第3回 総合計画審議会 会議録
- ID:14957

日時
令和7年3月28日(金曜日)午後3時から4時40分

会場
長岡京市役所 会議室401・402

出席委員
上子会長、越後副会長、川勝委員、八木委員、小野委員、小山(香)委員、河原委員、徳地委員(オンライン)、小山(泰)委員、三好委員、延尾委員、林委員、西小路委員、山田委員、山本委員、大元委員、炭﨑委員、小倉委員

欠席委員
藤井委員、大隅委員、中島委員

出席者(総合計画企画会議委員)
桝田委員、山本委員、名和委員、田端委員、井上委員、宮崎委員、村上委員、神田秘書課長(代理)、山川上下水道総務課長(代理)

事務局
松本副市長、末永副市長、能勢総合政策部長、鍋島総合計画推進課長、三浦総括主査、山崎主査

傍聴者
2名

議事
1.開会
2.審議の公開について(傍聴及び議事録の公開)
本日、傍聴者がいることを報告
資料確認
3.議事
長岡京市総合計画条例施行規則第9条第2項の規定に基づき、21名の委員の内、18名の出席を確認し、会議の成立が認められた。
(1)柱「けいえい」と行財政改革大綱の統合について
第1回、第2回の振り返り、柱「けいえい」と行財政改革大綱の統合について、事務局より説明。
【質疑応答】
(会長)
長岡京市の総合計画の中に行財政改革大綱をいれることになる。新しい要素もいれることができることだと思う。これでよいか、皆さまからご意見をお願いしたい。
(事務局)
基本計画の「けいえい」は行政運営の効果的な運営をうたっていた。行財政改革は長年の行政の課題で従来から策定して対応してきた。コストカットすればよいというだけの問題ではない。コストカットだけでなく効果的、効率的な行政運営が求められている。とりわけ最近ではいかに効果的であるかが重要視されてきているため、統合する方針にいたった。
(会長)
審議会からすれば、これまで別だったものが入ってくるというポジティブなものである。
(委員)
行財政改革大綱が別立てで策定されていることを改めて認識した。コストカットだけではないサービスの向上を重点に置いて、5本の柱の関連をより強固にし、市民にとってより良いサービスを提供する視点は個人的には賛成である。
(委員)
我々を取り巻く環境には様々な課題が多岐に渡って山積している。単なるコストカットだけの発想ではなく、いかに効果的な運営をするのかが極めて大事な視点だと感じる。統合することには理解できる。
(委員)
5つの柱にはお金、予算は切り離せない。こういった経営は発想としては普通だが、実行された点はよいと思う。
(会長)
皆さん、ポジティブにとらえてくださっていると思う。「けいえい」の内容を従来よりも大きくとらえて、次期計画では位置づけることになる。このような方向でよいか。
― 一同了承 -
(2)第3期基本計画原案について(柱「こども」「くらし」)
柱「こども」について事務局より説明を行った。
【質疑応答】
(委員)
こどもに係るたくさんの補助を実施していただいているが、今年度給食費が値上がりした。柱「こども」でも国の動向を踏まえ軽減策を講じる、とあるが、国でも給食費について取り上げられている中、長岡京市は無償化について考えられているのか。こどもが多くいる家庭ほど負担が増えてしまうので加味していただきたい。
(会長)
事務局から何か回答はあるか。要望があったということで受けて止めておきたい。
(委員)
施策の内容「プレコンセプションケア」とはどのような意味か。これは結婚を前提としたカップルが対象なのか、個人なのか。また不妊治療も含むのか。具体的な内容を教えていただきたい。
(事務局)
妊娠前からの健康管理のことである。将来健康な赤ちゃんを授かる可能性を上げていこう、それに対して、専門医、管理栄養士が、健康状態のチェックやアドバイスをする内容である。
(会長)
国の施策があるようなものなのか。市の独自施策か。
(事務局)
将来こどもを持ちたいと考えるのであれば、若い時から健康を意識する必要がある。国としてもそういった流れであり、本市としても取り組んでいく。
(委員)
不妊治療の前の段階だと理解した。よい取組だと思う。
(会長)
国が示している内容ではないので、補足する説明があるとよいのでは。
(委員)
