続いてその下へ行きまして、マイプラレディ運動の拡大というところです。長岡京市では今、「マイプラレディ運動」というものを進めております。これは何かと言いますと、長岡京市が作ったオリジナルの言葉で、My(私の)、Plastic(プラスチック類は)、Ready(自分で準備)を続けて読んだものです。レディは女性を表すレディーではなく、準備を意味する単語です。要するに「自分が使うようなプラスチックは自分で準備しましょう」ということです。今回の会議においてペットボトル飲料ではなく、マイボトルをお願いしておりますのも、この運動の一環です。今、このマイプラレディ運動の名のもとに、プラスチック類は出来るだけ準備していただこうということで、関係する方の協力をいただきながら、取り組みを進めています。今は職員や市役所に出入りされることの多い団体様等を中心に啓発している活動ですが、今後これをもっと広く対外的に広めていきたいと考えています。最後40ページの一番下、環境フェアと農業祭の合同開催です。環境と非常に近しい農業というジャンルを併せてPRすることで、地産地消による温暖化対策や、地元農業振興など、縦割り的な啓発ではなく、分野横断的な啓発を意図したものでございます。今回、三期計画でポイントとしている分野横断的な視点を幾つかご紹介させていただきました。第三期環境基本計画では、このような分野横断的視点で施策を進めていますよという、冒頭の説明でした。以上です。

会長:はい、ありがとうございます。議事2の説明でした。皆様から何かご意見、ご質問等、ございませんでしょうか。

A委員:39ページの環境学習の機会の提供のところで、小項目で西山ファミリー環境探検隊のことが出ているのですが、本文後半に書いてあるKES学校版のことは、小項目にはないのですが、これはこういう書き方でよかったのでしょうか。KES学校版の認証を新たに得たということで、面白そうに見えたので質問しました。

事務局:小項目として、当初西山ファミリー環境探検隊としていますので、本文の前半で西山ファミリー環境探検隊の実績をまず紹介しています。さらに一つ上の中項目のところで「環境学習の機会の提供」ということを掲げていますので、それで言うとこういうこともしましたよ、ということでKES学校版のことをご紹介しているものです。当初、小項目を立てた時にKES学校版というところまでは、小項目として立てていませんでしたので、このような書き方になっていますが、中項目の環境学習の機会の提供には合致するということで、今回PR、紹介させていただいているものです。

A委員:分かりました。ありがとうございました。

会長:はい、ありがとうございます。

B委員:初めてこの審議会に参加させていただいています。経緯を知らないところもありますので、ご容赦ください。幾つか質問です。一つはJR長岡京駅東口のところで、グリーンインフラの活用という、ページで言うと30ページですね。グリーンインフラとグレーインフラの情報収集ということで、興味深い取り組みだなと思いましたので、少し具体的なことを教えていただきたいというのが一つです。
二つ目は細かい質問かもしれませんが、マイプラレディ運動ということで、とても良い取り組みだなと思って聞いておりました。38ページのところですね。マイボトルを呼びかけるということで、ペットボトルごみ削減のため、市庁舎で給湯器・給水器を設置するということでよかったでしょうか。ペットボトルごみ削減のため、給水器を設置するなどは、同志社大学でも取り組まれていたり、亀岡市内で設置されたりということがありますが、給湯器というか、給水器を、今後市内に設置していく計画を念頭に置かれているのか教えていただきたいと思いました。
三つ目は、プラスチックは、包装容器がかなり多いかと思うのですが、その点に関して市内の小売店さんの協力とかを得るということを視野に入れておられるのか教えてください。最後の質問ですが、今回、報告書全体を通して、かなり多くの目標が達成され、◎や〇が90%以上という結果で、とても取り組みが進んでいるのが良く分かりました。一方、目標をどのような根拠で設定されたかは存じ上げませんが、目標をさらに上げることがあり得るのかどうか、温暖化の対策はもちろんですが、進められるのであれば、さらに進めた方がよいとも思いましたので、目標自体を少しレベルアップしていくみたいなことは、あり得るのでしょうか。

事務局:一つ目の30ページの一番下、グリーンインフラとグレーインフラの比較検討・調査・情報収集のところです。JR長岡京駅東口駅前広場におけるにぎわい空間の植栽についての情報収集ということで、現時点でまだ確定的になっていないところが多いので、どこまでご紹介できるかというところではあるのですが、今、JR長岡京駅東口を正に再整備の工事中であります。工事にあたっては、工事箇所に面している大企業の村田製作所の協力のもと、一緒になって整備内容について頻繁に会議を行いながらやっているところです。その中で植栽とか、憩いになるような要素でグリーンの要素が入れられないかということで、現在検討しているものです。まだ、少しご紹介できるものが少なく恐縮ですが、そんなことを行っているものです。
続いて二つ目の質問についてです。38ページのマイプラレディ運動の拡大ということで、市庁舎で給湯器とか給水器を設置する計画があるのかとか言うことです。新庁舎については、給湯・給水器はボトルが入るものに既になっています。物によっては紙コップ位しか入らないものもありますが、ボトルが入るということで職員のマイボトル利用を促しているものであります。
三つ目の包装容器対策について、現時点で、小売店さんなどを対象にした、具体的な施策の予定はありませんが、もちろんそこにも課題があるのだろうと思いますので、何か先進事例とか、実施可能な例とかがありましたら、随時でも結構ですので、アイデアをいただけたらと思います。そして最後の、42ページの下ですね。基本的に達成が多かったということで、目標をさらに上げるということがあり得るかということです。今回ご審議いただいている計画は、第三期の実施計画の令和4・5・6年度の3年間の計画でありますので、来年度には令和7・8・9年度の3年間の計画を新たに立てていかなければなりません。その際には、また委員の皆様からのご意見をいただくことになるのですが、そういった時には当然、今の時代を考えればもう一段階上の目標とか、あるいはこういった目標が必要だというご意見をいただく場面がございますので、当然この目標項目が変わっていくことは、今後あり得ます。以上です。

B委員:ありがとうございました。2点目の給水器、給湯器の件なのですが、これは新庁舎以外の市内の公共施設であるとか、色んな商業施設などに拡大していくということは今のところはどうでしょうか。

事務局:新庁舎以外では今のところ具体的な予定はありません。マイプラレディ運動というもの自体は、何らかの形で市役所外の所にも呼びかけを行っていくことはしたいと思っています。設備ということでは予定はありません。

会長:はい、ありがとうございます。その他、ございませんでしょうか。

A委員:27ページのサブ指標で、みどりのサポーターによって管理されている緑地ということで、確か公園という形で管理されているところが約360カ所位あるとお聞きしたことがあります。その内の200近くが、サポーターさんが入って管理されているということですが、荒れたままになっている所もあるようです。担当部署は5人位でされていると思いますが、以前出前講座の時に、手の入っていない所を紹介していただいたことがあります。その後、自分達で見て回る機会があったのですが、水道栓がないのです。散水栓は壊れやすいということで、我々としても水道栓を求めているのですが、水道栓がないということは、災害時でもそうですが、水がないと困るわけです。お聞きすると予算上年間2カ所位しか設置できないとのことで、これはもうちょっとスピードアップしていただけないものかなと思いました。それについて何かあればということで、お伺いした次第です。
それから、プラごみについてですが、コロナ禍ということでリモートワークとかで自宅で過ごす人が多かったと思いますので、プラごみが減っているとはなかなか考えにくいところがあります。数値に出てくるものはここではないのかも知れませんが、分別することで燃やすごみが減るというのは、自分の生活を通しても分かるのですが、プラごみは正直自分でも増えていると思うので、減っているのかどうか、そのあたりの見解をお聞きしたいと思います。
三つ目は、ごみの削減に関して、廃油を集める活動をされている方や、たい肥づくりをされている方などがおられ、一時はそういったことが盛んだったように思います。今回、市民企画講座をすごく広報で取り上げてくださったり、先程ご説明があったように、地域の防災活動なども取り上げられたりしていただいています。環境に関する問題も「自分ごと」として考えていただくためには、このように皆さんが工夫してやっているよということを、広報などの中で見える化していくことが、自分ごと化につながるヒントなのではないかと思い、提案させていただきます。広く啓発するのはやはり行政しかなかなかできないと思いますので、さらに「自分ごと化」していけるような啓発活動をしていただければ、すごくいいなと思っています。

会長:はい、ありがとうございました。3点あったと思いますが、事務局お願いします。

事務局:27ページの真ん中、みどりのサポーターによって管理されている緑地の数の維持、のところです。まず実績の191カ所が何の数字かを申し上げておきますと、先ほど公園の緑地の数ということでしたが、それだけではなく、あまり多くはないと思いますが、例えば道路上の、市の設置している花壇なんかがあります。そういったものを含めた数字になります。水道栓のことに関しては、今情報としては持っていないのですが、予算以外のことでも課題があるのかもしれないなと思ったところです。例えば、悪戯をされるかもしれないとか、そういったことですね。今のご意見については所管課と共有したいと思います。市民としてやろうと思った時に、そういったことがポイントになるということですね。しっかり所管課と共有したいと思います。
続いて38ページのマイプラレディ運動のところに関連して、本当にプラごみは減っているのか、ということについてです。市の方でも、コロナが猛威を奮っていた時には、リモートワークということで職員が出勤しないという年がありました。その時のごみの量、燃えるごみですが、大幅に減りました。おそらくプラごみも減っていたと思います。ただ、そのごみがどこへ行ったかというと、コンビニ弁当を買って自宅で食べていたら、結局自宅でプラごみが出ていますから、世の中全体のプラごみがコロナに関連して減っているかというと、なかなか難しいところかなと思います。ですので、やはりそもそも大量消費というスタイルを見直すというところになるのかなと思います。
最後3番目の、市民の方が廃油を集める活動とか、たい肥を作る活動をしていただいているということで、「自分ごと化」を促すためには、そういった活動場面の紹介とか、そういうものがあればという趣旨、ご意見だったかなと思います。今いただいたご意見は、正に第三期環境基本計画でもポイントとしているところでして、「行政から市民の方への啓発」だけでなく、「市民から市民への啓発」を活発化していこう、ということです。例えば、隣近所の人はこのように取り組んでいるよ、という身近な声は、自分ごととして感じやすいと思います。そこで、一つの小さな取り組みではありますが、令和4年度から、長岡京市の広報紙の中に、「みんなの環境メッセージ」という、余白に2~3行の記事ではありますが、そういたコーナーを開始しました。市民の方が環境問題に対し感じておられる不安や、市民の方が取り組んでおられる環境の取り組みを、市民の声として紹介するコーナーです。例えば、泉が丘にお住いの30代ペンネーム何々さん、みたいな形で、リアルなお隣さんの意見というような見せ方をしています。今のは一例ですが、そういった市民の活動を紹介できる場面が、環境フェアなどいろいろな場面であれば、それを見た方が私もやらないといけないなと思っていただけるのではないかと思っています。まさに第三期環境基本計画のポイントを改めてご指摘いただいたと思います。

会長:その他、ありませんか。

C委員:ちょっと質問させていただきます。38ページの給湯器と傘のしずく取り器は、どこにあるのでしょうか。市役所の中で見かけたことがないので、場所を教えていただけますか。

事務局:給湯器は、お手洗いの並びの給湯室に設置してあります。

C委員:自販機が置いてあるところでしょうか。

事務局:その場所に並んでいたかと思います。

C委員:傘のしずく取り器というのはどこでしょうか。

事務局:傘のしずく取り器は、新庁舎の出入口の風除室、自動ドアが二つ続くところですね。東西両方に設置しています。小さな取り組みではありますが、そういったことも行っているというものです。ただ、まだ課題もあるとは思います。例えばすぐに水がいっぱいになるとか、カビが発生するとか、推測ではありますが、そういった課題が出てくるかもしれません。万能なやり方かどうかについては、実験段階ということでご理解ください。

事務局:導入の際に、ビニール袋に突っ込むタイプの物は、プラごみが出るという課題が出ていました。そうした検討の結果、このタイプの設置に至ったものです。

C委員:確かに、雨の日スーパーへ行った時、傘入れ袋のごみでいっぱいになっている光景を見ます。ちょっと問題があるなと思っていたのですが、こんなしずく取り器があったらいいことだなと思いました。

会長:はい、他ありますか。

D委員:先程、副会長にご指名いただきました。他の非常に経験の多い学識者の方や地域のことをよく知る方々がいらっしゃる中で、私がご指名いただき、私でいいのかと思いながらも精いっぱいに務めさせていただきます。ここから一委員の話になります。
まず、1点目として、毎回申し上げておりますが、すごく丁寧に整理されていることに心から敬意を表したいと思います。
2点目は、具体的な話ですが、5ページにあります、再生可能エネルギーの建設に関する話です。先程、B委員からも話があったように、おそらく次の改正の時には、目標を実行力のあるようなものに行っていかなければいけないと思いますが、それに関連して5ページの真ん中あたりです。新庁舎で第1期、第2期合わせて三十何kWの太陽光を入れることによって、新庁舎で使う電力量のどれくらいを賄える予定なのかというようなことです。その下に公共施設における太陽光発電設置状況が表になっていますが、これらの施設の電力消費量の何%くらいが実際に賄えているのか。そういったことが一緒に書かれていくと、おそらく数%に満たない、10%には全然いかない、5%にもおそらくいかないだろというその状況は、スタートラインとして書き込んでおいた方がよいと思います。今回書き込むのか、次回の見直しに向けまずは調査するのか、どちらでも構いませんが、書き込めるのであれば書き込んだ方がいいかと思います。これだけ入れても全く足りないのだということが見えるようにしておくと、次の検討の材料になっていくかなと思いますので、ご提案申し上げます。できれば今回書き込んでいただければと思います。間に合わなければ調査をするということでも結構かと思います。
3点目としまして、今の話に関連してですけれども、どれだけ再エネを入れることができるのか、少なくとも公共施設においてということで、進められるといいと思います。と言いますのは、背景として、日本の再エネ電力というのは、20%しかありませんので、今、大企業やどこの行政機関も再エネ100%電力を使いますと言っていますが、再エネの奪い合いが、ここ数年以内に起こることがほぼ間違いないと見ています。そうなると、事業所を含めて再エネを調達できないかもしれないという状態になります。そうした中で、再エネ電力の奪い合いというのに一事業者としての長岡京市が参入しているようでは、相当よくない状況かと思います。ですので、再エネのポテンシャル調査、これは国からの補助が出るはずなので、もし予算計上できるのであれば次年度されてはいかがかなという提案です。
4点目ですが、おそらく7ページの中小企業の省エネ診断のところに関わるかなと思いますが、中小企業さんも再エネを入れないとまずいよという、相当危機的状況になって、早々に再エネの奪い合いが起こったり、再エネを使っていないと大企業と取引できなくなったりというようなことですね。そういったことが見えてきている状況なので、そういった状況を事業者へ伝えていくということが必要かと思います。これは評価ということより提案です。
最後5点目ですが、こういったことをやっていこうとすると、おそらく、環境部局の皆様だけではとてもやっていけない。庁舎の管理とか、教育委員会もそうですし、産業、福祉、全ての職員さんが、これはやらないとまずいなと認識を共有できる、そのような庁内研修をかなり強力にやっていただきたいなというのが最後の提案です。以上でございます。

