市民活動豆知識
- ID:14587
公益的な活動と共益的な活動って?
「公益」と「共益」、似ているようでちょっと違います。
大切なのは、どんな活動か?ではなく、「誰にとってプラスになる活動なのか?」という視点です。
- 公益活動: みんなにとってプラスになる活動!
例:まちの清掃活動、子ども食堂、防災訓練、子育て支援事業など - 共益活動: 同じ目標を持った仲間たちにとって良くなる活動!
例:メンバー同士で楽しんでおこなうスポーツサークル、コーラスグループなど
仲間で歌を練習して自分たちの成果を見せるための発表会をおこなうコーラスグループであれば「共益的」ですが、たとえば、福祉施設と関係を築いてコンサートに行ったり、子どもも参加可能なコーラスイベントを開催すれば「公益的」な活動となります。
このように、「共益」をきっかけに、「公益」にも繋がるようなことも多々あります!
営利団体?非営利団体?
- 営利団体: 利益が出たら、株主に分配します。
- 非営利団体: 利益が出たら、社会貢献活動(公益的な活動)のために使います。
つまり、利益の使い道が違うんです。非営利団体は、利益の分配をおこなってはいけません。
ただし、「非営利=ボランティア」で、無償だと思われがちですが、そうではありません。
非営利団体でも、従業員はお給料をもらって働いていますし、より良い社会を作るために、様々な活動に取り組んでいます。(市役所の職員も、非営利団体の従業員です!)
また、非営利団体が活動資金を得るために、よく会費や寄付、助成金などを活用していますが、活動を継続し、より多くの人々を支援していくためには、収入源を確保することが重要です。そのため、非営利団体であっても、商品やサービスなどを有料で提供し、利益を得ることは決して悪いことではありません。
重要なのは、「どんな目的でお金を使うのか」という点です。
参考1 内閣府HP「NPOのイロハ」より
非営利団体、「NPO」とは「Non-Profit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略称で、様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。
したがって、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益は、様々な社会貢献活動に充てることになります。
(参考:内閣府HP「NPOのイロハ」より(別ウインドウで開く))参考2 特定非営利活動促進法より
(定款)
第十一条 特定非営利活動法人の定款には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
(略)
十二 解散に関する事項
3 第一項第十二号に掲げる事項中に残余財産の帰属すべき者に関する規定を設ける場合には、その者は、特定非営利活動法人その他次に掲げる者のうちから選定されるようにしなければならない。
一 国又は地方公共団体
二 公益社団法人又は公益財団法人
三 私立学校法(昭和二十四年法律第二百七十号)第三条に規定する学校法人
四 社会福祉法(昭和二十六年法律第四十五号)第二十二条に規定する社会福祉法人
五 更生保護事業法(平成七年法律第八十六号)第二条第六項に規定する更生保護法人
参考3 公益非営利チャート
市では、公益性の高い非営利団体の活動を支援するため、補助金交付制度を設けています。
自分の活動は補助の対象となるのか、まずは下記のチャートで確認してみましょう。
簡単な質問に答えるだけで、自分の活動がどの類型に当てはまるのかが一目でわかります。
公益非営利チャート