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令和7年度 第1回長岡京市食育推進委員会会議録

  • ID:15092

開催日時

  • 令和7年5月21日(水曜日)午前10時30分~11時55分

開催場所

長岡京市役所 新庁舎4階 会議室402

出席者

  • 委員13名(奥田委員、金井委員、長野委員、多田委員、寺尾委員、讃岐委員、八島委員、浦松委員、山田委員、藤崎委員、中村委員、渡邊委員、厚地委員)

  • 事務局6名(杉原健康福祉部健幸長寿担当部長
    健康づくり推進課:谷川総栄養士長、西栄養士長、小倉保健師長、有富栄養指導員、坂根栄養指導員)

欠席者

  • 委員5名(井田委員、小林委員、内海委員、鍋島委員、板垣委員)

会議の公開の可否

公開

傍聴者

会議次第

1.開会
 あいさつ

2.検討・報告事項
(1)令和7年度の取組について
(2)長岡京市第4次食育推進計画について
(3)次回の食育推進委員会について

3.閉会

配布資料

・令和7年度 第1回長岡京市食育推進委員会次第
・令和7年度 長岡京市食育推進委員名簿
・資料1:令和7年度「食育ひろば」inまるごとヘルシーフェスタについて
・資料2:令和7年度市政情報モニター・デジタルサイネージ啓発内容
・資料3:長岡京市第4次食育推進計画(素案)<第2章~第4章のみ>

会議録

1.開会

  • あいさつ(健康福祉部健幸長寿担当部長)
  • 出席者自己紹介

2.検討・報告事項 <事務局からの説明>

(1)令和7年度の取組について(資料1・2)

事務局より報告
・食育ひろばについて(資料1)
・市政情報モニター・デジタルサイネージ を活用した食育啓発内容について(資料2)
<意  見>
食育ひろばについて
(議 長) 今年度の取り組みとして、9月6日開催予定のまるごとヘルシーフェスタについて説明があった。今回で4回目の開催となる。どのような内容を検討しているか。
(事務局) 食育推進計画の目標値に沿った内容とし、食事バランスの体験として献立作成のシール貼り、減塩に関する展示、魚釣りゲームなどを検討している。
(議 長) 市民の食育学習の場として、イベントの盛り上がりを期待する。

市政情報モニター・デジタルサイネージ 食育啓発内容について
(議 長) デジタルサイネージの啓発場所はどこか。
(事務局) バス停(JR長岡京駅)1ヶ所と、はっぴいバス車内の計2ヶ所でデジタルサイネージを展開している。
(議 長) デジタルサイネージでの啓発は昨年度から開始された。委員の視聴状況はいかがか。
(委 員) あまり見ていない。
(議 長) 媒体数が少ないため、視聴率が低いのはやむを得ない面もある。
(委 員) 市政情報モニターの啓発内容として「食品ロス」を2月に予定しているが、国の「食品ロス削減月間」である10月に合わせて実施するのが効果的ではないか。
(議 長) 全国的なプロモーションと連動させることで、相乗効果が期待できる。
月別のコンテンツ内容は昨年度と同じか。
(事務局) 今年度のテーマは昨年度の食育アンケート結果を踏まえ、新しい内容も掲示予定。
(議 長) 市民は新しい情報を求めているため、工夫を凝らした内容に期待する。

(2)長岡京市第4次食育推進計画について(資料3)