施策の内容「こどもが思いっきり遊べる快適な空間づくりを進めます」について。のびのび苑の前に公園をつくっていただいた。広くない公園だが非常にたくさんの親子が集まっていっぱいになっている。そういう施設を増やすということかと理解している。地域の中では総合型地域スポーツクラブで幼少時期のこどもを対象に運動遊びを全体で5か所やっている。それを全校区に広げていきたい。そのためにはこどもたちと動ける若いスタッフや、スタッフ確保の為の費用も必要。ボランティアで無報酬では難しい。本腰をいれて未来のこどもを健やかに育てていくためには、ソフト面もプラスアルファで必要ではないだろうか。ソフト面の充実も考えているという内容を施策にも含めていただきたい。
(会長)
空間をつくるだけでなく、指導者、スタッフ、人的要素なども含む、管理のことにも意識をまわしてもらいたいという意見だと思う。
(委員)
孫が4月から小学生になる。保育所は3月31日まで朝7時半から受け入れてくれる。4月1日から入学式までは学童保育になるが、保育園に預けていた時間よりも遅く、8時まで受け入れてもらえない。学校と学童の連携をうまくつけてもらいたい。学童の時間を早くするなど対応いただくことはできないか。
(会長)
放課後児童クラブの話はどこの枠に入ってくるのか。またそういう配慮は柱の中に入って来るのか。
(事務局)
地域子育て支援のこどもの居場所づくりに該当する。現時点で事業化しようとしているものでなければ計画に記載することは難しいが要望があった旨を担当課に伝えたい。
(委員)
私が預けていた放課後児童クラブは、早朝についてはシルバー人材の方が対応していた。そういった小学校、児童クラブもある。児童クラブの整備のところに、長期休暇の際の早朝対応の充実化を記載してはどうか。
(会長)
こどもが育っていく過程で困ることがないように、スムーズな引継ぎができるなど抽象的な記載ができればよい。うかがっていると、施策から漏れているようには感じず、書き方に工夫をお願いしたい。
(事務局)
放課後児童クラブは下校時から18時半まで、土曜や学校代休日は8時半~18時まで。長期休暇などは8時~18時が基本となっている。いただいたご意見は持ち帰らせていただく。
(委員)
横ぐしに「けいえい」を刺していくのはよい。他の5本の分野についても横ぐしを検討いただきたい。その中で、こどもが思いっきり遊べる公園は重要だが、西山の整備も進んでいる。そちらをこどもが遊べる空間に近づけていくなど、色々なところを融合させて推進すると効率的ではないだろうか。
(会長)
こどもが遊べる空間を、色々な制度を使いながら作っていくということを事務局が検討していると受け止めた。
(事務局)
公園だけでなく、屋外、屋内を問わず考えている。
計画書の補足として、計画内容の前に記載がある黒いダイヤは、計画の中で複数回でてくる内容となっている。白いダイヤは当該分野のみ記載している。
(委員)
就学前教育・保育について。病児保育に関してあまり触れられていない。病児保育の保育園もあるが、毎回うまく受け入れられるわけではない。休みにくい就労環境の人には支援がいきづらい。病児保育について含まれているか。
(事務局)
病児・病後児保育は多様な保育ニーズに対応し、施策に含めている。現在、市内には2か所の病児・病後児保育所があり、充実させる視点を持っている。
(委員)
人材不足で難しい面もあると思うが、引き続きご検討いただきたい。
(委員)
柱「こども」の中で、産み育てる環境から4つ分類されているが、それぞれに並べられている施策をみると、就学前教育・保育だけ施策が一つしかない。同じこどもの施策の中でも就学前教育・保育だけ弱いように思ってしまう。ここだけ1つなので悪目立ちする。中身は素晴らしいが市民の皆さんは施策の内容まで読むことは少なく、施策名称を見て関心があるところだけ読むのではないか。市民の方に一つしか項目がないのかと思われてしまうのでは。就学前教育・保育は子育て施策の中で重視されるべきだと思うので、もう1つぐらい施策の項目を増やすことはできないだろうか。
すべての柱に共通するが、施策を実行した場合に、掲げられた目標について、進捗管理のプロセスで指標を定めて評価されると思うが、どうやって進捗を図るのかイメージがつきづらい。
施策に対して評価する軸を想定しておく必要があるのではないか。評価を意識した組み立ても必要ではないだろうか。効果は短期、中期、長期でみる必要があるだろう。そういった視点での施策の組み立ても必要だろう。
