新型コロナにも効果あり?蘇民将来呪符木簡!
- ID:10114
「無病息災」を願ったお守り
話題の“アマビエ”よりも千年以上も昔に作られた、無病息災を願う「日本最古の」お守りが、実は長岡京市から出土していたことをご存じですか?
日本最古のウイルス(疫病)対策!
長岡京市では、長岡京(784~794年)の条坊側溝から「蘇民将来之子孫者」(そみんしょうらいのしそんもの)と墨書された木簡(もっかん)が出土しています。その上部には、ひもを通すための小さな穴が開いており、首から下げるタイプのお守りであったと考えられます。
そのため、この木簡は約1200年も昔から、「無病息災」を願う民間信仰の存在を証明する最古の事例となっています。
〇蘇民将来呪符木簡はどんなもの?
〇蘇民将来呪符木簡はどこから見つかったの?
祇園祭とのつながり
平安時代初期(869年頃)からはじまったとされる祇園祭は、疫病や災害から国を守るよう祈るお祭りです。そのなかで執り行われる山鉾巡行で授与される粽(ちまき)に、「蘇民将来之子孫也」(そみんしょうらいのしそんなり)と書かれた紙の札が付けられています。そのため、長岡京の時代から現在の祇園祭にまで受け継がれている「蘇民将来」の信仰は、現在のウイルス対策にも効果があるかもしれません。
「蘇民将来」とは?
さて、「蘇民将来」とは、全国各地に伝わる説話や伝承に登場する人物の名前です。その説話や伝承などから、蘇民将来は災厄を払い、疫病を防ぐ神として今も広く信仰されています。
「蘇民将来」について詳しく知りたい人はぜひ!!
オリジナル絵本「たび人のお守り」
- たび人のお守り (ファイル名:ehon-tabibitonoomamori.pdf サイズ:7.20MB)
蘇民将来の伝説をもとにしたオリジナルストーリーの絵本。
絵本「たび人のお守り」を動画でみる
埋蔵文化財センターで展示中!
市立埋蔵文化財調査センターの常設展示で展示しています。実物はものすごく小さいので、じっくり探してみてください。
【開館時間】
平日:午前9時~12時、午後1時~4時
第2・第4日曜:午前10時~午後4時
【入 館】
無料
【問い合わせ】
公益財団法人長岡京市埋蔵文化財センター
ホームページ:http://nagaokakyo-maibun.or.jp/index.html
かばんや帽子に付けると、無病息災??
来館者の方へもれなく「蘇民将来」缶バッジの2種類(背景色違い)から、ご希望の缶バッジ1点をプレゼントしています!
蘇民将来呪符木簡で疫病退散!
食べて疫病退散!
神足ふれあい町家では、殺菌力のあるカテキン入りの煎茶に、厄よけのちまきや生姜入りクッキーなどがセットになったお茶セット「蘇民将来セット」を提供しています。
実物の約2倍ほどの大きさの蘇民将来之子孫者(無病息災)木札も付いてきます。
神足ふれあい町家は西国街道沿いに建つ、国登録有形文化財にも登録されている江戸時代末期の建築物です。
中庭を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのにおすすめです。