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令和7年度 第2回長岡京市食育推進委員会会議録

  • ID:15377

開催日時

  • 令和7年10月1日(水曜日)午前10時00分~11時30分

開催場所

長岡京市立産業文化会館 3階 第一・第二会議室

出席者

  • 委員15名(奥田委員、金井委員、長野委員、井田委員、小林委員、多田委員、寺尾委員、讃岐委員、八島委員、浦松委員、山田委員、中村委員、藤崎委員、板垣委員、厚地委員)
  • 事務局6名(杉原健康福祉部健幸長寿担当部長、
    健康づくり推進課:谷川総栄養士長、西栄養士長、小倉保健師長、有富栄養指導員、坂根栄養指導員)

欠席者

  • 欠席者 : 委員3名(内海委員、鍋島委員、渡邊委員)

会議の公開の可否

公開

傍聴者

会議次第

1.開会
あいさつ

2.検討・報告事項
(1) 令和7年度の取組について
・各課の取組
・令和7年度食育ひろばinまるごとヘルシーフェスタの報告

(2) 長岡京市第4次食育推進計画について

3.閉会

配布資料

  • 令和7年度 第2回長岡京市食育推進委員会次第
  • 令和7年度 長岡京市食育推進委員名簿
  • 資料1:令和7年度各課取り組み一覧
  • 資料2:令和7年度長岡京市「食育ひろば」inまるごとヘルシーフェスタ(報告)
  • 資料3:長岡京市第4次食育推進計画(素案)
  • 資料4:長岡京市第4次食育推進計画 作成スケジュール

会議録

1.開会

  • あいさつ(健康福祉部健幸長寿担当部長)

2.検討・報告事項 <事務局からの説明>

(1)令和7年度の取組について(資料1・2)

◎各課の取組《資料1》

<事務局より報告>
・食育ワーキング会議にて、各課で行っている今年度の食育に関する取組をまとめた。
・現計画の数値目標に関する取組としては、保育所や学校における食育啓発、乳幼児健診や子育て応援教室、特定保健指導、高齢者向け教室における栄養相談や講義、市政モニターやイベントを通した啓発といった市民への直接的な啓発のほか、給食での地元産野菜の利用調整等の間接的な取組を各課において実施している。
・数値目標に直接関係しない取組は、食育全体に関する取組として別にまとめた。

<意見>
特になし

◎令和7年度食育ひろばinまるごとヘルシーフェスタの報告《資料2》

<事務局より報告>
日時:令和7年9月6日(土曜日)10時~12時30分
場所:バンビオ一番館 3階メインホール
目的:こどもから大人まで楽しみながら食育を学んでもらう
参加者数:687人(大人415人、こども272人)
内容:「ミッションをこなせ!遊んで学べる食の大冒険!」をテーマに、食事バランスクイズや魚釣りゲーム、献立作成等を行った。乙訓保健所様にも食育ひろばの一環としてロコモ度テストを実施していただいた。親子で会話しながらクイズ等のミッションに挑戦する姿がみられ、食事や健康について家族で考えていただく機会になった。また、農林振興課からは、参加者へのプレゼントとして地元産の京都なす300本を提供いただき、参加者には大変喜ばれた。広報10月号にもなすのフォトブースとプレゼントのなすについて掲載されている。