長岡京市第3次食育推進計画の評価について
(議 長) 長岡京市第3次食育推進計画の評価について、事務局から説明を求める。
(事務局)
・第3次計画の評価には、令和6年度の実績値を用いている。目標項目4(40代~60代の肥満)は、令和6年度の特定健診の結果を用いているが、暫定値のため、変更の可能性がある(P.6)。
・評価基準は、前回の委員会で奥田先生から助言を受けたことを受け、ABCの3段階からABCDの4段階に変更した。Aは目標達成、Bは目標未達成だが改善が見られた項目である。Cは策定時に比べあまり変化がない、または悪化傾向の項目、Dは策定時より評価目標から遠ざかった項目である。Cの悪化傾向の基準は標準誤差の範囲内とし、それを超える場合はDとした。結果、Aが4項目、Bが4項目、Cが6項目、Dが2項目となり、16項目中8項目(50%)が改善した。
(議 長) 従来のABC評価では、数値のわずかな変動でもC評価(×)となっていたが、サンプリング調査による数値の揺らぎを考慮し、明らかに悪化している項目をD評価とすることで、より実態に即した評価が可能になった。
食育に関心を持つ市民の割合や痩せ・肥満の割合など、一部項目で数値の低下が見られるが、サンプリング調査の特性を踏まえ、DではなくC評価とした項目もある。このABCD評価により、行政は次期事業の評価を行いやすくなり、D評価の項目については目標値の見直しや周知方法等、よりしっかりと改善が見込まれる計画が望まれる。これらの評価を踏まえ、第4次計画を検討する。

<意  見>
特になし。

長岡京市第4次食育推進計画について
(議 長)第3章・第4章の第4次計画について事務局から説明を求める。
(事務局)
3次計画からの変更点「ライフコースアプローチ」について(P.89
ライフコースアプローチとは、各ライフステージにおける食生活習慣が将来の健康状態や次の世代に与える影響を見据えて考える視点のことである。
「健康日本21(第3次)」にも、胎児期から老年期までの人の生涯を経時的に捉えた健康づくりを行う、つまりライフコースアプローチを行うと記載されている。9ページには、ライフコースアプローチを踏まえた食育の取り組みとして、各ライフステージ別の特徴、食に関する課題目標、各ライフステージを跨ぐ食生活、市の食育の取り組みを表にまとめた。

4つの柱別目標項目・現状・取り組みについて(P.1121
4つの柱の名称は、第3次計画から変えず、2つ目の柱に食品ロスを追加した。

1.「食を通じての健康な体づくり」(P.11~13)
行動目標として、「適正体重」、「栄養バランス」、「塩分量」、「肥満リスク」について目標を設定した。市民の現状から、「主食・主菜・副菜のそろった食事を1日2食以上食べている市民」は国と比較して高いものの、野菜の摂取量は少なく、塩分の使用量は多く、脂質摂取量が多いという結果を受け、目標4~6を追加した。目標4は「野菜を毎食小鉢1皿食べる市民の割合」、目標5は「食事の時に調味料の追加使用を控える市民の割合」、目標6は「人と比較して食べる速度が速い市民の割合」である。
また、目標に沿った市全体での取り組み内容、対象者、所管課別等を詳しく明記することで、必要な取り組みを把握しやすい形で記載した。

2.「食を通じたコミュニケーションづくりと豊かな人間性の育成」(P.14~15)
行動目標として、会食と食品ロスについて設定した。高齢者及び単身者世帯の増加による会食の減少を鑑み、会食によるコミュニケーションづくりの場の提供によって、心の安定、欠食量の減少、健康的な食習慣への繋がりを期待する。食品ロスについては、目標8「食材や調味料を使い切り、捨てないようにする市民の割合」を追加した。

3.「地域の食育推進と食文化の伝承」(P.16~17)
行動目標として、「長岡京産・国産の農林産物の利用」、「郷土料理・和食・行事食の伝承」及び「機会の提供」を設定した。地元産・国産等の食材利用の増加に向け、様々な情報提供を行い啓発する。

4.「食のネットワークづくり」(P.18~19)
行政と地域の食に携わる者の連携を深め、協力して食育を推進する。現在の取り組みを継続しつつ、食育関係事業の情報共有、共催及び協力、地域での連携強化により、市民が自ら選択できる食環境整備の体制づくりに努める。

数値目標一覧(P.20~21)
1~4の柱の数値目標を一覧で示す。第3次計画にあった痩せや肥満の割合は目標項目から削除し、目標4~6・8を追加し、全11項目とした。目標値は、ベースライン改善法に基づき、令和6年度の現状値から10%改善する値とした。目標9の「食育ひろば」への参加者数については、現状の実施体制に合わせ、現状の1,000人以上とした。21ページには、目標項目から削除した痩せや肥満の割合を参考値として掲載する。