会長:はい、ありがとうございます。5点ありましたけれども、事務局からよろしくお願いします。

事務局:ます1点目、振り返りを丁寧にしているということで評価いただきましたこと、ありがとうございます。せっかく評価いただいているところは大事にしていきたいと思います。
2点目の5ページの公共施設における再エネ電気の調達のところで、電気使用量全体に対する比率が重要で、そこがどのような状況かということかと思います。おっしゃる通りだと思います。今回の報告書に入れられるかについては、一度調査してみないと、という所ではあるのですが、以前おおまかな検証をしたところ、ご指摘のとおり5%にも満たなかったと認識しております。
3点目のどれだけ再エネを入れられるのかのポテンシャル調査について、多くの会社さんからも、そういった調査をしませんかというお話をいただきます。その際、いつも課題を感じているのが、公共施設の一覧のようなものがあるのですが、どれもこれも非常に古い建物というところです。基本的にパネルを付けるとすると、15年~20年は屋根を触る予定がないということが前提になってくるかと思うのですが、建物ではなかなか条件のよいものがありません。となると公共の空き地になるのですが、なかなか長岡京市域で公共の空き地はゼロではありませんが、これも条件のよいところとなると、そこでつまずいている現状があります。
続いて4点目、5点目は提案ということで、中小企業さんに対してもっと情報を伝えて行くということで、伝え方は色々あるかと思います。今後必要な事であると思います。
最後の、環境部局だけではできないという点もおっしゃる通りです。幸い市長が環境という部分をキーワードとして打ち出されていて、職員の集まる様々な場面で、職員に対しその必要性を降ろしていただいております。そういった点は、非常にチャンスかなと思っています。環境に関する庁内研修なんかも実施しておりますので、引き続き、環境の取り組みは、環境部局だけでなく、全部局において意識していくべきことであるという点について、庁内で認識共有を図っていきたいと思います。

D委員:屋根が古いというのは、その通りだと思います。ただ、耐震基準が持つのであれば防水シートを掘らないで、置くだけの形での太陽光発電の設置という手法もあります。後はコストはかかるけれども、次に防水をやり替える時に、いったん外して付け直すというのも可能は可能です。ポテンシャルということですので、付け外しの工事費はかかるけれども、これくらい入れる余地があるということを明らかにするということです。途中で防水工事をやり替える必要が出てくるということはあり得る話だと思いますので、諦めないで可能性を検討していただければありがたいというのが、私の立場からのお願いであります。

会長:はい、ありがとうございます。そうですね。おそらく今の趣旨としては、基本的な限度の部分を把握するということにポイントがあるのだと思います。今、古いからできないのだけれども、そこを理解した上で、さきほどD委員が言われたように、役所として対策ということで、外部から言われていること踏まえ、どのようなスタンスでいかなければいけないか。現状を把握した上で、やれる事とやれない事を明らかにしていくこと自体が、たぶん重要なポイントになると思いますので、今の意見をぜひ参考にしていただければいいかなと思います。ほか、どのような事でも結構ですので、ありませんか。

E委員:大変よくまとめていただいているのと、かなり達成が占めているということで、ありがとうございます。一つ気になったのが、33ページの水質の保全というところで、小畑川と小泉川についてOKということが書いてあるのですが、これが川のどの辺りなのか、最上流であるのか、中流であるのか、若干気になりました。ちょっと書いておいていただいたらより安心かなと思います。
それと次回の見直しの時という話で結構なのですが、水の話について、河川の清掃の話であるとか、水質の話であるとか、色々なところで水の話が出てきます。他のテーマでも同じことが言えると思うのですが、そういうことを総合的に評価できる、先程から発言がありましたように縦割りでなく、市民の方も入れての横ぐしを入れた形での次の指標ができるといいなと思いました。以上です。

会長:ありがとうございます。

事務局:33ページの小泉川、小畑川の水質の保全ということで、場所の件ですが、今この場では情報を持ってきていませんが、担当に確認しまして、一言添えて何となくイメージできる文言が加えられたら付けておきたいと思います。
それと、ご指摘のように水に限らず言えることだと思いますが、水関係の総合的な、分野横断的な取り組みの指標ということで、課題だと思っております。引き続きアイデアをいただきながら、そのような視点を忘れずにやって行く必要があると認識してりますので、また、ご意見を頂戴できたらと思います。

