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中小路市長の雑感日記(29年度バックナンバー)

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29年度の雑感日記(ページ内リンク)

 

3月30日 それぞれのヒーローたち

市長室から見える桜が満開だ。

例年より、一足早い開花が、様々なことを祝福してくれているようだ。

 

3月28日。春のセンバツ高校野球大会では、乙訓高校が見事、おかやま山陽高校に快勝し初戦を突破してくれた。

公務後、駆け付けた甲子園。前半、先制を許すなど少し苦しい立ち上がりではあったが、持ち前の冷静さと粘り強さで追加点をゆるさず、しっかり追いつき、最後には相手を突き放した。

選手たちの頑張りはもちろん、アルプス席から声援を送る生徒たちの姿もまたまぶしい。

ヒーローたちの快進撃はまだまだ続く。

 

3月30日。年度末をもって、定年退職を含む21名の方々が長岡京市を離れられる。

それぞれ、長年にわたり、本市に奉職し、市政の推進に深くご尽力をいただいた。心より感謝を申し上げたい。

市職員としての仕事は、決して目立つような華々しいものではない。

しかし、その一つひとつの仕事がなければ、私たちの暮らしはままならない。

ヒーローインタビューはないかもしれないけれど、本市にとっては、一人ひとりがヒーローだ。

 

週が明ければ、新しい年度が始まる。

本市にかかわる、すべてのヒーローたちの活躍を期待したい。

市長室から見える桜

今年もきれいな桜が咲きました。

3月23日 卒業式で伝えたかったこと

この春もまた、多くの子どもたちが巣立って行った。
公立小学校では780名、公立中学校では712名がそれぞれ卒業式をむかえ、新たな人生の一歩を踏み出した。心からお祝いを申し上げたい。

20日に行われた小学校の卒業式では、バスケットボール選手のマイケル・ジョーダン氏の言葉を引かせていただき、次のような言葉を投げかけた。

『 引退会見である記者が、「最も印象に残ったプレーは?」と尋ねると、彼はこう答えます。
「9,000本のシュートを外したこと。300の試合で負けたこと。勝敗を分けるシュートを26回外したこと。」
彼は、勝った試合より、負けた試合、成功よりも失敗からこそ多くのことを学び、悔しさをばねに、努力したからこそ、偉大なプレイヤーになったのではないかと思います。
皆さんにも失敗を恐れず、色んなことに挑戦をして欲しいと願っています。そして、失敗しても、それを糧に、大きくたくましく成長をして欲しいと願っています。私たち、市や地域の方々、保護者の皆さんも、そんな皆さんを心から応援しています。』

私は、教育の本質的な役割とは、子どもたちに『転び方』を教えることではないかと思っている。

転ばないための方法ではなく、転んだ時に、どう受け身をとるか。そして、どう立ち上がるか。

新たな人生を踏み出した子どもたち。

これからの人生は様々なことがあるだろう。

失敗を恐れずに、色んなことにチャレンジをしていく姿勢を忘れずにいて欲しいと願う。
卒業式での市長挨拶の様子

3月16日 乙訓高校野球部の快進撃を願う

「甲子園では全員野球で、精いっぱい自分たちのプレーをして、乙訓高校の名前を全国に広めたい。」

乙訓高校野球部キャプテンの中川健太郎君が、力強くそう語ってくれた。

いよいよ3月23日に春のセンバツ高校野球大会が開幕をする。
本日、抽選会が行われ、初戦は3月28日の第2試合、対戦相手はおかやま山陽高校と決まった。
否が応でも、長岡京市内の応援熱はさらに盛り上がる。本市で取り組む、ふるさと納税を活用した支援にも多くの賛同を頂戴している。

抽選に先立ち、3月13日に監督や選手たちがその意気込みと決意を語るため市役所を訪れてくれた。
冒頭のキャプテンの言葉通り、選手たちの精悍な顔つきからは、自信を感じさせてくれる。監督から「秋からこの冬にかけての練習でさらに力をつけた」とあったように、積み重ねてきた努力がその自信の原動力なのだろう。
そして何よりも、一人ひとりが今の状況を楽しんでいる雰囲気がとても印象に残る。

私からも、「全力を出しきること。チーム全体が一丸となること。そして、恐れないこと。そうすれば必ず、勝利という結果がついてくる。」そう激励させていただいた。

彼らの活躍は、きっと長岡京市民に多くの希望や感動を与えてくれるだろう。

乙訓高校野球部の快進撃を心から願う。

乙訓高等学校野球部の様子

みんなで乙訓高校野球部を応援しましょう!
ふるさと納税応援金については市ホームページ「乙訓高校 ふるさと納税応援金」のページをご覧ください。(http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000007432.html)

3月9日 決める覚悟

日経電子版に「田中角栄のふろしき」という連載コラムが掲載されている。

氏に秘書官として仕えた小長啓一氏(元通産省事務次官、アラビア石油社長)の証言から、田中角栄という政治家のすごさが描かれており、大変参考になる。晩年のこともあり、氏への評価は賛否分かれるところもあるだろうが、その仕事ぶりやコミュニケーション能力の高さに定評があることは衆目が一致するだろう。
中でも、その『決断力』は卓越している。通産大臣として臨んだ日米繊維交渉。総理大臣として取り組んだ日中国交正常化。その過程の証言から、政治家に求められる資質とは何か、考えさせられる。
それだけの『決断力』を生み出せたのは、徹底した情報収集と先を見据えた明確なビジョン、そして、それに基づく判断基準や行動原理、政治信念を持っていたからこそ。同時に、人にはまねできないほどの努力がそれを支えていたことは言うまでもない。

漢文学者の故・白川静氏によれば、『決』という字のつくりの部分は物を切る道具を持っている形を表す。さんずいは水。洪水になりそうな時に、堤防の一部を切って被害を最小限に抑えるかどうかを判断することが、『決』という字の語源だそうだ。
堤防を決壊させれば、一部の地域の田畑や家々は水に沈む。それでも、為政者が、全体の利益を念頭に判断せざるを得ない場面もある。『決』という字の背景には、そうした苦渋の心象風景がある。

市長という仕事をしていると、様々な場面で決断を求められる。

果たして、自分自身、そうした覚悟を持って決断にのぞめているか。自問自答の日々が続く。

3月2日 野菜のクレヨン

野菜のクレヨン。

雑誌を読んでいて、そんな記事が目に留まった(『日経ビジネス』2018年2月26日号)。

「きゃべつ」「ごぼう」「りんご」に「とうもろこし」。クレヨンのラベルには野菜の名前が書かれている。
すごいのは、この「おやさいクレヨン」が、形や大きさにより規格外とされ、出荷できない本物の野菜を色素原料にして作られているということだ。従来のクレヨンが石油由来の油分を使うところ、米由来のワックスを使っているというこだわりよう。
2014年の発売開始以来、ギフト需要をつかみ、3年間で10万セットを売り上げたそうだ。価格は2,000円(税抜き)と高めの設定ではあるが、ニッチな市場を掘り起し、海外バイヤーの目にも留まり、今や、中国・韓国、欧米でも販売が始まっている。

開発したのは、青森県のベンチャー企業mizuiro。
社長の木村尚子さんは、子育てのかたわらフリーデザイナーとして活動をされていたのだが、食事の準備でホウレンソウをゆでたお湯ににじみ出た緑色の鮮やかさに気づき、一念発起し事業を構想。
そして、原材料探しで県内の野菜農家を訪ねた際に、収穫後の畑の片隅に眠る、出荷されない規格外の野菜に出会う。そこから、文具開発などしたことのない奮闘が始まり、完成したのが「おやさいクレヨン」というわけだ。そして、今では、他府県の農家からもクレヨンづくりへの要望が舞い込むようになっているとか。

一見、なんの関係もない、野菜とクレヨン。
その二つを結びつける発想力と、足下に眠る資源を使うという発想力。そして、それをあきらめずに事業化した実現力に、心から敬意を表したい。

私たち行政に携わる者にも、こうした柔らかい頭と粘り強さが求められているのかもしれない。

2月23日 長岡京市議会3月定例会はじまる

長岡京市議会3月定例会が開会した。
やはり、来年度の予算関連議案を審議する場であり、一層の緊張感がある。

開会日の22日には、総額272億円の平成30年度一般会計予算案のほか、特別会計、財産区会計、企業会計などの予算案に加え、国の補正予算を活用した平成29年度一般会計などの補正予算案、新たな第7期介護保険事業計画にもとづく介護保険条例の改正や国民健康保険条例の一部改正など条例関連議案を提案。そのうち、人権擁護委員の推薦や監査委員の選任、教育委員会教育長の任命といった人事案件については、開会日に議決いただいた。

また、今定例会では、今年度の議論のまとめとも言える、公共施設再編整備構想や庁舎建替え整備の基本計画案、2025年を見据えた長岡京市健幸長寿プラン、阪急長岡天神駅周辺のまちづくりなど、様々な案件を報告する。

会期は3月23日まで。一般質問は、2月28日、3月1日の両日に行われる予定。

3月議会の様子

議会日程や本会議の様子(ライブ中継・動画配信)は、下記の市ホームページをご覧ください。

「定例会等の開催日程」(http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000001003.html)
「市議会インターネット中継」(http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000003308.html)

2月16日 平成30年度予算の編成を終えて

年が明け、およそ1ヶ月に渡り取り組んできた来年度予算編成の作業を終え、2月22日に開会する長岡京市議会3月定例会に向け、予算の概要を発表した。

一般会計予算総額272億円、特別会計・企業会計を加えると総額約510億9,500万円の予算規模となる。
今年の予算編成でも、先般成立した国の補正予算を活用し、約17億円の平成29年度補正予算案と一体の予算編成を行った結果、実質的な平成30年度の事業規模は一般会計で約286億3,189万円となり、平成30年度当初予算ベース、事業ベースともに過去最高の積極的な編成となった。