<意見>
(議長)食育基本法が施行された頃(2005年)はこどもがきちんと食べられるようにという教育的なイメージであった。それが今は、大人も食育について学び実践するという流れになっている。まるごとヘルシーフェスタでは若い方が中心に集まって楽しんでおられたように思う。SDGsや地球の健康も併せて考える時代になっている。地産地消、農業推進など食育に関連するどのような事業や情報提供があると皆が取り組める食育となるのか、意見を求める。
(事務局)あの手この手で発信しているが、40~50歳代で食のバランスが乱れる傾向にある。忙しいこともあって、なかなかバランスの良い食事が摂りにくい。
(議長)いわゆる中年期の方に対して、健康関連の情報が届くにはどうすればいいか。現在行っている取組はあるか。
(事務局)「ながおかきょうの料理」として、バランスのよい一食分の献立をレシピ動画として配信している。また、市政モニターで食育情報を放映したり、乳幼児健診や子育て応援教室にて、保護者に伝えたり、高齢者の低栄養に関するものは教室を開いて講義や相談を行っている。
(議長)ながおかきょうの料理はどこから見られるのか。
(事務局)長岡京市のホームページから見られる。
(議長)市としてはこどもに限らず、中高年についてもバランスの取れた食事が摂れるよう取り組みを広めていきたいという意向があるようだが、食育委員の皆様におかれては、どのようなものを積極的に行って欲しいか。こんな事業をしてくれたらいいとか、以前のこのようなお知らせが印象に残った等、意見を求める。
(委員)ヘルシーフェスタへは参加できなかったが、ものすごく楽しそうな取り組みだと感じる。40~50歳代への働きかけという点では、小学校の保護者がちょうど対象になる年齢である。保護者に人気のある給食試食会では、家でもぜひ作ってみたいという声が多い。学校では新1年生の保護者以外は、対象ではないので、他課でされるフェスタ等で試食会みたいなものをするのも1つだと思う。毎年6年生の家庭科で、献立作りの学習がある。今年度は6年生が全校集会でプレゼンをし、保護者にも参加してもらおうという話をしている。こどもとともに考えるきっかけづくりになればと思う。中年のときに、しっかりバランスよく食べないと、その後体にどのような影響があるかという結果の見える情報があれば、役に立つのでは。
(議長)小学生の保護者年代の中心である40~50歳代は、食のバランスが乱れる年代に当てはまる。親子ペアで、バランスのよい食事をとること、合わせて塩分控え目にするという健康を気遣うことをやっていければ、親子ともにメリットがある。以前、こどもに禁煙教育を行い、「タバコは体に悪いからやめようよ」と、こどもから親に言わせるというのが流行り、効果があった。今は、たばこ価格の高騰も影響し、30~40歳代の喫煙率は低下してきている。こどもに教育をして、そこから家庭に波及していく視点は面白い。小学生の親が中年期ど真ん中になってきているという視点は重要。

(2)長岡京市第4次食育推進計画について(資料3・4)

(議長)令和8年度から始まる第4次食育推進計画について大人、こども、農業推進などいろんな視点から、ご意見を賜りたい。では、第4次食育推進計画について事務局から説明を。
(事務局)前回の委員会からの主な3つの変更点について説明《資料3》
◆1点目
前回の委員会にて「食育=こども向け」のイメージがあり、大人にとっても食育は大切だということがわかるスローガンや内容であるとよいというご意見を頂戴した。国の動きとしても「大人の食育」に力を入れていく方針。そこで、本市の次期計画にも3点追加。
(1)スローガンに「おとなもこどもも」を追加。
(2)1ページ1.基本理念の下から5行目中ほどから、「また、成人においても~」と成人における食育について記載している一文に赤字部分「『おとなの食育』をキーワードに」を追加い。
(3)8ページ1.各世代の特徴と生涯を通じた食育の取組として、食育基本法に定められている食育の定義や求められる行動とともに、食育が大人にとっても大切であるという内容を追加。
◆2点目
16ページ◎市全体で取り組むことの取組内容2項目を変更。
以前は、1点目を市民全体への取組「地元産農産物や行事食継承の啓発、農業体験の開催」、2点目を給食を活用した取組「保・幼・小・中学校給食を活用した日本の食文化の伝承啓発」としていた。今回、それを見直し、数値目標10「地元産農林産物の利用を心がけている人の割合」、数値目標11「次世代に地元特産品や行事食を伝えている人の割合」に沿った項目設定とした。
1点目は「地元産農林産物の周知及び生産者と消費者の交流の促進」、2点目は「行事食や日本の食文化の伝承」とし、それぞれに市民全体への取組及び保育所や小・中学校における取組を掲載している。
◆3点目
第4次計画の各柱における市全体で取り組む内容の所管課を見直し、変更している。(P.12~19)

(議長)第4次食育推進計画で大人も食育が大事ということを強調したことが大きい。超高齢化と若年層が減っていくということを考えると、やはり40歳代~70歳代が現役続行しないと、社会全体の活力が低下していくと危惧する。
長岡京市第4次食育推進計画の4つの柱の確認
1.食を通じての健康な体づくり
2.食を通じたコミュニケーションづくりと豊かな人間性の育成
ただ単に栄養を補給するだけではなく、独居の若者・高齢者も適切に会食の機会を持ち楽しく食べる。メンタルの維持にも、食を通して社会参画を維持することは重要。
3.地域の食育推進と食文化の伝承
長岡京市の特産品をアピールして地産地消を推奨することは、地域への愛着形成になる。地元産を使うことで、長距離輸送の必要がなく脱炭素にもなる。地球温暖化や気候変動に関心を持つことから、地産地消を意識することにつながってもよい。
4.食のネットワークづくり
外部団体等の繋がり、農業関係者或いは食品関連事業者等とのネットワークを構築し、食育を推進していく。