(委員)
この計画は長岡京市全体の総合計画、5年後の目標として設定されている。5年後に色々な施策を展開したときに、何がどう変わったのかを見るときの評価の仕方がどうなのか。一般的に計画、目標があり、施策を展開して、評価がこうなったと一連話が通っていかないといけない。評価軸があいまいな印象を持っている。
(事務局)
目標の数値を定め、達成されたかを客観的に評価するのは難しい。こうあってほしい姿と表現したほうが適切であろうと思うが、こうあってほしい姿を実現するために施策を行っている。実際に事業化、予算措置をする。事業ベースでいくと目標数値を設定しやすくはなる。施策に従った事業の目標値を設定してその進捗によって、若干目標に近づいたなどの評価をせざるを得ない。
(会長)
就学前教育・保育は内容が充実しているので施策を記載することも検討いただきたい。また評価、目標については色々な考え方、評価のやり方もあるだろう。併せて役所の方でも考えてもらいたい。
(委員)
就学前教育・保育の目標に対して、体系立ててやるということで、中身を2つにわけることができないだろうか。中身で勝負するためにも見せ方を工夫していただきたい。
ここに記載されている5年後の目標は素敵な、理想的な姿が記載されているが5年では難しいのでは。後々の評価を考えると、就学前教育・保育の現状の課題が5年後に解決されているということを目標と掲げてみてはどうか。そうすればビフォーアフターで改善された、解決されたと評価できるのではないだろうか。抽象度が高くならざるを得ないが、高すぎると説明するのが難しいのではないか。もう少し具体性を意識して、課題に対する目標の立て方をしてもよいのでは。
(会長)
今よりも下の目標、指針となるようなものがあってもよいのではないだろうか。
(委員)
就学前教育・保育のところは市民目線で見て少ないと感じた。また、ここに記載されているのが、幼稚園、保育所のことばかりで、こどものことが記載されていない。この時期は感受性が強く、運動の面では質的には5~6歳で大人と同じ動きができるくらい成長する。こどもにスポットを当てた、成長を促す言葉がはいるとよい。幼稚園、保育所だけではなく、こどもそのものをどう育てるのか。こども自身のことが記載されていない。
(会長)
幼稚園、保育所といった場の事だけではなく、こどもを育てるものには色々あるという観点を出せばどうか。事務局にはまた考えていただきたい。
(3)第3期基本計画原案について(柱「こども」「くらし」)
柱「くらし」について事務局より説明を行った。
【質疑応答】
(委員)
老人クラブ連合会を担当しており関心は高い。長岡京市においても高齢化率30%を超えていくことになる。色々な分野で施策を掲げているが、保健・医療内の「医療体制の確保及び福祉との連携」に、「疾病時の不安がない生活を送っている」とある。医療体制の整備の話もあるが、通院の際の移動手段の確保が課題である。ここにどういう仕組みをつくるのか対応方策をお聞きしたい。
(事務局)
高齢者の移動を、地域でどのように確保するか中学校区ごとで検討してもらっている。公共交通機関に加えて、地域の社会資源や地域住民の協力体制の中で移動を確保できるように検討を進めている。
(委員)
地域のささえあいの部分で、市民の協力をいただきながら、法的にもクリアしながらどういった仕組みづくりができるか。何か進展するものがあればよい。
(委員)
親の介護をしており、通院に困っている。障がい者手帳をもらったらタクシーチケットをもらえるといわれた。
豊田市では、65歳になったら、介護タクシーのチケットを貰える。また、車いすが乗れる車がおいてあり、市民ならだれでも無料で借りることができる。京都の北部では、病院にいくのが遠いので介護タクシーのチケットがもらえる。地域で協力するのもあるが、福祉という意味では市がもう少し歩み寄る施策や、他の地域の取組を取り入れていただければと思う。
(会長)
施策は国の制度に則って実施していると思う。制度のはざまで対応しきれないところを市がカバーできるとよい。
(委員)
何年か前はそういった車を社協が持っていたが、今は古くなり貸出していない。
高齢福祉は障がい福祉も含めて、これから占める割合が増える。どのように対応したらよいかわからない。現実で向き合っているのはがん患者で死に場所を探している。