これは、中学校給食の導入に向けた施設投資など、総合計画で示した前期実施計画の重点事業を大きく前進させるものであり、着実な歩みを踏み出すためだ。
私自身にとっても、いただいた任期最後の予算編成でもあり、公約に掲げた様々な施策の実現に向かう仕上げを一定おこなうことができたのではないかと考えている。しかし、こうした積極的な投資の一方、待機児童対策としての保育所の増設や中学校給食実施に伴う経費、投資の結果としての後年度負担にあたる公債費など、経常的に必要となる支出は増加傾向にある。その意味でも、予算の執行段階での効率化はもちろん、行財政改革アクションプランの着実な実行が求められる。

これから始まる3月定例会においてご議論をいただき、来年度に向けた大きな推進力を得ていきたいと思う。

平成30年度予算の記者発表の様子

2月9日 エクサバイト

私事ながら。

昨年末にテレビとビデオを買い替えた。
新婚当初に購入したから10数年になるだろうか。十分に働いてくれたものの、DVDの調子が悪くなったことで決断に至った。
買い替えて驚いたことの一つがその価格。以前に比べ、大きさも画質も、格段に進歩しているにもかかわらず値段は当時よりはるかに安くなっている。
そして、もう一つがその機能である。ネット接続など利便性が向上したことはもちろん、データ容量の大きさには目をみはる。
中でも一定期間の複数チャンネルを丸ごと録画できる機能は、仕事柄、不規則・不定期な生活リズムが日常化している私にとって、ニュースやドラマを空いた時間に見ることができ、極めてありがたい。すごい時代になったものだ。

10年ほど前になろうか。大好きな作家の一人である服部真澄氏の『エクサバイト(角川書店/2008年)』という小説を読んだ。
舞台は2025年。記憶媒体の小型化が進み、人々はみな超小型記録メディア「ユニット」を身につけている。これによって、人間は一生のうちに見聞きする全ての情報を記録できるようになる。
そんな世界で、映像プロデューサーのナカジはそのデータを集め、動画による世界史大事典の制作を依頼されるのだが。

タイトルにあるエクサバイトは100京バイト(=1兆メガバイト)。作中にあるが、人類がこの世に現れてから紀元2000年までに総人類が残した記録データをすべて総合すると12エクサバイトだというから、そのデータ容量の大きさが推し量られる。

小説では、こうした大容量データを悪用する大きな陰謀が蠢くことになる。

当時は、あくまでフィクションの世界だと思っていた。
しかし、今や現実がフィクションの世界を追い越し始めている。
AIや自動運転、仮想通貨、ビッグデータなど。そんなニュースを新しいテレビで眺めながら、そんな時代の到来に少し背筋が寒くなった。

2月2日 乙訓高校、センバツ(選抜高等学校野球大会)出場決定

甲子園出場で喜ぶ乙訓高校野球部

雪の舞い散る中、歓喜の声が爆発した。

1月26日。地元、京都府立乙訓高等学校が今春の第90回春のセンバツ高校野球大会への切符を見事手中におさめた。
初出場の快挙を心からお祝い申し上げたい。

昨秋の京都府大会で優勝。近畿大会でもベスト4という素晴らしい結果を残し、事前の多くの予想でも出場濃厚と評されていただけに、発表当日は多くの報道陣が詰めかけ、越智校長も少々緊張気味の中で吉報を待つ。

午後3時27分。出場決定の電話を受け、校長先生や関係者とともに部員の待つグランドへ。

多くの報道陣を前に、報告を受けた部員のたくましい笑顔がとても印象に残る。

この間、乙訓高校では2010年の「スポーツ健康科学科」設置以来、様々なスポーツ活動に力を注いでこられた。そうした成果に加え、何よりも部員一人ひとりの努力が実った今回の出場決定だ。

激励のあいさつでも申し上げたが、甲子園出場決定はあくまでスタートラインに立てたということ。

これからこそがまさに本当の闘いだと思う。

ぜひ、春の大会で勝利の階段を駆け上がり、乙訓高校の校歌が甲子園に響き渡る姿を楽しみにしたい。

1月26日 市民企画講座~知的資源の還元

本市の社会教育の中心施設である中央公民館。今年の5月で、開館30周年の節目を迎える。

それを機会に、講座の内容や企画を幅広く市民から募る『市民企画講座』を実施する。
これまで行政側が主体的に考えてきた講座のメニューを、市民主体の講座に切り替えていくという意味で、行政発信から市民発信への大きなパラダイム・シフトではないかと考えている。

まちの発展にとって「インフラ」の重要性は指摘するまでもない。
この文脈で「インフラ」というと、道路や鉄道網などハード面での「インフラ」を想像しがちだが、加えて人の持つ能力やスキル、また人と人との関係性など、ソフト面での「インフラ」の重要性が近年注目をされている。
いわゆる「社会共通資本」「社会関係資本」、「ソーシャルキャピタル」である。

この点、長岡京市においては、シニア世代を含めて多数の人的優位性を有しているのではないだろうか。
アカデミズムの世界で活躍をされた方。企業の第一線でグローバルにバリバリと仕事をされた方。芸術や文化活動に邁進をしてこられた方などなど。
そうした長岡京市に蓄積された「知的資源」を掘り起し、その「知」を市民に広く還元していこうというのが、今回の『市民企画講座』の大きな意義だ。

先日、今年度の試行的な取り組みとして『市民企画講座』がスタートを切った。
市民大学、カルタづくり、ヨガセラピーからアロマ教室。子育て関連から脳トレなど高齢者の健康づくり。
今後、さらに多様な「知的資源」が活かされることを期待したい。

市民大学の様子

1月25日の長岡京市民大学。
会場が一杯になるほどの盛況ぶりで、大いに知的資源を共有いただけたのではないでしょうか。

1月19日 働くということ~市長就任3年をむかえて

寒い中での初登庁だった。

市長という大役に就任する重圧と責任、これから始まる日々への期待と不安が交錯する中での緊張感を今もはっきりと覚えている。
早いもので、1月19日。市長に就任させていただき3年が経つ。
この3年間が早く感じるのも、日々、各種会合やイベントへの出席・挨拶、アポイントや会食、市役所内でのミーティングや会議などに追われ、合間では決裁や書類に目を通すなどのルーティン。それだけ一日一日の密度が濃かったことの証だろう。自身としては、人並み以上に働いてきたと自負もしている。

先日の日経新聞夕刊、カルビー会長兼CEOの松本晃氏が「働き方改革」と題したコラムで、「働く」ということの定義をはっきりさせることが大切だとおっしゃっておられた。
今、あなたは誰のために働いているのですか?
その問いからはじまり、答えを顧客に求める。自身にとっての顧客として、消費者、取引先、従業員やその家族などを挙げ、そうした顧客の抱える問題を解決することにつながることこそが「働く」ということであり、そうして考えると、果たして今日は本当に働いたのかどうかと反省をする日々だ、と締めくくっておられる。

確かに、多忙な3年間ではあった。公務に追われた日々であった。
では、その一つ一つが市民の求める問題や課題への解決につながったのか。職員の直面している問題や悩みの解消へとつながったのか。そう自問する時、同じく、反省を求められることが多々ある。

そうした自戒の念をこめながら、最後の一年、しっかりと「働く」ことをお誓い申し上げる。
中小路市長に小田前市長から市長バッチを授与

平成27年1月19日
この日、小田前市長に市長バッチをつけていただき、責任あるバトンを引き継いだ。
歴代市長の思いを今日も胸に留め、公務に邁進いたします。

1月12日 新春行事を経ながら

仕事始めからおよそ1週間。
年始の賀詞・年賀交歓会など一連の新春行事が続く。年の始まりを感じさせる、この雰囲気が好きだ。

特に、消防出初式や成人式を終えると、本格的な仕事モードへと入っていく。
今年の消防出初式は好天に恵まれた中で開催された。
消防団員、消防職員、各事業所からなる自衛消防隊の皆様には、緩んだとはいえ厳しい寒さの中でのご参加に心より感謝を申し上げたい。

成人式では、796名の新成人をお祝いした。
この日は、あいにくの天候となったが、ウィンドオーケストラ「キズナ」の演奏で始まった式典は、とても厳粛な雰囲気の中で開催することができた。
新成人の代表お二人の言葉は、非常に力強いものであった。
午後からは、向日が丘支援学校の卒業生の成人を祝う「手づくりの成人を祝う会」が行われ21名の新成人をお祝いした。
週が明け、今週からは本格的な予算編成作業のスタートを切った。気持ちを引き締めて臨んでいきたい。

新成人のふたりとの写真

新成人のみなさんの今後の大いなる活躍を心からお祈り申し上げます。

1月5日 平成30年、年頭に際して

皆さん、明けましておめでとうございます。
平成30年、2018年、輝かしい一年のスタートを、穏やかなお正月とともに迎えることができました。
皆様におかれましては、ご家族とともに健やかな初春をお迎えになられたことと、お慶び申し上げます。

天皇陛下のご退位が決まり、平成という元号で迎える新年もあとわずか。時代が平成から新たな元号へと向かっていくことが現実となりつつあります。
果たしてどんな時代が訪れるのでしょうか。