事務局として特に力入れたい部分はどこか。

(事務局)情報が届けたいところへ届きにくいという課題があるので、ネットワークを強化して、スーパーマーケットや飲食店など、目につくところに情報を掲載し、日頃から自然と知識が入るという環境づくりが大切であると感じている。掲示に関しては市役所内と公共施設のみだったところ、バスの停留所や阪急・JRの駅など掲示箇所を増やし、1年間通してポスターなどで啓発する予定である。
(議長)特に市民に伝えたいメッセージはあるか。
(事務局)健康づくりという観点からは、まずは食事のバランス、次に塩分。地産地消、フードロスも啓発しなければいけない。
(委員)50歳代の調理員や保護者からは、メニューがワンパターンになりがちなので給食のレシピを教えてほしいと言われる。イベントでなすを配る時や野菜の販売所でレシピも一緒に配布するとよいのでは。これをすればがこういう結果につながるということが明確なコンテンツがあると取り組みやすいのではないか。
(議長)こどもの健康にいいものは大人にとってもいいもの。給食は、地元産野菜を使い、健康面も考えられており、工夫して作られている。ホームページやお便りなどにも掲載されているが、それだけでは目にする人が限られている。他の部署が関わることで、魅力あるコンテンツとして発信、或いは実際野菜を売っている現場で活用があるのではないかという意見。
(委員)他市の事例で、指定のゴミ袋に「1日野菜を350gとりましょう」とプリントされていると聞いた。ゴミを捨てるたびに、野菜をしっかり食べることを意識するとともに野菜の可食部分をなるべく調理に使ってフードロスを減らす意識も高まっているらしい。長岡京市でもそういう取り組みができたら食育の啓発になる。
(議長)指定のゴミ袋を媒体として活用するという1つのアイディアである。
(委員)家族等と一緒に食べることの啓発で一例。高齢介護課ではあったかふれあいセンターという、こどもから大人まで多世代が過ごせる施設を運営している。そこでは昼食の提供をしており、調理中の音やにおいも感じられ、親子や高齢者がランチの時間を楽しみにしている。親子にとって見守りのある中でのランチは安心してゆっくり食べられる場となっている。家では食べない食材も食べるなど、他の人と一緒に食べることによる効果も得られる。また、シルバー農園で採れた野菜をおすそ分けしてもらい、ランチのメニューに加えるなど地元農林産物の周知及び生産者と消費者の交流の促進に一部当たる活動となっている。皆で共食をするだけではなく、男性の方を対象にした料理教室もやっている。高齢期になっても栄養バランスを整え、なるべく自炊をするということの大事さ、調理方法などの学びを深める取り組みとなっている。
(議長)地域の活動というのは、年齢で区切られるわけではなく、多世代の方がまじり合ってやっていくのが自然な姿である。そうでなければ永続性がないのでは。最後に、令和6年度アンケート結果として、分かったことや生かしたいこと、感想があれば、事務局より教えていただきたい。
(事務局)アンケート結果は、第4次食育推進計画数値目標の“策定時”に当たる部分に主に掲載している。「1日2食以上バランスのよい食事をとっている市民の割合」が40~50歳代で少なかったというところが特徴的であった。食品ロスについては、食べ残さないようにすることを心がけている市民は約8割と、既に高かったので、目標値としては「食材や調味料を捨てないようにする市民の割合の増加」にした。食育への関心は低下しているが、主食・主菜・副菜のそろった食事をとっている市民は増えており、行動は改善している印象である。家族と一緒に食事をとる割合は、「ほとんど食べる」「毎日食べる」方と、「食べられない」「一緒に食べる機会がない」という方と二極化している状況がうかがえる。
(議長)住民から見て、現状や課題がわかるような報告にしていただけるとよい。今回のアンケート回収率(32%)よりも回収率を伸ばすために、課題はここにあり、食育推進のために役立つ情報はここにあるというのがわかる報告資料があるとよい。食育の今後は、環境・天候との兼ね合いも非常に大きなテーマになってくると思われる。食料生産は土からしかできないので、地球の健康も含めてみんなで考えていかなくてはいけない課題ではないか。食育推進計画策定の今後のスケジュール(資料4)としては、本日いただいたご意見を反映させて12月中旬より1ヶ月間、パブリックコメントを実施予定である。

3.閉会

(事務局)今年度末で食育委員の3年間の任期が終了となる。この場をお借りして、御礼申し上げる。