会長:E委員よろしいでしょうか。はい。ありがとうございます。

F委員:感想的なことにはなりますが、この報告書を見させていただいた意見を言わせていただきます。私が長岡京市に来た時に思ったのが、先程から言っておられるように、歴史があり、大企業のある都会的な部分もあり、山を見たら西山の緑豊かな所がありと、コンパクトにまとまっているなと感じています。計画の中で柱1、2、3、4と分かれており、21ページから柱3として環境共生というテーマがありますが、自然と交流しようとか、緑を残していこうといったようなことを、地元の子ども達が小さい時から、自然と触れ合うことで、ずっと心に残っていくと思います。小学校での環境教育もそうですし、西山ファミリーといった家族で西山を知ろうみたいなものもそうですし、やはりこういう自然のことは小さな頃からしっかり考える。私が子どもの頃にはこんな緑があった、こんな植物があった、こんな動物がいた、ということがずっと自分の心にあって、それが自然を守ろう、環境を守ろうと考えるきっかけになるのかなと思っています。例えば、西山の植物の調査で植物が増えているのが確認されたとか、新しいもの、特徴的なものが発見されたとか、面白そうなネタがあれば、そのようなことはぜひとも環境教育みたいな、身近な体験として、見られるようにしたらどうかなあと思いました。冒頭の市長さんのあいさつで「キリシマツツジがきれいで」と言われていましたが、そのようなことは我が町の自慢ということでもあると思いますし、小さな頃からそういったことに興味を持つのが大事だと思います。今、言われている生物多様性についても、特別な動物でなくても、庭とか身近な里山を覗くだけで様々な生き物がいるのだなと感じることで、自然や環境を大事にしていこうとなっていくと思います。自然と触れる体験だけでも環境教育になると思いますし、資料を見ていると既に環境教育になる様々な取り組みをされていると思いました。

会長:ありがとうございます。事務局、何か感想ありますか。

事務局:評価いただきありがとうございます。今やっていることを大事にしつつ、新たなアイデアを生かしていく余地もあると思います。植物調査の結果の還元などのアイデアもいただきました。今後も地域性を生かした自然と触れ合える機会の提供が必要だと認識しております。ありがとうございます。

会長:その他、いかがでしょうか。

G委員:24ページに森林とか竹林の整備の事が書いてあって、概ね目標達成とあるのですが、普段見ていると、本当に放置竹林が多く、竹林に入っておられる方も結構高齢の方で、若い方がおられません。募集をしてもイベントをしても、親子で来てくださることはあっても、力になる若手がいない。学校との連携で来ていただくことはあっても、それでも増えない状況です。だから、そういう部分で官民の連携をやっていったら放置竹林も少なくなるのではないかなというのがあります。
それと竹の使い方についてです。これだけ竹林があって伐採しても、竹を使って竹かごを編むというような方も、本当におられません。竹というのは昔からかごとか色々なことに使われてきましたが、そのようなことをもっと普及というか市民が親しめたらいいなと思います。そういう意味で、ぜひこの目標を◎にしていきたいなと思います。

会長:ありがとうございます。24ページのところですが、事務局どうでしょうか。

事務局:放置竹林が多いということで、確かに24ページの真ん中、整備面積の目標に対する実績では「〇になっているけれども、放置竹林は依然残っていますよね」というのは、ご指摘のとおりです。そのため、市民活動団体の竹林ボランティアさんなどと引き続き連携していく必要があると思います。
ただ放置竹林問題の根本的な解決に向けて、使い道の部分のご指摘を頂きましたけれども、下流の部分、つまり出口が必要になってくるかと思います。そのため、以前は竹をチップにしてボイラーの燃料にしようとか、草が生えてこないようにする防草剤として敷設してはどうかと、数年にわたり検討してきた経過がございます。しかし、燃料利用の方はボイラー性能の部分に課題があったり、防草剤の方は効果が限定的ということで、根本的な解決策として確立しているものではありません。そこで現在進めていますのが、24ページ一番下の学術機関と事業者等と連携した実用化の検討ということで、今日ご出席のE委員が会長の西山森林整備推進協議会と大学と事業者さんとが一緒になって、竹の有効活用という専門的な部分で研究を進めていただいております。そういった出口の部分が整備されてくれば、放置竹林の解決の大きな足掛かりになるかなと思っております。ありがとうございます。

会長:ありがとうございます。

H委員:37ページに気候変動への適応ということがあって、今回、三菱自動車との間で災害時における電気自動車の供給の協定を結ばれたということで、評価致します。最近の暑さは、やはり温暖化が進んでいるからではないかと思う中で、今後、温暖化対策ということもあって、電気自動車はどんどん普及が進んでくると思います。
そこで質問なのですが、新しい庁舎におきまして、電気自動車の充電設備の計画があるのかどうか。あるいは、庁舎に限らず公共施設の中で、同様の計画があるのかどうか。こういった施策をどんどん進めていただきたいと思っておりますので、分かる範囲でお聞かせください。