最近、ビジネスの世界では、今日の社会状況を表現するのに、「VUCA(ブーカ)」の時代という言葉が使われます。
「Volatility=変動性」「Uncertainty=不確実性」「Complexity=複雑性」「Ambiguity=曖昧性」の頭文字をとった言葉で、こうした要素から「先を見通しにくい時代」という意を表しています。

本市は、現在、15年間の第4次総合計画にもとづき諸施策を推進しています。
15年後の世界や社会を正確に見通すことは不可能に近いと言えます。
しかし、我が国にとどまらず世界の潮流に目を凝らし、身近な市民の声や暮らしにアンテナを張りめぐらせることで、「これから何が起こるのか」を長期的な観点から見据えることは極めて重要となります。そして、それらを目の前の課題として、具体的なアクションへと落とし込みつつ、時々の変化を見逃さず、柔軟に修正をしていくこともまた重要となります。

私自身、早いもので市長に就任させていただき、もう少しで3年が経過をいたします。
頂戴した任期はあとわずか。残された任期を全うすべく、今年もまた、全力を傾注してまいる所存であります。

皆さんの、市政に対するご協力を心よりお願い申し上げ、年頭に際してのご挨拶とさせていだきます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

市長訓示の様子

先の見通しにくい時代。
変化を恐れず、変化に対して真摯に向き合い、
チーム長岡京市役所として「市民の期待を超える市役所」づくりへと歩んでまいります。

12月22日 12月定例会を終えて

12月20日、長岡京市議会12月定例会が閉会した。

閉会日の本会議には、先日小欄でも取り上げた「誰もが共に自分らしく暮らす長岡京市障がい者基本条例案」の採決もあり、様々な障がいのある人が傍聴に来られていた。
本会議・討論の中でも、条例案の策定プロセスや内容について高い評価をいただき、全会一致で可決・成立。来年、平成30年4月1日施行に向けて諸準備がすすんでいく。
今定例会では、来年度中の中学校給食導入に向けた、共同調理場の設置条例案や学校施設における給食関連施設の工事契約の議案、給食の公会計化に向けた諸準備の関連予算なども提案させていただいた。私自身の公約でもあった中学校給食の導入に向けては着実に前進をしている。
その他、追加で提案した国の人事院勧告を受けた職員給与の改定など含め、すべての議案をご可決いただき、12月定例会を閉じることができた。

今定例会は、10月の市議選後初の本格的な論戦の場でもあった。

12月議会が閉じれば、いよいよ平成30年度予算案の編成作業が本格的にすすんでいく。

私にとっては、いただいた任期最後の予算編成となる。

この議会で頂いたご意見も含め、しっかりと取り組んでいきたいと思う。

12月15日 年末に向けて~交通事故防止と防犯を

空気がギュっと引き締まり、肌に刺さるような寒い日が続く。
師走の訪れとともに、日に日に慌ただしさがつのる今日この頃。

そんな気忙しい季節となり、気を付けなければならない一つが交通事故である。

向日町警察署管内での交通事故発生件数は、11月末で384件。昨年11月末の448件と比較をすると、14.3%の減少であり、発生事故件数はこの間、減少傾向にある。とはいえ、11月の終わりから今月の初めにかけて、長岡京市内で2件の交通死亡事故が相次いでいる。
12月11日から31日までの21日間は「年末の交通事故防止府民運動」を実施中。
市役所でも、本日の終業後に交通安全講習会を実施。今一度、気持ちを引き締めたい。

そして、もう一つが防犯だ。

同じく向日町署管内での刑法犯認知件数は、11月末で820件。昨年11月末の982件と比較をしても、16.5%の減少と、交通事故発生件数と同じく減少傾向にある。しかし、高齢者を中心に、特殊詐欺の認知件数は11月末現在、18件と前年同期比で10件の増。被害総額も3,073万円と大きく増えている。
長岡京市と向日町警察署は「安心・安全まちづくり協定」を、昨年12月16日に締結をさせていただいた。それから約1年。関係者の皆さんのご尽力で、交通事故や犯罪をめぐる情勢は傾向として良い方向に向かっている。

市民の皆さんが、健やかに新たな年が迎えられるよう、引き続き、努力をしていきたいと思う。

そして、市民の皆様にもご協力をよろしくお願い申し上げたい。

交通安全講習会の様子

京都府警察の方を講師に招いて、市職員を対象に交通安全講習会を実施。
遠出する機会が増える年末年始。運転される際には十分時間と心にゆとりを持ち、安全運転を心がけてください。

12月8日 バンビオ・イルミネーション2017

今年もまた、この季節がやってきた。

12月8日から『バンビオ・イルミネーション2017』がスタートする。

今年で13回目を迎え、長岡京市の冬の風物詩として少しずつ定着してきた。

12月8日(金曜日)午後5時45分からの点灯式では、恒例の長岡京市少年少女合唱団のステージやカウントダウンが、午後6時30分からはバンビオ3階メインホールで長岡京金管アンサンブルSHUN(筍)のコンサートが開催される。

また、今年からは、メインホール前のホワイエで「Bamboo Café & Bar」が初の試みとして行われる。

イタリアンの前菜やハンバーガー、日本酒にワインやカクテルなども用意され、素敵な雰囲気と抜群のロケーションでイルミネーションを満喫できる。

「Bamboo Café & Bar」は12月8日(金曜日)、13日(水曜日)、14日(木曜日)、15日(金曜日)の4日間、午後6時から午後9時のオープン。是非、デートなどにご活用を。

 

さて、この『バンビオ・イルミネーション』も、本市の「ふるさと納税」の対象プロジェクトとなっている。ご協力いただいた全額をイルミネーションに活用することができる。

返礼品はないけれど、皆さんの「ふるさと」を思う気持ちを、一つの「形」として表していくことで、このイルミネーションをさらに拡大していくことができればと願っている。

 

『バンビオ・イルミネーション2017』は12月8日から年明け1月8日までの1か月間。

「かしこ暮らしっく」な長岡京市を多くの皆さんに感じていただければ幸いだ。

バンビオイルミネーションのチラシの写真

「ふるさと納税」でより一層輝いたイルミネーションを、市内のおいしいものや素敵な音楽とともに楽しみませんか?
ふるさと納税サイト「ふるり」に、本市のふるさと納税の取り組みを掲載しています。

12月1日 誰もが共に自分らしく暮らす長岡京市へ

 12月5日に開会する長岡京市議会12月定例会に「誰もが共に自分らしく暮らす長岡京市障がい者基本条例」案を提案する。

 この条例は、平成28年度からおよそ1年をかけながら、障がいのある当事者の方やご家族はもちろん、福祉・医療関係者や教育、就労・労働、学識経験者、企業・事業所関係など幅広い分野の方々によって構成される検討会議や市民も巻き込んだワークショップでの議論を経て、条例案として議会に提出する運びとなった。

 議会答弁で基本条例の制定を表明して以降、一貫して申し上げてきたのは、条例の内容はさることながら、その検討プロセスを大切にしたいということ。

 その意味では、良い議論を積み重ねてくることができたのではないかと考えている。

 様々な立場から、議論へとご参加いただいた皆様に心より感謝を申し上げたい。

 

 条例案では、市や市民、事業者の責務や差別・虐待の禁止、相互理解の促進や合理的配慮の提供について規定。とりわけ、合理的配慮では、情報・コミュニケーションの保障や教育、雇用、防災、文化・スポーツなど分野ごとの例示。さらには、相談体制についても、京都府の条例との相互補完を目指す内容となっている。

 

 確かに、条例にうたわれている理念や目標は美しい。

 まだまだ、理想と現実のギャップはあるだろう。

 それでも、そうした理想に向けて、着実な歩みを、市民の皆さんとともに進めていくこと。

 そのことが、この条例に魂を入れていくことにつながるはずだ。

11月24日 将来を見据えること~ある小説から

どうせ作り話でしょ。そう侮ることなかれ。小説からリアルを学ぶことは多い。

とりわけ、私の好きな作家の一人である楡周平(にれしゅうへい)氏の作品の数々は、現実社会で起こっている事象の本質を、小説というフィルターを通して見事に表現している。
最近読んだ『和僑(祥伝社文庫)』がおもしろい。
この作品は、前作『プラチナタウン(祥伝社文庫)』に続くシリーズ2作目。

宮城県の架空のまち「緑原町」を舞台に、元大手商社マン山崎が町長に就任し、過疎の町が抱える課題へと果敢に取り組んでいく。

1作目の『プラチナタウン』では、企業誘致を前提に野放図に開発された工業団地を、超高齢社会の到来を見越し、一大老人向けテーマパークタウン構想を実現するために奔走する物語。

そして、2作目の『和僑』。プラチナタウンの大成功を受け、活気を取り戻した緑原町。しかし、高齢者人口そのものが減少し始める将来を見据えるとき、大きな不安を感じる山崎。そんな山崎が次に狙いを定めたのは地元産の農畜産物。その海外展開を視野にその奮闘が始まる。

このシリーズの舞台と本市では相当におかれている状況は異なる。
しかし、それぞれに共通して言えるのは、社会の動きや流れに対して長期的な展望を持てるか否かということだ。
そして、その長期的な展望を見据えて起こすアクションと、経験則や既得権益など現状を変えることへの抵抗や近視眼的な利害との調整を図ることの難しさをどう克服していけるのかどうか。ここが最大のポイントではないかと思う。

私たち、地方自治に携わるものにとっては必読の小説かもしれない。

11月17日 ガラシャ祭2017

11月12日。
今年もまた好天に恵まれた『長岡京ガラシャ祭2017』のメインイベント、時代行列の巡行を盛大に執り行うことができた。

歴史文化行列、お輿入れ行列、町衆祝い行列には1,000名を超える方々にご参加をいただき、なるこ踊りやマーチングスポーツ少年団の演奏が、行列に賑わいと華やかさを演出してくれる。
中央公民館会場、勝龍寺城公園会場、バンビオ広場会場での楽市楽座も多くの人々で賑わった。
子どもたちのダンスやゆるキャラたちの周りからは笑い声が絶えない。

そして、フィナーレを飾る婚礼の儀。

今年のお玉、忠興役を演じていただいたお二人は、つい一週間前にご入籍をされたばかりの、文字通り新婚ほやほや。初々しいお二人の姿を目の当たりにし、つい顔がほころぶ。

11月3日から始まったガラシャ・ウィークも、今年は大変天候に恵まれ、それぞれに盛り上がりを見せてくれた。
改めて、ガラシャ祭実行委員会をはじめ、ご参加いただいた皆さん、ご協賛・ご協力いただいたボランティア、出店者、企業・団体などすべての皆さんに心よりお礼を申し上げたい。

本当にありがとうございました。

ガラシャ祭の様子

晴天のもと、無事今年もガラシャ祭を成功裏に終えることができました。

11月10日 歴史から学ぶ

11月1日は何の日かご存じだろうか?

