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「下水道のストックマネジメント計画」を進めています

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下水道管の老朽化は地下で起こる

近年、1960年代の高度成長期に整備された道路、橋などの老朽化が問題となっています。地中に整備し、普段は目に見えない下水道管も、同じように老朽化が進んでいます。近い将来、下水道管を交換する時期が集中的に来ます。

下水道管が破損すれば、日常生活に大きな支障が

下水道管は、一度整備すれば永久に使えるものではありません。標準的な寿命は50年と言われていますが、整備後30年を経過すると、下水道管が破損し、道路が陥没する危険性が高まります。下水道管が壊れると、汚水を流すことができないだけでなく、道路上に汚水があふれたり、いくつもの市町を流れてゆく河川を汚すことになります。また、復旧するまで交通なども規制され、私たちの日常生活に大きな支障が出てしまいます。

30年を経過している下水道管は約98km

どのくらいの人が下水道を使えるようになったかを示す下水道普及率は99.9%となり、下水道管の総延長は約229kmに達しています。その中で整備後30年が経過している管は、約98kmもあり、今後10年で約183kmにまで及びます。

求められる下水道の長寿命化

日常生活に重大な影響を及ぼす事故が起こったり、下水道の機能が停止したりしないように、市は、平成30年度に「ストックマネジメント計画」の策定しました。ストックマネジメント計画とは、市内にある下水道施設(管路、マンホール、蓋等)全てについて様々な条件から不具合の起こりやすい箇所の順位付けを行い、優先順位の高い箇所から計画的に点検等を行うことで、下水道施設を効率的かつ経済的に管理・改築・修繕するための計画です。

点検により大きい異常が発見された際には詳細調査を実施して、施設を新しくする、施設を補強する、施設を治す等の必要性の検討を行います。対応が必要とされた施設は、ある一年に費用が集中しないよう数年にわたって工事を行う箇所を平準化し、下水道事業の安定した経営を考慮しながら工事を実施し、施設の長寿命化・健全化を図ります。

今後、ストックマネジメント計画により、効率的で経済的な維持管理を行いながら、快適な生活環境を確保します

管の点検のイメージ写真

マンホールの中の酸素濃度を測定している写真

マンホールの中の酸素濃度を測定

マンホールの中の写真

マンホールの中

管が閉塞している写真

つまっている管

下水道管の検査は人間の健康診断と同じ

私たちが健康管理のために健康診断を受け、悪いところは早期発見・早期治療が大切なのと同じように、下水道管も定期点検をし、破損や劣化の早期発見・早期補修が大切なのです。大規模に破損してから直すのではなく、状態が悪くなる前に予防することで、道路の陥没など重大な事故を防ぎます。特に下水道管は、人間と違って管の不調を訴えることができないので、定期的に点検を行うことが重要です。