11.土入れ
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ワラが敷き詰められた「たけのこ畑」に、土を重ねてふかふかの布団がかかっているようにします。昔は、年が明けて1月に行われていたようですが、近年は早くなり、11月頃から始まります。農家にとっては、稲刈りが早くなり、その分、たけのこの土入れも早くできるようになったようです。
土は、竹林の中の小高い場所のものを削りだして、低い部分にかぶせて、竹林内で使い回しをします。ある意味では、土という材料を無駄にしない「循環型」農業かもしれません。
ワラにかぶせた土は、たけのこが育つ地中の保水・保温効果があり、ワラも腐ると肥料になります。たけのこの赤ちゃんが育ってきたときに、地表に出るのを遅らせ、たけのこの先端が太陽光で日焼けしないようにしています。「しらこ」と呼ばれる、色白の高級たけのこを収穫できるのです。
たけのこを採った後、いろいろな手入れをしてきましたが、基本的には、この土入れで終わります。3月のひな祭りが過ぎるころまで、竹林は静かな日々を過ごします。やがて、春を呼ぶ「たけのこの早掘り」の時期を迎えるのです。
(写真撮影 平成20年12月12日)
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