 

 正解は『古典の日』。平成24年に「古典の日に関する法律」が施行され、その法律で11月1日を『古典の日』とすると定められた。

 この法律の第1条の目的では「この法律は、古典が、我が国の文化において重要な位置を占め、優れた価値を有していることに鑑み、古典の日を設けること等により、様々な場において、国民が古典に親しむことを促し、その心のよりどころとして古典を広く根づかせ、もって心豊かな国民生活及び文化的で活力ある社会の実現に寄与することを目的とする。」と規定されている。

 『紫式部日記』の11月1日の記述から『源氏物語』が1008年に記されたと推定され、2008年には大々的に源氏物語千年紀の関連イベントも開催された。それを契機に、京都の各界各層からの働きかけにより先述の法律制定までたどり着いた。

 

 今年もまた11月1日は「古典の日フォーラム2017」が開催をされ、私も参加させていただいた。

 歴史学者の礒田道史・国際日本文化センター准教授の『私と古典~古典そして古文書の威力』と題したご講演においても、古典や古文書から歴史「を」学ぶこと、そして、歴史「から」学ぶことの意義と大切さを教えてもらった。

 

 幸いにして京都、そして私たち長岡京市には、日々の暮らしの中に様々な歴史や古典の一端を実感できる素材が数多ある。

 今回、長岡京市で所蔵することとなった、細川藤孝直筆の書状もそんな素材の一つだ。

 11月10日からガラシャ祭時代行列の行われる12日までの3日間。勝竜寺城公園において、実物の一般公開も行われる予定。是非、お運びいただき、ご覧いただければと思う。

 感じたり、学んだりできることも多いはずだ。

11月3日に行われた細川藤孝の古文書講演会にて

11月3日に行われた講演会「新発見!細川藤孝(幽斎)の古文書を読み解く」にはたくさんの人が来場し、新発見となった古文書を見学しました。

11月2日 台風の秋

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋。
秋には色んな秋があるが、どうやら今年は「台風の秋」になってしまった。

週末のたびに、台風21号、22号が相次ぎ、日本列島各地に大きな被害をもたらした。
本市においては、倒木等の被害は若干あったものの、浸水や土砂災害等の大きな被害は生じていないが、市民生活や市役所の活動など大きな影響を及ぼした。
予定されていた、市関連行事や団体主催のイベントなど中止が相次いだことに加え、22日は衆議院議員選挙の投開票日ということもあり、その事務対応と災害への警戒対策でほぼ職員総出での対応となった。

とりわけ、10月29日に予定をしていた総合防災訓練の中止は大変残念に思う。

今年度から、10月最終日曜日を『防災の日』と定めた1回目。
これは、市内10小学校区での一斉訓練を目標とし、地域の防災力を高めようとする取り組みの一環。
今年は、総合防災訓練のメイン会場の長三小のほか、市内8小学校区で、避難訓練・避難所運営訓練等が行われる予定であり、そのため、各校区での多くの方がその準備に奔走していただいていた。諸準備にご協力・ご尽力いただいた皆様には心より感謝申し上げたいと思う。

 

さて、11月3日から12日の時代行列に向けて、本市では、『長岡京ガラシャ祭2017・ガラシャウィーク』がスタートをする。

今年もまた、天候に恵まれた『ガラシャ祭』になることを心より願っている。
鏡開きの写真

今年も晴天のガラシャ祭を祈っています!

10月27日 臨時議会~新たな議会構成が決定

季節外れの台風21号が日本列島に大きな爪痕を残した週末。
本市においては、幸いにして大きな被害は発生しなかったものの、桂川の水位上昇に伴う避難勧告を深夜に発令し、実際に避難をされる方があるなど、衆議院議員選挙も執行される中、その対応に追われた。改めて、被災をされた地域の皆様方には、お見舞い申し上げたいと思う。

そんな週末が明けた10月24日。

先般の長岡京市議会議員選挙が終わり、初めての臨時議会が開催をされた。
改めて、厳しい選挙戦の結果、市民の信託を受けられ、めでたく当選の栄に浴された24名の新議員の皆様に、心よりお祝いを申し上げたい。

臨時議会では、新議長に福島和人議員(公明党)が、副議長には進藤裕之議員(輝)が、また、議会選出の監査委員には田村直義議員(平成西山クラブ)が選出・選任されるなど、各常任委員会や議会運営委員会の所属や各一部事務組合・広域連合議会等への議員選出が行われ、新たな期の議会構成が決された。これから、本格的な論戦が始まる12月定例会へと臨むこととなる。

本会議のご挨拶でも申し上げたのだが、大きな変化の時に直面している現在、時代の潮流と将来のあるべき姿を見据え、真摯に、謙虚に、そして時には果敢に、様々な課題解決に向けて切磋琢磨をしていきたいと思う。

12月定例会に向けて、私たち理事者側も全力を尽くしていく所存だ。
市議会議員の集合写真

各議員の会派等のご紹介は、市ホームページ「議員紹介」のページをご覧ください。
(http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/category/12-1-0-0-0.html)

10月20日 平和への思い~乙訓市町会行政視察

10月16日17日の両日にわたり、乙訓市町会の行政視察で安田向日市長、山本大山崎町長とともに鹿児島県を訪れた。

今回の行政視察では、鹿児島市において「コンパクトシティ(立地適正化計画)の取組み」「庁舎建設事業」のヒアリングを、指宿市においては「健幸のまちづくり」「PFIによる道の駅」に関するヒアリングを行った。

加えて、今回の視察で私自身の印象に最も残ったのは、平和施策の一環で訪れた知覧特攻平和会館だ。
南九州市・知覧町は、第二次世界大戦末期の沖縄戦で、人類史上類のない爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たりした陸軍特別攻撃隊の出撃地となった場所である。
語り部の方から、沖縄戦で特攻戦死された1,036名の隊員一人ひとりにあった人生とその物語をお聞きし、戦争の悲惨さという月並みな言葉だけでは語りきれない思いを抱かざるを得なかった。
そこにあるのは、一人ひとりのかけがえのない人生であり、そのご家族の暮らしだ。
今の高校生や大学生くらいの年ごろの若者が家族のため、お国のために様々な感情と闘いながら散って行った。

視察当日も、平和会館には多くの子どもたちの姿があった。

あの子どもたちはどう受け止めただろう。

平和のありがたさ、命の尊さ、家族の大切さ。それぞれに受け止め方は異なるだろうが、二度と戦争という過ちを繰り返してはならない。

そのことだけは共通して認識してくれたらと思う。今という時代だからこそ。

 

10月13日 対話のわ~インプットとアウトプットの機会

市長就任以来、大切に、また楽しみにしている事業の一つが『市長と語る 対話のわ』だ。

9月議会終了からこの間、先月末には長岡京市消防団の方々と、今週に入り長岡京こらさ内にある男女共同参画フロア「いこ~る」で活動をされている団体の皆さん、主に図書館を中心に活動をされている文庫連絡会の皆さん方との『対話のわ』を開催させていただいた。

今年に入りこれまで12回開催。ちなみに、H27年度は18回、H28年度は20回、開催することができた。

各小学校区や中学校区など地域単位での開催もあれば、子育て世代や老人クラブ連合会の皆さんなど世代ごとでの開催、金融機関や商工会・観光協会、市民活動団体の皆さんなどテーマ型での開催など、幅広い方々との『対話』は、私自身の市政運営にとって市民の思いやニーズを肌感覚として受け取るインプットの機会としても貴重なものだ。
また一方で、市が現在取り組んでいる様々な施策をお伝えするだけではなく、その背景にある基本的な考え方や戦略、現状や課題などをお伝えするアウトプットの機会でもある。

単に「市民から要望をお聞きし、それに行政側が答える」という図式から、「現状や課題を共有し、市政の方向性やベクトルを合わせ、ともに課題解決を図る」図式へと変革をしていくためには、同じ情報を共有し課題認識を一にすることが何よりも重要だと思う。

これからも、そんな場としての『対話のわ』に積極的に取り組んでいきたい。
そしてまた、市民の皆さんからも『対話のわ』開催へのリクエストもお待ちをしている。
是非お気軽に声をかけていただけたらと願う。

「市長と語る対話のわ」のイメージ画像

『市長と語る 対話のわ』問合せ先:広報発信課情報公開・市民対話担当
電話: 075-955-3143 ファクス: 075-955-9703

10月6日 細川藤孝の古文書

この度、本市では、新たに発見された勝龍寺城の城主細川藤孝の古文書を、市民の共有財産として取得する運びとなった。
古文書は、藤孝が元亀3年(1572年)に京都・東寺宛てに書いたとされる書状。

