ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

1.たけのこの四季

  • ID:2157

「たけのこの四季」では、忘れられない味、やわらかな食感、見た目の良さで全国的に有名な「乙訓たけのこの1年」を紹介します。
長岡京市商工会が作成した資料を基に、まずは概略を紹介します。
長岡京市とその周辺を乙訓(おとくに)地域と呼びますが、この一帯のたけのこの栽培方法 は「京都式軟化栽培法」と呼ばれています。
特徴は、親竹の先を止めること、敷きワラ、敷き草、土入れを施すことです。竹林は、「たけのこを作る畑」という感覚で、年間を通して丁寧に手入れを行います。その結果、最高品質のたけのこができるのです。
また、地質的に、竹林の多い西山連山は、酸性の粘土質で、水はけ、日当たりがよく、たけのこの生育に適しています。

たけのこ栽培の1年の主なスケジュール

  • 3月下旬
     たけのこホリ4月上旬に親竹選び
  • 5月上旬
     お礼ごえ(肥料を施す)
     親竹のシンを止める
  • 6月ごろ
     草引きサバエキリ
  • 9月ごろ
     間引き、肥料やり
  • 10月中旬
     ワラ敷き、草敷き
  • 12月ごろ
     肥料やり、土入れ
  • 1月ごろ
     たけのこの生育を待つ
  • 3月下旬

季節ごとの作業風景などを紹介します

収穫直前のたけのこ畑

収穫直前のたけのこ畑(長岡京市天神)です。親竹が一定の間隔に間引かれて並び、敷きわら、敷き土で整備されています。
1枚の名画のようで、足を踏み入れるのが怖いくらいです。(撮影 平成20年3月13日)

たけのこ掘り3点セットの写真

たけのこを掘り出すときに使う「3点セット」を紹介します。刃の長い独特の鍬(くわ)が「ホリ」です。農家は、収穫シーズンが近づくと、痛んだ部分を修理するなど、準備に余念がありません。
たけのこは、まだ地中にある間に、このホリで丁寧に掘り起こします。たけのこが、地表に出る寸前、地面にひび割れができます。ベテランは、それを見て、地中にたけのこがある、と分かります。ところが、乾燥した日が何日か続くと、地表が自然にひび割れてきます。たけのこのひび割れか、自然のひび割れか、見分けがつかないときに、「さがし」という細い鉄棒を差し込んで、たけのこがあるかどうか探ります。農家によっては「たけのこ突き」「たけのこ刺し」と言ったりするようです。
収穫したたけのこは、手かごに入れて、運び出します。(写真撮影 平成20年3月13日)