会長:ありがとうございます。事務局お願いします。

事務局:電気自動車の充電設備ということで、新庁舎について言いますと、二期庁舎ができる時に、公用車の駐車場である地下駐車場ができてきます。予定では令和7~8年の話になります。その際に、充電口を10台前後付ける予定です。さらに数を増やそうと思えば拡張できるような配線になっていると聞いています。現時点でなかなか電気自動車の公用車を増やせない理由も実はこのようなスケジュールにあります。市民向けということで言うと、これに関してはまだ確定はしていません。今後、外構工事の中で、市民向けの充電設備が必要になったときには、配線上は設置できるような仕様になっていると伺っております。
他の公共施設に関して今のところ予定はありませんが、電気自動車普及のための市民向けの施策ということで言いますと、COOL CHOICE実践補助金があります。市民の電気自動車購入に対しての補助ということになります。昨年度から日産のSAKURAとか三菱のekクロスという軽の電気自動車が発売されて、長岡京市内でも購入者が広がっているようです。今年度も補助を実施しておりますので、ご紹介させていただきます。

会長:ほか、いかがでしょうか。

I委員:29ページの一番下の歩きやすい道路空間整備のことについてです。長岡京市商工会のある産業文化会館の前、ちょうど万代さんの前のところまではきれいになっていて、そこから踏切の方の所が今、ちょうど土地が買収されて、でこぼこの所をちょっと直されたりしているのですが、かなりの段差があります。昨年転倒されて年配の方が額から血を流しておられたりとか、自転車でお子さんを乗せておられた方が、丁度曲がり角の段差の所でひっくり返りそうになって後ろの子どもさんが落ちかけたりとかしているのを何度か目撃しています。次のページに引き続き用地買収を推進しましたとなっているのですが、いつ頃までに大体きれいになって、段差ができるだけないようにしていただけるのか、よく聞かれることがあります。危ないと言われたりもします。夜、街灯が少ないので、手前までは街灯があって足元は見えるのですが、そこから先の街灯が少ないので、フェンスのところにもう少し明るめの、諭すようなものを置いてもらえないのかなと思っています。できる時期と夜間安全に歩けるようにしていただけるかどうか質問させていただきます。

会長:はい、ありがとうございます。

事務局:できる時期については、おそらく用地買収があって相手さんのあることですので、確定的なことは存じ上げないのですが、灯りの事と合わせて原課の方で把握されている情報があると思われます。今、整備途中ということで道のでこぼこがあると思うのですが、転倒された例もあるということを原課に伝えた上で、事業期間等については、確認して個別にお答えさせていただきます。

I委員:ありがとうございます。

会長:はい、ありがとうございます。

E委員:先程、竹林整備で高齢化が進んでという話があったのですが、そちらの方の問題は、西山森林整備推進協議会でも話題になっており、私どもの京都大学のプロジェクトでも問題視しております。今度、10月29日に桂川のイオンモールで西山森林整備推進協議会とか他の団体さんとか洛西コーポの皆様を繋ぐ活動をさせていただきます。相互に事業などのご紹介とリクルートを進めていただこうと考えておりますので、皆様もよろしければご参加をよろしくお願いします。

会長:ありがとうございます。後でお話させていただこうと思っていたのですが、担い手の所ですね。先程のG委員がおっしゃった竹林、今の西山でもそうかもしれませんが、課題としての担い手みたいなものが、この報告書の中では見えてこない目標なのかもしれません。課題があって、そこに対応していかなければならないというものがあれば、ここに何がしかを書き込んでもいいのかなと思いました。見た目だけでいけばうまくいっているじゃないかとなるのですが、実際には課題があって、委員の皆様から課題意識が聞かれているということであれば、どこかに記載されてもいいのかなと思います。

B委員:皆様から出されたご意見を聞きながら刺激を受けてというか、そうだなと思いながら意見ということで何点か申し上げたいと思います。一つは、今の話もそうなのですが、環境教育の大事さということで、F委員からご発言がありましたけれども、私もすごく大事だと思います。様々な研究でも、子どもの時に自然に触れる体験がある人というのは、大人になっても環境に配慮した行動をとる傾向にあると、いろいろな論文でも言われています。そのようなことは時間がかかりますが、子どもの時にしかできない経験、長岡京市ではそれができる環境にあるということだと思いますので、非常に大事な取り組みだなと思いました。今回、進捗報告書の例えば39ページから40ページあたりで、イベントの開催回数とか、人数とかがあるのですが、長岡京市内の小学生とかの何%くらいが、こういう自然に触れ合う活動をしているのかとか、そのような出し方はないものかと思ったりしました。また、ボランティア団体さんとかNPO団体さんとか複数の団体さんが、市民活動として環境活動や自然観察とかをされていると思いますので、情報収集が難しいとは思いますが、このような団体さんの実績みたいなものも、長岡京市全体で様々な活動が多数行われているということが分かるのがいいのかなと思いました。どこまでできるか分かりませんが、一つのやり方かなと思いました。
それから、気候変動の緩和と適応というところで、両面からされるというお話が最初にありました。これについては世界的な議論にもなっていて、皆さんご存知だと思うのですが、気候変動、温暖化の問題は、公平性ですね。日本語では「正義」という言葉が充てられますが、堅いのでイメージと違うかもしれませんが、社会的に、どうしても言い方が難しいですが、弱い立場というか、例えば、子ども、高齢者とか、障がいのある方、お一人暮らしの方とかが、なかなか情報が入ってこなかったりして、移動するのも困難であったりする方々への、何と言えばよいのか、安全保障というか、そのような所がすごく大事になってくると思います。ここ何日か新聞なんかでもすごく暑さが酷いことが取り上げられており、電気代を気にしてエアコンをかけずに過ごしている人もあるという記事も見ました。暑さ、災害の時に福祉的な観点で市民の安全、生命と安全を保障するという観点もここに入っていた方がいいのかなというようにも思いました。それは、次期の目標を設定される時に少し考慮されるということになるのかもしれませんが、そのような観点もあればいいなと思います。庁内連携という話もありましたが、福祉関係の部署と、啓発みたいなことはすごくやりやすいと思います。また、補助などの話もありましたが、社会的な公平性、公正性のところに配慮して進められるといいのではないかという、これも意見ですが、以上です。