『織田信長は年貢としての城米を領内の土地から徴収することを私(藤孝)に許可したが、東寺は特別な寺院であり、明智光秀(明十)・里村紹巴(臨江)からの依頼もあって、(東寺の寺領である)上桂・朝原(千代原)については、城米の徴収を免除する』

そうした内容が記載されたものであり、「勝龍寺城」という名称が明確に記されていることや、「細川藤孝」との署名と花押がある文書は珍しいこと(長岡藤孝、幽斎との文書はある)、「織田信長」と「明智光秀」という本能寺の変の当事者が一つの文書に登場する点などが高く評価され、本市文化財保護審議会からのご意見をいただき、市で購入することとなった。

今年は、11月3日から12日まで開催する『ガラシャ祭2017』ガラシャウィークのオープニングを飾る、講演会で実物をお披露目することとなった。この「貴重な宝」を観ながら、是非、『悠久の都 長岡京』の歴史に思いをはせていただけたらと思う。

◇講演会&見学会『新発見!細川藤孝(幽斎)の古文書を読み解く』

日 時:11月3日午後1時30分から午後3時まで
場 所:バンビオ1番館3階メインホール
参加費:500円
講 師:仁木宏氏 大阪市立大学大学院教授
申込先:長岡京ガラシャ祭実行委員会(事務局 075-959-1299)

※先着300名、事前申込制のため早めにお申し込みください(締め切り:10月19日)

細川藤孝の古文書

細川藤孝(幽斎)の古文書。ぜひ実物を間近でご覧ください。

9月29日 環境と都市経営

この度、長岡京市と(株)DK-Powerとの間で、本市水道事業施設を活用した小水力(マイクロ)発電の共同事業に取り組むこととなり、先日、協定締結式を執り行った。

(株)DK-Powerは空調設備の大手ダイキン工業(株)の子会社で、同社のモーター・インバーター技術を創エネに展開すべく、マイクロ水力発電システムを開発し、再生可能エネルギーの普及・拡大に取り組んでおられる。

今回は、長岡京市北ポンプ場内にある府営水道受水施設の既存バイパス管内に、22kwクラスの発電機を設置し、落差によって生じる水流からエネルギーを発生させるもの。(株)DK-Powerの技術力により、汎用ポンプを水車として活用することによって高効率な仕組みを実現。低コストで採算性の見込めるエネルギー事業が可能となった。
あまり知られていないかもしれないが、水道水を家庭に届ける水道事業では多大な電力を消費する。全国の電力使用量の1%弱が水道事業で使われているとの統計もあるそうだ。その意味でも、今回の事業は、再生可能エネルギーの導入という環境政策としても意義がある。

加えて、本市が現在取り組む「行財政改革アクションプラン」に掲げる、市の持つ資産の有効活用により「稼ぐ」という方針、民間の知恵の活用によるパートナーシップの推進という方針ともぴったり重なる事業ではないかと思う。

これから来年5月の稼働を目指し、本格的な工事がスタートをする。

持続可能な環境政策の一つとして、長期に渡る取り組みが成功することを心より願っている。
締結式の様子

再生可能エネルギーを活用し、より「かしこい暮らし」を

9月22日 敬老の日に思う

「敬老の日」を前後して、長岡京市内においても高齢者施設や地域で多様な敬老行事が催された。
本市において、今年度、新100歳を迎えられる14名を含め、100歳以上の方が30名おられる。ちなみに、最高齢の方は108歳の女性だ。
改めて、ご長寿を迎えられた皆さんに、お慶びを申し上げたい。

本市においては、団塊の世代の方々が75歳を超えられる2025年に向けて、福祉部門だけではなく全庁をあげた『アクションプラン2025』を策定し、次年度以降、取り組みを推進していく予定だ。
その柱は2つ。「元気に齢を重ねられる環境づくり」と「いざという時の安心・安全の基盤づくり」だ。

先日、こうした全庁的な取り組みのキックオフにあたり、慶應義塾大学の田中滋名誉教授をお招きしご講演いただいた。年を重ねるごとに、少しのきっかけが身体機能や生活機能の衰退を招き、それが連鎖することで自立力を失っていくことを「フレイルドミノ」というそうだ。

では、そのドミノの一枚目は何か?
田中先生のお答は「社会との関係が切れてしまうこと」。

退職や家族の死によって、社会との関係性が薄れていくことが、その発端になる例が圧倒的多いということだ。
「人とつながる」「生きがいややりがいを持つ」「毎日が楽しい」
これらは、本質的に人が豊かに生きていく上で、不可欠なものである。

これから起こる高齢者の増加を「問題」としてとらえるのではなく、「現実」として受け止めながら、ポジティブなアクションプランを策定していきたいと思う。

慶應義塾大学の田中滋名誉教授

慶應義塾大学田中滋名誉教授の豊富な知識が長岡京市に

9月15日 9月定例会を終えて

かまびすしいセミの声が、心地よい虫の音に変わった。

8月18日に開会した長岡京市議会9月定例会が、9月13日、およそ1ヶ月の会期を経て閉会した。

人事案件、条例改正、補正予算案、決算認定議案など、提出案件についてはすべてお認めをいただくことができた。

いよいよ今月24日告示、10月1日投開票の予定で長岡京市議会議員選挙が行われる。
今定例会が、現任期の市議の皆さんにとっては最後の定例会となった。
市長就任以来、およそ2年半あまり。市議会議員の皆さんとは、議会の場などを通じて、多くの議論を重ね、叱咤激励も頂戴してきた。

改めて、これまでお世話になった議員の皆様に、この場を借りて、心より御礼申し上げたい。
引き続き、今回の市議選に挑戦される方、今期限りで勇退し後進に道を譲られる方、それぞれの皆さんの今後のご活躍を祈念する。

言うまでもなく、地方自治体にとって、議会と私たち行政は車の両輪であり、市議会議員と市長はまさに市民によって選ばれる2元代表を体現するものである。
それぞれが多様な市民の声を聴き、利害を調整し、それぞれが自らの政治的責任において決断・判断を下していかなければならない。
その両者が、意見を戦わす場所こそが、本会議や委員会であり、その論議のプロセスを経て、市民に対し様々な課題への取り組み状況や論点が明確になっていく。私自身は、そうした市政運営を目指していかなければならないと考えている。

今回の市議選に立候補を予定されている皆さんのご健闘を祈るとともに、新たな議会での論戦を楽しみにしている。
市議会議員選挙の案内ポスター

長岡京市議会議員一般選挙の投開票は10月1日。
当日投票に行くことが出来ない方は、ぜひ期日前投票を。

・期日前投票
日時:9月25日(月曜日)~30日(土曜日)午前8時30分から午後8時
場所:市役所北棟4階大会議室
(29日と30日の2日間のみ、バンビオ1番館1階市民活動サポートセンターフロアでも行います。ただし、市営駐車場料金の割引はありません。)

9月8日 無限の可能性

推測される仮説、あるいは既にある理論の正しさを検証する。
または、様々な事象から法則性を見出し新たな理論を構築する。
そのために、様々な条件の下で、観察し記録する。人為的に条件を変更させながら、結果の差異を評価する。
古来、数えきれない研究者たちの、果てしない数の実験の結果、今日の私たちの豊かな暮らしはある。
まさに、人類の叡智は、小さな実験の積み重ねによって築かれた。

「カビの発生条件と防除手法の比較検証」
「カレーにおける隠し味の味覚への影響に関する一考察」
「長岡京市における飲料水の処理過程とそのメカニズム」

いずれも小学生たちの夏休みの自由研究の力作だ。

先日行われた「小学生アイデア作品展」には、こうした小さな科学者たちの研究成果が目白押しだ。
もちろん、研究名はもう少し小学生らしいものだが、研究論文風にアレンジすれば上記のようなものになるだろう。
内容は充分に『科学』だ。

 『科学』だけではない。
たとえば、割り箸を積み上げたビー玉ジェットコースターやストローで作ったオブジェなどからは『エンジニアリング』の基本が垣間見られる。
竹の根で作った龍、えんぴつで作ったハリネズミなどの作品からは、何かを表現したいという『芸術』が持つ魂の発露が感じられる。

子どもたちを侮ることなかれ。そこには無限の可能性が秘められている。その可能性が大いに花咲くことを期待したい。

割り箸を積み上げて作ったビー玉ジェットコースター

割り箸を積み上げたビー玉ジェットコースター

ストローで作ったつるす形のオブジェ

ストローで作ったオブジェ

竹の根で作られた龍

竹の根で作った龍

たくさんのえんぴつで作ったハリネズミ

えんぴつで作ったハリネズミ

9月1日 新たな脅威

朝から枕元が騒がしい。どうやら目覚まし時計代わりのスマホからメールなどの着信音が鳴っているようだ。清々しいはずの朝の目覚めが一転、鬱々としたものとなる。

日本時間の8月29日、午前5時58分頃、北朝鮮が平壌近郊の順安付近から弾道ミサイルを一発北東方向に発射し、北海道襟裳岬の東約1,180kmの太平洋上に落下した。
ミサイルは、約2,700kmを飛行し、日本上空を通過。落下した海域では、漁船も操業していたという。
核実験やミサイル実験を繰り返してきた北朝鮮は、我が国にとっても新たな脅威の段階に入ったと言わざるを得ない。
今回のミサイル発射を受け、各地の自治体にもその影響が及んでいる。
北海道、東北6県、茨城、栃木、群馬、新潟、長野ではJアラート(全国瞬時警報システム)が作動したが、自治体から住民への情報伝達手段である防災無線等との連動がうまくいかなかった事例もあるようだ。

