平成20年度予算
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一般会計の当初予算額は223億7110万円
目次
- 新しいまちづくりのスタート 3つの重点テーマで施策を展開(ページ内リンク)
- 一般会計予算のあらまし(ページ内リンク)
- 歳入予算(ページ内リンク)
- 歳出予算(ページ内リンク)
- 市債(借金)・基金(預金)の現在高(ページ内リンク)
- 長岡京市の家計は…(ページ内リンク)
- 市財政の現状と課題(ページ内リンク)
- 平成20年度予算説明資料(ページ内リンク)
- 平成20年度予算編成過程の公開(ページ内リンク)
会計別 | 予算額 |
---|---|
一般会計 | 223億7110万円 |
特別会計 | 157億8867万円 |
(1)国民健康保険事業 | 66億1820万円 |
(2)乙訓休日応急診療所 | 6298万円 |
(3)公共下水道事業 | 32億70万円 |
(4)老人保健医療事業 | 5億6602万円 |
(5)介護保険事業 | 37億5573万円 |
(6)駐車場事業 | 7641万円 |
(7)後期高齢者医療事業 | 8億428万円 |
(8)財産区(8会計) | 7億436万円 |
合計 | 381億5977万円 |
特別会計は、特定の事業を行うための会計で、一般会計と分離して経理します。
長岡京市には8種類の特別会計があります。
新しいまちづくりのスタート 3つの重点テーマで施策を展開
長岡京市長 小田 豊
2期2年目の市政を迎え「創造と共生で住みつづけたい長岡京の実現」を基本スローガンとして、人にやさしく、明るい未来を展望し、自然と環境と人が共生できる“やさしいまち”を引き続きめざしております。
市政の運営にあたりましては、社会経済の動向を十分に踏まえ、市民と行政の協働による行財政運営を進めていかねばならないと考えております。
平成20年度は、JR長岡京駅と阪急長岡天神駅に阪急新駅を加えた新しいまちづくりを具体化し、学校施設の耐震化など、既存公共施設の再整備をスタートする年と位置付けました。このことを踏まえ「環境」・「健康」・「安全」をキーワードに、[1]人が行きかう「活力・にぎわい」の創出[2]市民が誇る「水とみどり」の保全・再生[3]「安心・安全」のまちづくりの推進の3つを重点テーマとして予算編成を行いました。
一方、これらの施策を着実に推進していくために、経営資源の選択と集中、行政運営の一層の効率化と合理化、長期的な展望に立った持続可能な財政運営など、さらなる行財政改革にも取り組んでいかなければなりません。
今年の2月、本市の人口が7万9千人を超えました。これは本市初めてのことであります。今後とも、7万9千市民のみなさまとともに全力で市政の推進に努めてまいりたいと考えています。
一般会計予算のあらまし
平成20年度は、阪急新駅を含めた新しいまちづくりを具体化し、既存公共施設の再整備をスタートさせる年と位置付けています。そのため、必要な経費を予算化し、財源の確保に努めました。
将来のまちづくりの指針である「第3次総合計画」の実現に向け、「環境」「健康」「安全」を基本として取り組み、住民福祉の向上に努めていきます。
歳入予算
歳入は、市が確保できる「自主財源」と、国や政府から交付される「依存財源」に区分することができます。
自主財源の中心である市税については、事務所や倉庫などの大型施設の増加などにより固定資産税の増収を見込んでいます。一方、団塊世代の退職等により個人市民税の減収、物価上昇など景気の動向により法人市民税の減収を見込んでおり、市税全体では前年度から減収となりました。
依存財源についてみると、地方交付税は地方税の偏在是正により生じる財源を活用した地方再生対策費や頑張る地方応援プログラムなどでの加算で増収となる見込みであること、国のまちづくり交付金を活用し事業を行うことから国庫支出金が増となることなど、大幅な増収を見込んでいます。
借金である市債は、長法寺小増改築・大規模改造事業など普通建設事業費のための充当分や、地方交付税の一部を補う臨時財政対策債を発行します。発行額は、まちづくり交付金事業などの新規事業があることから増加しています。
歳出予算
歳出には、「目的別」と「性質別」の2とおりの分類方法があります。
目的別は、経費を民生費、土木費などのように行政目的ごとに分類するので、政策別のお金の使い方がわかります。
性質別は、人件費、物件費などのように経済的な性質によって分類するので、必ず支出しなければならない経費やどんなものに使っているのかなどがわかります。
目的別に見ると
金額順では民生費がトップで、以下、総務費、教育費、土木費の順となっています。
民生費は後期高齢者医療制度の開始による経費や、障害者サービスの利用支援など扶助費が増額となっていること、教育費は2年目の長法寺小学校の増改築・大規模改造工事や小中学校の空調設備整備のため、大幅な増額となりました。
性質別に見ると
義務的経費は、他の経費とちがって、任意に削減することが困難な経費です。前年度と比べ、職員数の削減により人件費は減少しています。しかし、公債費(借金の元利償還金など)がJR長岡京駅西口再開発事業の借入金の返済が本格化し増額となったこと、扶助費(社会保障制度の援助経費)が増額となったことから、全体で増加となりました。