(議 長) 第3次計画の評価を受け、第4次食育推進計画の説明であった。
11ページの長岡京市平均と京都府平均の野菜摂取量等の比較は何年度の調査か。
(事務局) 令和4年度の保健所で実施した調査である。
(議 長) 次回の調査時期はいつか。
(委 員) 5年ごとに企画している。次回は9年度に調査予定。令和4年度の調査では長岡京市は、n=111であった。
(議 長) 令和4年度の調査結果で、長岡京市では府と比べ、野菜が多く、果物が少なく、塩分摂取量は変わらず、エネルギー・油分を取り過ぎている。この結果を受け、数値目標には食行動の項目を追加した。委員からの質問、コメントを求める。

<意  見>
(委 員) 前回の委員会で数値目標の数を減らす提案があったが、長岡京産の農林産物の入手場所マップがホームページで公開され、利用者も多いことから、目標10の削減は惜しいと感じていた。今回の提案で踏襲されたのは良いと思う。数値目標に市民の行動レベルの目標が複数追加されたのは良い。行動と健康の繋がりを具体的に示し、デジタルサイネージ等で目に触れる機会を増やし、行動の変化に繋げることができれば、健康にとってプラスになる。
(議 長) 今回、肥満者や痩せの人を減らすといった目標値は外された。食育の効果として体重の変化を見るのは難しいため、食育教育の効果を見る指標として行動レベルの目標を設定したのは良いと思う。

(議 長) ライフコースとお聞きしたが、0歳児から90歳100歳までと非常に幅広い。市が行う食育なので、市民に対し広く知らせていただけると、良い食習慣を身につけるきっかけになる。市から現物支給はできないが、食育によって健やかな毎日を送る人が増えれば良い。市民公募委員から見て、この情報はちゃんと届いているか。
(委 員) 数値目標1・2が達成できておらず、他の項目より高い目標になっている。D判定をぐっとあげるには、食品に関心を持つ市民の割合をどう増やすか。現状では、こういう場(委員会)に出ているからやっていることはわかるが、一般の方はわからない。バス停の広告も、バスに乗らないので見たことがない。一部の人にしか広まっていないのが残念。もっと幅広い広報の仕方はないか。
(議 長) 鋭いご指摘である。数値目標の「食育に関心を持っている市民の割合」は、第3次計画策定時(令和元年/2019年)は82.2%、令和6年度評価(2024年)は65.8%と著しく下がっている。目標値は策定時90%以上だったが、乖離してしまった。第4次計画では、目標値を72%とした。100人中66人が「はい」と答えていたのを1割上げると、約7人プラスで72%になる。朝食を食べている市民の割合83.2%も、1割増え91%になれば良い。目標設定はこのようになっている。
委員からのご指摘は、2019年から2024年で下がっている数値を回復できるのか、ということ。食育には宣伝も必要だが、委員自身もあまり目にした気がしない。周知しなければ数値目標の達成は難しい。
(事務局) おっしゃる通り。市が持つ媒体を用いて啓発しているが、今後はスーパーマーケット等と一緒に掲示するなど、市民に届く啓発を行いたい。