会長:はい、ありがとうございます。事務局いかがでしょうか。

事務局:まず、環境教育の部分で小学生のうち何%くらいがというデータということで、環境教育というと学校でする環境教育もあれば、地域で、西山ファミリーのようにやる環境教育もあると思います。学校では当然、環境教育というのをやっていると伺っていますが、地域で行われている環境教育まで含めて何%というデータがあるかと言えば、正直難しいかと思います。そういった市民活動団体さんの、活動されている状況なども把握できればということで、一定市の方で、こんな団体さんがおられるということは、ある程度普段から関係性がありますので、把握していない団体さんもあるかもしれませんが、活発な団体さんは関わり合いながら事業を行うことも多いので把握をしています。そのような団体さんの活躍している場面は、いろんな場面で市民の方に知っていただく必要があるかと思いますので、ご紹介のよいアイデアがあればご紹介していけたらと思います。
あと、適応の関係でご意見をいただきました。「気候正義」ということで、弱い立場の人が被害を被り勝ちだというご指摘は、そのような実態があると思います。今、「適応」という言葉が、ここ近年温暖化の関係から新たに出てきました。それを庁内の全ての部局に共有する必要があるということで、様々な形で庁内研修のような形で広めていくわけですが、例えば、自治会の活動を支援したりとか、市民の健康を管理する部署などが、気候変動への適応ということを意識してどこまでやって行けるかというと、まだまだこれから意識の共有、浸透の途上だろうと思います。福祉的な部分や現場において、影響を受けやすい面について、適応とか支援を考えていかなければいけないという、やはり今後も引き続き庁内の意識共有に努めたいと思います。以上です。

会長:はい、ありがとうございます。最後の「気候正義」のところについては、深刻な問題になっているかなと思います。これだけ暑くなってきて、ウクライナの問題もあって、エネルギーに対するお金が大きく、急速に高騰したということがあります。また、エネルギー貧困という言葉があったりするのですが、日本はかつて貧困という言葉が馴染まない国だったのかもしれませんが、今はれっきとした問題として存在します。今、B委員からありましたけれども、福祉的な視点で気候問題やエネルギー問題など、地域づくりを考えていくことは、とても重要なことで、そこはぜひ、長岡京市さんであれば具体的に入れ込んでしっかり議論できそうな気がしますので、ぜひ次回以降の取り組みの所へ入っていくといいのではないかと思います。

J委員:毎年5月から7月頃になったら、よく通る道に黄色いきれいな花が咲きます。ネットで見ていたら、それはオオキンケイギクという花で、繁殖力が強いので、増えて他の生態系を壊しかねないということで、駆除してくださいという自治体もある花だと聞いています。長岡京市の自然を守るために、本当に増えてもらって困るものなのであれば、広報とかでこの花を見かけたら駆除してくださいとか、そういうことを市民の皆さんに呼び掛けたりして、増え過ぎる前に対策していただけたらと思います。今年はもうそのシーズンが終わってしまったのですが、このような場ですので、意見として申し上げました。

会長:はい、ありがとうございました。

事務局:ありがとうございます。オオキンケイギクに関しましては、おっしゃられたとおり市内での発見の報告が何件かあります。今現状、地域の方で植物に詳しい何名かの方と協力して、見つけたら通報いただき、駆除を行うということをしています。毎年5・6・7月頃に咲く花ですので、もうその花は散っているので、なかなか専門家でないと見分けがつかないような状態かと思います。今後ですが、なかなか市民の方全員に周知となると、花が咲いていても見分けがつかなかったりと、誤った通報なんかが結構多くなる可能性がありますので、地域の一部の方と連携して駆除を行っている現状です。ここの場所にあるとおっしゃっていただければ対応致します。

J委員:ありがとうございました。

会長:ありがとうございます。とても重要なご指摘だと思います。今のご時世でいくと気候変動とか脱炭素とかいったところに話の多くがいき勝ちですが、今の話は、すごく重要な、地域の生態系のお話で、とてもいい、計画に関連したご指摘をいただいたと思いました。ありがとうございます。ほか、いかがですか。