人生の最期をどうするのかは施策では受け入れきれない。施策に、住み慣れた地域で安心して生活している、とあるが、であれば自宅に返して、自宅で看取るのがよいのか。住み慣れた地域で生活するのが最終目標であれば、ケアマネに相談したときに、自宅に帰る方法があることを言わないのか。患者は自宅で生活したい、しかし実際にできるのかがわからない。それを含めて自宅で介護したらどうなるか相談したが、結果的には介護士が少ないのでできないといわれた。これからそういう人が増えてくると思う。きれいごとが書いてあるが現実は違う。どうするのが市にとってよいのか。車についても京丹後市と長岡京市は市域の広さが全く異なり一概に比べることはできないが、当事者にとって何がよいのかを悩んでいる。
(会長)
市のおかれている立場は国全体でうまくいく制度をつくることではない。市で回っていく制度をつくればよい。個別の対応が重要となってくるのだろう。そのような対応を考えていただけるとよい。
(委員)
移動の問題について、介護タクシーチケットをもらえるとよいなと思った。施策にかかりつけ医とあるので、往診や訪問診療など先生から来てもらう。市には開業医や看取りを専門にされている先生もいる。来てもらえると安心感もあるのでは。
隙間をどのように埋めるかの施策があるとよい。今ある情報をわかりやすく提供することが必要だと思う。
(委員)
柱「くらし」内の「地域福祉」では施策の内容が一つしかない。くらしの中で地域福祉に力をいれていないわけではないだろう。記載内容を見ると、多世代交流を分けることができるのではないか。
評価のことについては「保健・医療」は抽象度が高いが評価しやすいのではないか。5年後の目標で市民の健康寿命が延伸しているとあるが、5年後の市民の健康寿命で目標の達成度を見ることができる。また、「市内で安心して医療を受ける」を受診率で見ることはできる。こどもは抽象度が高いが、これぐらいの書きぶりであれば、評価しやすいのではないだろうか。
(副会長)
「くらし」はこれが全部うまくいけば、ずっと健康で生きていけそうな目標である。我々は年老いて死んでいく、という現実を踏まえた書きぶりでもよいのだろう。
評価は大事だが、この段階で意識しすぎると評価のための計画になる。評価は手段であるため、どこかで評価する、指標に落とし込むことは必要だが、理念は理念でもよいとも思う。特に福祉、医療、こどもについては対費用効果だけで判断できないこともある。バランスは市役所のほうで判断いただければ。
(委員)
評価につながると思うが、ワークライフバランスの問題であろう。企業の育児介護休暇制度も変わり、働く側のルールと、くらしの部分、育てる、介護などのマッチングの問題だろうと思う。広くシステムをみて、どういうレバレッジをかけたらよいか、地域だけで考えると限界がある。働く側の生活のことも考える必要があるだろう。
指標をつくるときは、めざすビジョンでよいのではないだろうか。
(委員)
「保健・医療」の分野で、休日の診療体制の確保とあるが、西宮は休日診療だけではなく、平日の夜についても23時までやっている。インターネットから診察の順番待ちの状況を確認することもできる。休日診療所は京都市の二条にもあるが遠い。長岡京市の済生会の近くに医院があるが、夜、正月、365日の受診、ネットで診察の順番が確認できるようになるとよい。
(事務局)
次年度に、ご意見をいただいた様なシステム導入についての話を聞いている。休日夜間等の診療体制は医師会の協力で運営しており、市のみで診療時間等について延長するなどの判断はできない。
(4)こどもの意見聴取について
【質疑応答】
(副会長)
回答はどの程度を期待しているか。
(事務局)
保護者に案内を出し、保護者からこどもに伝えてもらい、こどもが保護者か自分の端末からアクセスすることになるので3桁の回収を目標とする。
(副会長)
親の意見が反映されないとよいが、試みとしては良いと思う。
(委員)
二つ問いがあるが、回答が似たものにならないか。自由記述なので一つの問にしてはどうか。
2つ目に書くことがないと思われるのでは。厳密には違うが、類似の内容になるように思った。
(会長)
今回は一度答えを見てみる。
【連絡事項】
第4回審議会:4月23日午前10時より
第5回審議会:5月23日午前9時より
4.閉会