(議 長) 2019年から2024年のこの5年間のうち、2019年、2020~2022年はコロナで沈んでいた時期。2023~2024年は回復し、旅行をするなど明るくなった。明るくなると食育を忘れる。市民の動向も踏まえ、食育のことも忘れないでほしい。他に広報したら良い内容があればご意見を。
(委 員) 食と健康に関して知りたい。何を食べれば良いかではなく、お米がない、食品の値段が高騰している、こういう状況を回避するためにどうすれば良いか。
食べ物で健康を保つことは理解している。両親は高齢だが、元気に過ごしているのは規則正しい生活と食べ物のおかげ。若い世代は外食、ファーストフード、インスタント食品で健康を害している。食品添加物が溢れており、調味料一つでも何が入っているか見る反面、食品高騰の中、安いもので済ませたいと思う。輸入品を含め、すべての食べ物で思うところがある。
(議 長) 物価高の中、食費は抑えたいが、安い加工食品は体によいか不安。外国産のものはどこで製造されたかわからない。忙しいのでスーパーで表示を見ずに買ってしまう。若い世代を思うと心配。物価高の中、安心して食べられる健康によい食事の情報提供が欲しいというご意見。
(委 員) 両親は健在だが若い世代が心配。食材の選び方など、安心して食べられる健康によい食事の情報提供が欲しい。
(議 長) 皆忙しく、安くて手間がかからず美味しく、体によいものを食べたいというのは永遠のテーマだが、特にここ1~2年そういったことの関心は高い。経済的な背景もあり、いいものを食べろと言われても難しい。高齢の親世代、若い世代も含め安心して食べるための情報が欲しいというご意見を頂戴した。

(委 員)  学校や保育所で食品ロスのことや給食だよりでの食育啓発などをされているが、学校とか保育所とか一丸となってできればより広く浸透させていけるのではないかなと思う。
(委 員)  5年生の学習で野菜の切り残しなどを堆肥にする取り組みを実施。コンポストを活用し、循環型社会の構築を学ぶ機会を提供している。家庭での食品ロス削減の推進に向けて、参観日などで啓発活動を実施。コンポストバッグなどを活用した家庭での堆肥作りを提案している。
家庭で実践しやすい食品ロス削減の方法を具体的に提示し、啓発活動の更なる充実を目指している。
(委 員) 毎年実施している1年生保護者対象の給食試食会は、参加者数が減少傾向にある。今年は7名と、前年の20名から大幅に減少。 保護者の方の熱意もどんどん下がってきており、保護者の考え方も変わられてきていると感じる。
食品ロス削減などに関する情報を、各学校で作成する給食だよりで、発信している。その中で食育推進委員会の年間計画に沿った内容や、食に関する取り組みのお知らせなどを掲載するのは可能。
学校では、児童向けの体験型学習を実施し、視覚や体験を通して、食への理解を深める機会を提供している。例として、食品の脂質やエネルギー量を重さで体感する学習などは子どももやったことを覚えていて効果が見られる。
(委 員)  給食試食会の参加者減少の要因として、保護者の意識の変化や、PTAの負担感などが考えられる。今後の試食会の実施方法について、食育講座や親子クッキングなどを組み合わせるなど、内容の再検討、保護者にとって魅力的な企画の立案が必要ではないか。
(議 長) 保護者の意識の変化や時代の流れを踏まえ、柔軟な対応が必要というご意見を頂戴した。

(委 員) 目標項目1・2が悪化した背景については、7ページに綺麗にまとまっている。ライフコースアプローチを見て、11ページの「1日2食以上バランスのよい食事をとっている長岡京市民の割合」で、40代50代が低いことの要因として、壮年期には、教育を受ける側から教育をする側になり、自分ごとという感覚がないのではないか。食育と言われると子どものこと、学校の授業のことと考えてしまうのだと思う。市政情報モニターなどで、おとなも食育は自分自身のことだと伝わるポピュレーションアプローチも重要。
(議 長) 食育という言葉は子どものことと思ってしまう。特定保健指導は食育そのものだが、もともと食育は子どもメインできているので、おとなから見ると他人事。ライフコースで考えるなら、食育推進計画の中におとなにも食育が大事とわかるフレーズが含まれると良い。長岡京市食育推進計画のスローガンは「~すくすく育て!心と体のびやかに 食でつながる ながおかきょう~」と子どもを意識した表現になっている。ライフコースで青年期、壮年期、高齢期となると、食育の言葉を修飾しなくても良いが、年齢関係なくみんなそれぞれ自分のことだとわかる表現が良い。

(3)次回の食育推進委員会について

(事務局) 今年度の委員会は年2回開催予定。次回は10月1日。食育推進委員の任期は令和7年度末までなので、引き続きお願いする。委員の皆様には幅広い意見を承りたい。

3.閉会