G委員:12ページの鳥獣による農作物被害のところに関連してです。私が嫁いだ頃には、第五小学校ですが、ウサギ追いのイベントがあって、ウサギを追いかけて山の中へ入っていくという、ウサギが繁殖し過ぎたら農作物もやられるというような勉強をしていたと思います。けれども、近年、やっぱり今年もタケノコが少なくて、竹やぶに鹿、猪がタケノコを収穫する前から来ているようです。柵のことが書いてありますが、柵を破って出てきて、去年のウリボウが大きくなって柵の外で畑の作物を食べるということがありまして、なかなか猟友会もできないと言います。そこで猟友会についてですが、年齢が高齢になってきて、若い人が猟友会の免許を持っても乙訓ではできないということを聞いたのですが、その辺のことは把握されていますか。

事務局:猟友会の方は、若い人だからということはないと思います。免許をとっておられて若い方も数名入っておられます。ただ、乙訓猟友会という組織の中に入っておられない個人で活動されている方も中にはいらっしゃる状況が、長岡京市の西山の方ではあるというところです。本市においては、猟友会の方も確かに高齢化しております。鳥獣被害はつまり農作物被害ということで、その被害防止の観点から決められた頭数、鳥獣被害防止計画というものを策定していますので、それに基づいて適正な数値を守りながら駆除するということとなっています。これは市の方で実施しておりますので、そちらについては乙訓猟友会と連携しながら進めております。
 それと合わせて、先程柵のお話もありましたが、檻の方の設置を農家組合で取り組んでいただく場合は、補助を出しておりますので、また、そのようなご相談がありましたら農家組合を通じてご相談いただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

会長:はい、ありがとうございます。そろそろご意見出尽くしたでしょうか。私、最初にこの報告書を見た時に、大体目標が達成されているので、委員の皆様からこんなに意見が出てくるのかなと心配して、最初の10分位で終わってしまうのではないかと思っていたのですが、さすがにこれだけの意見が出たのはありがたいですし、素晴らしいことだと思いました。
最後に私の方から一つご質問させていただきたいのですが、今日、委員の皆様からご指摘いただいたみたいに多くのところで目標が達成されており、また、課題もご指摘いただきました。今日、自分ごとというキーワードも出てきましたが、市民の方々にこの情報を提供するというのは、どのような形で市民の方々が見ることができるのかということが少し気になりました。特に、〇がいっぱいついているので、基本的にうまくいったんだなという感じになるのですが、むしろ重要な所は、△になっているところがどこで、△について今後どんな体制でやって行かなければならないのかというところを、市民の方々と一緒に共有するということが、おそらく自分ごとに繋がっていくと思うのですが、その辺りをどのようにされていくのかについてお話をしていただければありがたいです。

事務局:どんな形で市民の方が見られるかについては、今日の形がホームページで出るという以外で言うと、個別に出前ミーティングとか、団体さんから講演依頼をいただくことがあるので、その際にご紹介するという形になります。

会長:出前ミーティングというは市民の方がお願いされるものということですか。

事務局:そうですね。こちらの方から広くご紹介する会を主催するということは、現状ではしていません。

会長:ホームページに出されるということですが、どうしても自治体の場合、ついつい、いいところを誉めたくなるのですが、ここが課題だったというのは、ホームページではやりづらいとは思いますが、あえて課題をちゃんと見つけたというのを成果として認識できるような形で、ホームページなりにアップできるのであればいいのではないかと思いました。

事務局:ありがとうございます。

会長:それでは、令和4年度の評価結果報告書については、本日の資料に修正を加えた上で確定させたいと思います。最終的な書きぶりについては、事務局の方と会長、副会長に一任いただければと思いますが、よろしいでしょうか。

一同:異議なし。

会長:ありがとうございます。それでは、本日の案件は終了しました。最後に事務局から連絡があれば、よろしくお願いします。

その他

事務局:私の方からは、今年度の環境フェアの案内をさせていただきます。今年度の日程は、11月26日の日曜日開催を予定しております。昨年度から新型コロナの状況を踏まえまして、会場での開催を再開しております。実施方法につきましても、これまで別々で開催していた農業祭と合同開催とすることで、地産地消と温暖化対策など、分野横断的な啓発の場となるよう工夫をしております。本日、ご出席の委員の所属団体様のいくつかにもご出展いただいておりまして、改めてお礼申し上げます。今後、詳しい内容につきましては、広報紙やホームページ等でお知らせしてまいりますので、是非、ご来場いただけたらと思います。以上です。

会長:はい、ありがとうございます。以上、市からの連絡でした。それでは以上を持ちまして本日の審議会を終了したいと思います。司会を事務局へお返し致します。

司会:会長、議事進行ありがとうございました。それでは以上を持ちまして第30回長岡京市生活環境審議会を終了します。どうも本日はありがとうございました。

※委員名のA、B、C等は発言順に付番しているもので、他の会議録の委員と一致するものではありません。

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長岡京市環境経済部環境政策室脱炭素・環境政策担当

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