本市においては、市長と市議会議長の連名で抗議声明を発表。
併せて、京都府付近をミサイルが通過もしくは着弾する恐れがある場合のJアラートによる情報伝達の方法や、長岡京市国民保護計画に基づく情報連絡体制を再度確認した。

まだまだ続く9月の台風シーズンを前に、水害などの天災に加えて、新たな脅威がまた一つ加わった。

 しかし、この脅威は、天災とは異なり、人智によって避け得ることができるものであることも、私たちは肝に銘じておきたい。

8月25日 子どもたちの活躍

まだまだ厳しい暑さは残るが、夏の甲子園・高校野球も終わり、子どもたちの夏休みもいよいよ終わる。
この夏も、本市の子どもたちが様々な場面で活躍をしてくれた。

先週には、関西吹奏楽コンクールに京都府代表として出場をする、長岡中学校吹奏楽部と立命館高等学校吹奏楽部の激励にお邪魔をした。今週末がいよいよ本番だ。

長岡第三中学校の陸上部からも、熊本で開催される全国大会へ。100m、200mでの個人女子、4×100m女子リレーは京都府大会で優勝しての出場だ。全国大会では結果が残せなかったようだが、リレーでは準決勝まで進み健闘してくれた。
長三中からは、新体操でも女子生徒1名が個人の部で全国大会に出場。全国で総合4位という結果は見事と言うほかない。

また、小欄でも少し触れたが、先月末に行われた若葉カップ全国小学生バドミントン大会では、長岡京バドミントンスポーツ少年団が男女ともにベスト8進出。女子チームは決勝リーグ初戦で敗退したものの、男子チームは2年連続の準優勝という素晴らしい結果を残してくれた。そんな彼らが市役所へ報告に訪れてくれた。 

たくさんの子どもたちからもらった笑顔と元気。それを糧にこの夏を乗り越えていきたい。

陸上リレーの写真

息ぴったりのバトントスでトラックを激走(左から2番目)

新体操の写真

華麗な演技で会場を魅了

8月18日 長岡京市議会9月定例会が開会

8月18日、長岡京市議会平成29年9月定例会が開会をした。

今定例会には、平成28年度一般会計歳入歳出決算ほか、特別会計決算15議案、総額約7億5千万円の平成29年度一般会計補正予算案ほか、5特別会計の補正予算案を提案。その他、条例改正、契約変更等の議案を提案している。

平成28年度一般会計決算については、平成27年度に大幅に伸びた法人関連税収が大きく落ち込んだ影響もあり、リーマンショックのあった平成21年度以来の、財政調整基金からの繰入れを行い収支の均衡を図ることとなった。併せて、単年度収支、実質単年度収支も赤字となった。

財政健全化法に基づく4指標の推移は、まだまだ良好な水準にあるものの、今後、実施を予定している中学校給食に伴う経常経費の増加や、公共施設・インフラの老朽化対応など投資的経費の増加とそれに伴う公債費負担の上昇を勘案すると、引き続き、不断の行財政改革を実行していく必要がある。

また、9月補正予算案では、待機児童対策となる新たな民間認可保育所や小規模保育所の開設支援、住民票等のコンビニ交付のシステム構築経費、中学校給食導入に向けた長八小・長四中での施設整備など関連予算、庁舎周辺・長岡天神駅周辺整備に向けた測量・委託・用地購入経費などを計上。総合計画の実施計画事業のさらなる推進を図っていきたい。

今定例会は、秋の市議選を前に、現職市議の皆さんにとっては現任期での最後の定例会となる。

これまでの議論の上に立ち、しっかりとした提案と説明に尽くしていきたいと思う。

会期は9月13日までの27日間。本会議・一般質問は、8月23日・24日の2日間を予定している。

8月4日 若葉カップ~世界へ通じる扉

『若葉カップ全国小学生バドミントン大会』の季節がやってきた。
7月28日から31日まで、西山公園体育館で39都道府県から男女合わせて96チームが参加し熱戦が繰り広げられた。
第33回を数えるこの大会は、今や小学生バドミントンの甲子園と言える大会へと育ってきた。

そんな中、今年も地元、長岡京市バドミントンスポーツ少年団の男子チームが、昨年に引き続き2年連続の準優勝という快挙を成し遂げてくれた。
決勝で敗れはしたものの、彼らの頑張りに心から敬意を表したいと思う。

そして、今年は新たな交流の輪も世界へと広がった。

東南アジアのラオスからバドミントン小学生チームを招へい。男女合わせて6人の子どもたちが地元チームとの交流試合やU13の強化プログラムなどに参加をした。
これは、『未来への種まきプロジェクト』として、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2021年関西ワールドマスターズゲームズをにらみ、バドミントンを通じた子どもたちの国際交流を図るもので、今年が初年度。大会期間中を通じて、新たな交流が芽生えることとなった。

若葉カップからはオリンピックでも活躍する多くの選手が世界へと羽ばたいている。

まさに、世界へと通じる扉が、ここ長岡京市にはある。

京都国体以降、バドミントンのまちは根付いてきた。その上に立ち、新たなレガシーを築いていけたらと願う。

若葉カップでの試合の様子

スポーツという世界共通語でラオスの選手と気持ちを交わす

7月28日 夏休み

セミの声で目を覚ます。犬の散歩に出れば、公園からはラジオ体操の音楽に合わせ、子どもたちの笑い声が聞こえる。子どもにとっても、親にとっても「長い長い」夏休みが始まった。

そんな夏休みの初日。

神足小学校では、「夏のスペシャル授業」が行われ、私もその視察に同校を訪れた。
この取り組みは、地域住民の皆さんでつくる神足コミュニティスクール運営協議会が企画をされている。
スペシャル授業では、ボランティア団体による読み聞かせや、生活学校の皆さんのろうそくづくり、乙訓高校陸上部による陸上教室に加え、日立マクセルの乾電池づくり、大阪ガスの環境学習、味の素のだし・うま味の味覚教室など、幅広い講師陣による多彩なプログラムが用意をされている。

最後は、PTA等の皆さんが丹精込めてつくられたカレーライスを、汗をかきながら、みんなでほおばる。

それぞれのプログラムに取り組む、子どもたちの笑顔と真剣なまなざしが印象に残る。
この子どもたちが、夏休みを楽しく有意義に過ごし、元気な顔で2学期を迎えてくれることを心より願う。

味覚教室の様子

地域住民の皆さんの企画で、楽しく美味しく、刺激的な夏休みの幕開け

7月21日 当たり前の中の個性

京都新聞の夕刊に掲載されているコラム『現代のことば』を楽しみにしている。
各界の著名人により、時事問題から雑感に至るまで、幅広い話題がそれぞれの切り口で切り取られ、おもしろい。

7月19日付夕刊。ロックバンド「くるり」メンバーの岸田繁氏による『マルーン』と題したコラムが目に留まる。

京都出身の岸田さんは幼いころから阪急電車のユーザーだったそうだ。題名の『マルーン』は、阪急電車の車体カラーである小豆色を指す。
岸田さんは、首都圏で走る無機質なデザインの電車との比較の中で、阪急電車の小豆色の車体や木目調の車内にオリーブ色のふかふかしたシートなどインテリアに「格調高さ」を感じると言う。
「お待たせいたしました。1号線、特急大阪梅田ゆき、ただいま発車いたします。」
聞きなれた、発車の合図のアナウンスにも、他にはない優雅さを感じ取る。 

私自身、長岡京で生まれ育ってきた。幼いころから、学生、社会人を経て大人へと育った今もなお、阪急電車のヘビーユーザーだ。
そんな私にとっては、当たり前の風景であり、日常の音でしかないものが、他にはない個性を醸し出しているんだ。そう気づかされる。

一歩引いたところから客観的に観る視点。ほんの少しの揺らぎを見逃さない感受性。
地域の中にある当たり前の資源を見つめ直す時、大きなヒントになるのではないだろうか。

JR長岡京駅前から市内を望む

いつもと変わらない当たり前の景色も、少し視点を変えるだけで見え方が変わる。

7月14日 民との協働~災害対策を通じて

7月に入り、九州地方など各地で大雨による甚大な被害が生じている。
今回の災害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災をされた皆様に心よりお見舞いを申し上げたい。

先日、本市では、ヤマト運輸京都主管支店と災害時における物資輸送や集積拠点の運営などに関する協定を締結させていただいた。市が管理する備蓄物資や救援物資の避難所への輸送・運搬、物流専門家の派遣、同社が管理する拠点での救援物資の一時保管などが主な内容となっている。
過去の災害の教訓から、発災時の物資・人員のロジスティクスの確保が課題として指摘をされる中、今回の協定は長岡京市にとっても大変心強いものだ。

この間、本市においては、長岡京市土木協会との「大規模災害時における緊急対応に関する協定」や帝産バス株式会社との「災害におけるバス輸送の協力に関する協定」、長岡京スカイハイツ管理組合との「水害時における一時避難場所としての使用に関する協定」、イズミヤ株式会社との「災害時における防災活動協力に関する協定」、日本福祉用具供給協会との「災害時における福祉用具等物資の供給等協力に関する協定」など、発災時における民間との協働を積極的に推し進めている。

地域における市民自らの防災力の向上と併せて、団体や企業など民間との協働により、オール長岡京での安心・安全な体制の構築を目指していきたい。

協定の様子

より安心・安全なまちをオール長岡京で

7月7日 女性の活躍

さる7月1日、全国から女性消防士の皆さんが長岡京市に集まられた。
全国の女性消防吏員で組織する『JFFW(Japan Fire Fighting Women’s Club)交流会in京都』が、この度、JR長岡京駅前のバンビオを会場として開催をされたもので、200名を超える方々が全国各地からご参加いただいた。
消防の現場の過酷さはもちろん、これまでどちらかと言えば男性が中心であることを前提としてきた職場環境の中で、女性が働き続けるということは、我々が想像する以上のご苦労があるのではないかと推察をする。そんな皆さんが、一堂に会し、同じ立場であるからこそ分かち合い、分かり合える議論を通じ、絆を育まれることはとても有意義なものだと思う。心より、敬意を表したい。

さて、同日、JFFW交流会の部屋を一歩出ると、同じ建物・広場では、『ママ・キッズまるごとマルシェin長岡京』が行われており、多くのお子さん連れの方々で賑わいを見せていた。
「ママと街とお店と、優しくて刺激的で小粋で画期的で、そんな新しい関係を始めましょう!」
そんな思いに共感される、多くの皆さんが、アクセサリーや雑貨・小物などの物販ブースや飲食ブース、さらにはダンスのイベントなどを企画・出店され、会場の周辺は、たくさんの人であふれ、笑顔と歓声に包まれていた。
今回、2回目となるこのイベントのマネジメントをされているのも力強い女性たちが中心だ。

偶然重なりあった2つの出来事ではあるが、女性の活躍こそが地域の活力や賑わいにつながることを確信した。彼女たちのさらなる飛躍を願わずにはいられない。

6月30日 少しの勇気で、踏み出す一歩

長岡京市では、昨年度から「障がい者基本条例(仮称)」の策定作業を進めている。
さる6月25日、その一環として市民ワークショップを開催。多くの当事者、市民の参加をいただいた。
昨秋に続き、今回で2回目の開催となる。 

この条例の策定にあたり、私自身が重視したいのはその検討のプロセスを大切にするということだ。
昨年4月に施行された障害者差別解消法において、「差別的取り扱いの禁止」と「障がい者への合理的配慮」が明記をされたが、障がいのある人とない人の間で、これらの内容の理解について、相当な温度差がまだまだある。

その温度差をなくしていくためには、条例を策定するプロセスを通じて、「それぞれの理解を深め合うこと」そのものを成果としたい。そんな思いから、時間をかけた丁寧な検討と多くの市民や事業者を巻き込むプロセスに力を入れてきた。
私自身も、今回のワークショップに参加をさせていただき、多くの気づきを頂戴した。
障がいのある当事者の方からは、様々な場面で困ったときに、助けを求めることの難しさや、時に感じる周囲の冷たさを訴える声をいただいた。
一方、市民からは「困っておられるかどうかわからない。」「障がいの有無が分からないケースも多い。」という声もあった。

少しの発信と少しの気配り。

お互いがほんの少しの勇気を持ち、小さな一歩を踏み出すだけで、必ず、お互いにとって暮らしやすい社会を築くことができるはずだ。ワークショップを終えた皆さんのお顔を拝見して、そのことを強く感じることができた。

検討中の条例が、そんなお互いの一歩を踏み出せるものとなることを願う。

ワークショップの様子

当事者や市民が対話を通じて、理解を深め合うことができた。

6月23日 ホタルのいる風景

二十四節気では夏至の季節。

日の落ちるのを待って仕事を終え、時計を見て驚く日もあれば、仕事帰りのビールを片手に「明るいうちに飲めるビールが美味い!」と笑顔の日もある。日の長さを、時に憂い、時に喜ぶ。兎角、人間はわがままなものだ。

例年は、そんな日々を繰り返しながら夏の訪れを待ちわびる時期でもあるが、今年は少々趣が異なる。
梅雨よ何処へ?
首を傾げたくなるほど、梅雨入りしてから雨が降らない。
そんな中での先日の降雨だ。
大雨による被害などご苦労された地域もあろうかと思うが、これだけ雨が降らない日が続くと、恵みの雨とも言えよう。一足早い夏の季語だが「慈雨」という言葉がぴったりとくる。
人間だけではない。生物界にとってもめぐみの雨だろう。

長岡京市の小泉川ではこの季節、ホタルが飛び交う。
ゲンジボタルを育てる会の皆さんが長年にわたりホタルの保護・育成に取り組んできていただいた成果だ。
日本全国でホタルが飛び交う風景は珍しくはない。
ただ、これだけ大都市近郊のまちで身近にホタルを観ることのできる地域は決して多くはない。

都会と田舎のちょうど真ん中。
本市がすすめる「かしこ暮らしっく」のコンセプトを象徴する風景だと思う。

さて、皆さん。ホタルのいる風景を眺めに一足、足を延ばしてみませんか?

ホタルの写真

今年も夏の風物詩ホタルが元気に飛び交う

6月16日 地方自治について考える

高知県大川村で、議会に代わる『町村総会』の設置を検討するというニュースが話題となっている。

大川村は人口およそ400人で、離島をのぞけば全国で最も少ないそうで、議員定数が6人。その平均年齢は70.8歳。選挙のたびに、議員のなり手不足に悩まされているそうだ。

地方自治法では有権者が直接、議案を審議する『町村総会』の設置が規定されているが、戦後、間もない時期に離島で運営された事例以来ということであり、そのことも注目される要因の一つだろう。

 

大川村では、議会の存続を前提に『町村総会』について研究を進めるということだ。

私は、この件を、単に過疎地域の議員のなり手不足という話題で終わらせてはいけないと思っている。

今回のこのテーマは、地方自治やその制度の根幹である二元代表制のあり方、間接民主主義と直接民主主義をめぐる諸課題などを考える一つの大きな課題提起と捉えるべきであり、地方自治制度そのものについて考えるきっかけになり得るのではないだろうか。

 

現在、本市においても長岡京市議会6月定例会の最中である。

本会議や委員会では、様々な課題についてそれぞれ真摯な議論が展開をされている。

まずは足元の議会に目を向けることから始めてみるのが良いのではないかと思う。

議会の様子

長岡京市議会6月定例会(6月8日~23日)

6月9日 長岡京市議会6月定例会が開会

 6月8日から長岡京市議会6月定例会が開会した。会期は6月23日までの16日間の予定。

 

 議会開会日の初日には、農業委員会委員の任命についての議案14件を全員賛成のもとご同意いただいた。

 平成28年4月に農業委員会等に関する法律の改正が施行され、農業委員の選出方法が公選制と選任制の併用から、市長が議会の同意を得て任命する任命制へと変更になって初めての改選。昨年から、今回の農業委員会改革を受けて、定数の変更など条例改正を重ね、今回の新たな任命へと至った。

 

 今定例会では、必要最小限の補正となった平成29年度一般会計補正予算案(第1号)のほか、専決処分の承認案件が6件、出資法人の経営状況など報告案件が7件、財産の取得、契約案件などを提出させていただいている。

 補正の規模、提出議案の数はそれほど多くはないが、平成29年度最初の議会でもあり、今年度の各種事業の進め方などについて、13名の市議から一般質問をいただく。

議会は開かれた議論の場である。

自分自身、議会の立場にもあったが故に、市役所としての判断も、様々な課題への問題提起を行うのもやはり議場こそがふさわしいと思っている。

 

 一般質問は6月14日(水曜日)、15日(木曜日)の両日に行われる。是非、皆さんもご注目いただければと願う。

6月2日 特殊詐欺(振り込め詐欺)にご注意を!

この間、長岡京市で特殊詐欺(振り込め詐欺、おれおれ詐欺など)の被害が多発をしている。

3月には、本市内の女性が、金融機関の職員を名乗る男から社債の購入を持ちかけられ、断ったものの、「既に名義を貸した」「インサイダー取引にあたる」などと脅され、宅配便で現金を送付するなど、1,500万円の被害にあわれた。

また、5月には、「市役所コールセンター(実在しない)」のフジモリと名乗る男から、「昨年の保険料の還付金がある」との電話を受け、近くのATMに行くよう指示され、実際に振り込みをしてしまったという事案も発生をしている。

これら実際の被害が生じたケース以外にも、どうやら集中的に長岡京市内に同様の電話が入っているようだ。

本市においては、書面も送らず電話だけで還付手続きを行うことや、金融機関やコンビニのATMの操作を求めることはあり得ない。

お金をめぐる電話があれば、必ずすぐに、家族や知人、または長岡京市消費生活センター(075-955-3179)などにご相談を!

犯罪以外に、気象などの災害情報も配信される京都府「防災・防犯情報メール」もご活用ください。

次のページからご登録ください。

長岡京市消費生活センター

些細なことでもお気軽に長岡京市消費生活センター(市役所1階)へご相談を!