投資的経費は、道路整備や学校施設整備に関する経費が含まれ、増額となりました。また、特別会計などへの繰出金は老人医療保健制度が廃止となることから大きく減少しましたが、後期高齢者医療制度創設により新たに広域連合への負担金が必要になることから、補助費等が増額になりました。
市債(借金)・基金(預金)の現在高
市債については、道路整備や施設整備の事業費が増えることから発行額が昨年度より増加しましたが、残高は平成19年度より減少する見込みです。平成20年度末の残高は、特別会計を含めて前年度から8億9115万円減って461億9895万円になる見込みです。
基金には、特定事業のための積み立てや、財政不足に備えた積み立て(財政調整基金)があります。これらを合わせた平成20年度末の残高は、団塊世代職員の大量退職に伴う職員退職基金の取崩しが大きくなっていることも影響して、44億1671万円となる見込みであり、昨年度末より減っています。
長岡京市の家計は・・・
20年度の一般会計予算では、住民一人につき約28万円使われます。この金額をひと月の家計と考えると…
長岡京家では、給料(自主財源のうち市税や財産収入など)、手当(依存財源のうち交付税や交付金、国・府の支出金など)、パート・アルバイト収入(使用料・手数料や分担金・負担金)をあわせて約25万円の収入があり、昨年よりも少し増えました。
一方、食費(人件費)を節約し、お金のかかる医療費(扶助費)や、光熱費や衣類等購入などの雑費(物件費)、習い事の月謝や保険料(補助費)に回しています。また、耐震化のための家の改築(投資的経費)も必要になりました。この他、家や車のローン返済(公債費)、子への仕送り(繰出金)、将来のための貯金(積立金・貸付金・予備費)もしていて、支出の合計は28万円を超え、収入よりも多くなってしまいました。そこで、不足した分を補うため、貯金(繰入金)を切り崩し、また、家の改築費用の一部にローン(市債)を組んで工面しています。
区分 | 住民一人あたりの収入 |
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給与 (市税・財産収入など) | 16万8336円 |
手当 (交付税や交付金、国・府支出金など) | 7万2905円 |
パート・アルバイト収入 (分担金及び負担金、使用料及び手数料) | 8227円 |
貯金引出し (繰入金) | 1万7386円 |
借金 (市債) | 1万6403円 |
合計 | 28万3257円 |
区分 | 住民一人あたりの支出 |
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食費 (人件費) | 6万9565円 |
医療費・保育料など (扶助費) | 4万5571円 |
光熱費や衣類等購入費 (物件費) | 3万3075円 |
塾の月謝・保険料等 (補助費など) | 4万7287円 |
家具などの修理 (維持補修費) | 1426円 |
家のリフォーム等 (投資的経費) | 1万9812円 |
ローン返済 (公債費) | 2万8568円 |
仕送り (繰出金) | 2万9146円 |
貯金 (積立金・貸付金・予備費) | 8807円 |
合計 | 28万3257円 |
市財政の現状と課題
歳入では、基幹収入である市税が、団塊の世代の退職や住宅ローン減税の影響に加え、企業収益が見込みにくい状況にあり、全体として減収となっています。一方、地方交付税は、地域間格差の是正措置として「地方再生対策費」が新たに設けられたこと等により増額を見込んだことから、一般財源は、昨年にくらべ2億3千万円の増となっています。
歳出では、少子高齢社会の進展による社会福祉費などの増加、学校施設等の耐震化、都市基盤整備など計画的に取り組まなければならない課題も増大しています。財源不足を補うための財政調整基金の取り崩しは、6億円を充てなければ予算が組めない状況です。
本市では、人件費の抑制や業務の効率化、収納率向上など、長岡京行財政改革アクションプランに基づく取り組みを継続的に推進し、効率的な行政運営と財政の健全化に努めています。
限られた財源のなか、市民との協働と対話を原点に、新しいまちづくりと、少子高齢社会における保健福祉の充実や子どもをすこやかに育むまちづくりを今後も進めていきます。市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
平成20年度予算説明資料
目次
- 予算総括表
- 予算の概要
- 政策項目別重点事業の概要
- 事務事業一覧表
- 予算構成図
- 一般会計目的別予算額表
- 一般会計性質別予算額表
- 一般会計性質別予算額款別内訳表
- 一般会計節別予算額款別内訳表
- 市税調表
- 一般会計目的別財源内訳
- 人口と予算の推移
- 特別会計目的別予算額表
- 水道事業会計予算額表
平成20年度予算編成過程の公開
長岡京市では、平成19年度当初予算編成から、情報の開示と共有、市民協働の行政経営に向けて、また、予算編成過程の透明性を高めるための試みとして、各課からの予算要求から予算査定を経て、当初予算が決まるまでの過程を予算科目ごとに集計し公開しています。
予算査定は、市民の皆さんからの税金やその他の限られた財源を有効活用し、生活者を起点とした立場で最大限の行政効果が得られるように、的確な「施策や事業の選択」を行うものです。