5月26日 伝わる言葉を探して

5月の爽やかな晴天の日が続く。
梅雨の季節を前に、今のような過ごしやすい穏やかな気候が長く続けば良いのにと思う。

この時期の仕事の柱の一つが、各種団体の総会等への出席だ。市長という職務上、それぞれご挨拶をさせて頂く機会も非常に多い。

もう一つの柱が、市役所内での各種協議やミーティング。新年度の事業を本格的に動かすにあたり、具体的な取り組みや検討、研究内容などを庁内で共有をしていく。

こうした仕事を通じて日々頭を悩ませるのが、『「何を」「どのような言葉」で伝えるか?』である。

様々な場面でのご挨拶は、市が何を考え、どのような方向を目指していくのかを市民と共有する絶好のチャンスだ。

市役所内での協議やミーティングの場面では、市長としての考えをより具体的なかたちで伝えなければならないし、指示事項や依頼をする内容については出来得る限りシンプルに明確にしようと心掛けてもいる。

もちろん、日々、自らの頭の中では、「何を」伝えるべきか、色んなことを考えている。

しかし、その「考えた結果」を「言葉」という「かたち」あるものにするのは思いのほか難しい。それが、「言葉」として「伝わる」ものにしようとすれば、なおさらだ。

 

『考え抜かれた言葉は、人々を導く旗になる。』

(「言葉にできる」は武器になる/梅田悟司/日本経済新聞出版社/2016年)

 日々、反省しながらも、「伝わる言葉」を探して「考え抜く」努力だけは怠らないでおこうと思う。

5月19日 近畿市長会

5月17日~18日の両日、兵庫県淡路市で開催された『第124回近畿市長会総会』に出席をした。

昨年から、京都府市長会を代表し近畿市長会の理事を拝命したこともあり、総会前日の役員会からの参加となった。今回の総会で無事1年の任期を終えることができた。

 

現在、近畿市長会は2府4県の111市から構成され、京都府からは15市が参加している。

今回のような機会を通じて、他府県の市長さんと色々とお話しさせていただくことは、私にとっても大変大きな刺激となる。

同時に、それぞれの地域が抱えている課題や悩みの多様性、裏を返せば、それぞれの地域が持つ特徴や特色の多様性を改めて教えられる。

 

一口に「地方」と括っても、人口減少や少子高齢化、地方財政の厳しさや公共施設の老朽化、地域経済の疲弊など、大枠としての課題認識は共通項もあるものの、少し掘り下げてお話を聞いていくと、そもそも各市が有する人口規模、面積、交通環境、産業構造など所与の環境が当然のことながら異なる。

いきおい、取りかかるべき課題の優先順位やニュアンスも変わってくる。

だからこそ、地方創生が叫ばれる中で、それぞれの自治体が主体的に何をなすべきかを、自らの頭で「考え」なければならない。そこを「考え」抜けるか否か、模倣ではなく、地に足の着いた取組ができるかどうかが、その成否を分かち、地域の盛衰をも左右する。

そのためにも、まずは自らの地域の現状と課題を、強みや弱みをしっかりと認識しなければならないのだと思う。

近畿市長会の総会の様子

近畿2府4県の首長が一堂に会す

5月12日 春祭り~世代を超えて

新緑の季節。西山の濃緑と青空のコントラストが美しい。

青と緑で彩られたキャンパスを悠々と気持ちよさそうにたくさんの鯉のぼりが泳いでいる。

 

私にとってゴールデンウィークと言えば、小倉神社の春祭り一色だ。

子どもの頃。法被を着て神輿をかつぎ、祭太鼓をたたき、前夜祭でラムネを飲んだ記憶は今も鮮明に残っている。お稚児さんもさせていただいたのだが、小学校の高学年ということもあり、冷やかされ、恥ずかしかったのもよく覚えている。祭のときに食べられる地鶏のすき焼きの味は今も忘れることができない。

高校生くらいから20代の前半頃までは、他に楽しいこともあったのだろう、少し春祭りからは遠ざかった時期もあった。

それでも、大人になり、気がつけば、氏子の一人として春祭りに携わっている。

そして、今や、自分の子どもが法被を着て太鼓をたたき、神輿をかついでいる姿を、楽しかったであろう幼き頃の自分と重ね合わせて見ている。

 

確かに、子どもの頃と比べれば、春祭り全体の規模は少し小さくなり、我が地域においても、高速道路が完成をし、前夜祭や鯉のぼりの場所も、お神輿の巡行経路も変化をしてきた。

しかし、大声で酒を酌み交わす大人たちの姿や、神輿をかつぐ子どもたちの笑顔と歓声だけは何も変わらない。

世代がつながっていることを実感できがゆえの、心地よさと幸福感。

このバトンがさらに永劫に手渡されていくことを心から願っている。
小泉川の上を優雅に泳ぐ鯉のぼりの写真

青空を優雅に泳ぐ鯉のぼり

4月28日 たけのこの季節

先日、旬のたけのこの話題に触れるコラムが目に留まった。

「何気なく口にして、その香り、その歯触り、その滋味に驚くのがいまの時期のタケノコである。新鮮そうなやつを米のとぎ汁でことこと茹でてアクを抜き、穂先を薄く切って食べるのがまずはご馳走だ。あとは若竹煮、炊き込みご飯、そうだ、バター焼きなんぞもいい。(日本経済新聞平成29年4月23日付春秋)」

たけのこの美味しさはまさにその通り!

しかし「ん?」である。

「タケノコってアク抜きしないとだめなの?」「穂先より、分厚く切った輪切りにかぶりつくのが醍醐味でしょ!」

長岡京市産のタケノコに慣れ親しんだ方からは、そんな声が聞こえてきそうだ。同じタケノコでも、「タケノコ観」が少し異なるようだ。

 

そんなタケノコが今年は不作なようだ。

農家の方からは「付きが悪い」とお聞きをしていたが、この季節になれば並ぶ軒先販売も少し元気がない。

先日の「たけのこフェスタ」でも、開始早々に完売。以後は、購入制限をしなければならないほど。

そういえば、この季節になるとご近所からのお裾分けやご好意など、飽きるほど食卓に並ぶタケノコも今年はとんとお目にかかれない。

そろそろシーズンも終盤に入る。来年こそはと期待をし、豊作なれば、例のコラムの筆者に送って差し上げようか。きっと、驚かれ「タケノコ観」が変わるに違いない。
全国に誇る長岡京市産のたけのこ

全国に誇る長岡京市のたけのこ

4月21日 西山の再生

うれしいニュースが届いた。

4月28日のみどりの式典において、本市のシンボル西山の保全に取り組む西山森林整備推進協議会が平成29年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞されることとなった。

当協議会は、平成17年6月に設立。市民、森林所有者、サントリーを中心とした地元企業、ボランティア団体、学識経験者、行政がオール長岡京で森林整備と保全に取り組み、モデルフォレスト運動の先駆けとして活動をしてきた。

活動開始からこの12年間で、西山全体の約800haの3割にあたる282haの整備が進むなど、大きな成果を得てきたことが、今回、高く評価された。

活動を推進してこられたすべての皆様に、心より感謝と敬意を表したい。

 

さて、平成29年度は、これまでの活動に加えて新たなプロジェクトが始動する。

『京都西山再生プロジェクト』と称し、カブトムシ・オオムラサキの森づくりに取り組む。

 昨年9月、「ふるさと納税」の取組みを見直し、返礼品を廃止し、頂戴した「ふるさと納税」の全額を3つの選択肢から選んでいただいたプロジェクトの事業費に充てることとした。『京都西山再生プロジェクト』がその選択肢の一つのプロジェクトだ。

すでに今年3月までに、115万7,500円の寄付を頂戴した。

皆さんの思いが西山の再生に活かされる。まさに、ふるさとを守ることにつながる。

是非、このプロジェクトを通じて、さらなる活動が進んでいくことを期待している。

 

オオムラサキの写真

オオムラサキ舞う豊かな森づくりをみなさんと共に進めていきます。

4月14日 桜の季節に思う

例年に比べ、サクラの時期が今年は遅く、いまなお桜を愛でることができる。

そのおかげもあり、今年の小学校、中学校の入学式は桜の祝福の中で行うことができた。

 

東京の三ツ星フレンチレストランでソムリエをしている知人がいる。

その知人に、「最高のサービスのコツは?」そう尋ねてみたことがある。

 

毎日、レストランでサービスをしていると、「慣れ」からついつい作業になってしまう。

サービスをする側は同じことの繰り返し。

しかし、お客様にとっては、その瞬間は一度しかない特別な瞬間なはず。

特別な記念日や大切な方の接待など、お客様一人ひとりに、物語がある。

その一つひとつの物語に向き合い大切にできるかどうか。それがポイントです。

 

今年、小学校や中学校に新たに迎えた子どもたち。

私たちにとっては毎年の入学式だが、子どもたちにとっては人生で一度きりの小学校、中学校の入学式だ。

その大切な場面に、真摯に向き合えているかどうか。メッセージを届けられているかどうか。

子どもたちを前に祝辞を述べながら、自らに問うてみる。

 

入学式で満開の桜

桜の木も、子どもたちの新たな門出を祝福。
(4月10日、長岡第三小学校で)

4月7日 平成29年度の始まりにあたり

いよいよ平成29年度が始まった。

4月3日には、28名の新入職員や研修生、出向者などをお迎えし入所式が執り行われた。

咲き始めた桜の花に加え、市役所内の食堂などで出会う新入職員さんの初々しさに新しい年度の始まりを実感する。

 

さて、庁内では来週からスプリング・プレビューが始まる。

昨年度から年間サイクルとして制度化したもので、各部課の「課題となるテーマの共有」「各課題に対するアクションの共有」「年間を通じたスケジュールの共有」を図ることを目的としている。

 

3日には、管理監督職を中心とした職員との「対話」を通じて、スプリング・プレビューから始まる今年の市政運営への思いをお伝えた。

私自身のミッションと定めている『市民の期待を超える市役所組織づくり』に向けて、

(1)    コミュニケーション力を高めること

(2)    スピード感を持つこと

(3)    仕事の成果(アウトプット)を最大化すること

これら3点を実現するために、それぞれの立場での組織マネジメントをお願いした。

 昨年度に引き続き、市政運営の年間テーマは「共有」と「チーム力」。

今年度は、その深化・強化を図っていきたいと思う。

 

入所式の様子

新年度がスタートし、新入職員を迎えて。
(4月3日、市役所で)