6月23日から29日は「男女共同参画週間」です
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だれもがどれも選べる社会に
男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」(男女共同参画社会基本法第2条)と国が定めています。
令和6年度は、「だれもがどれも選べる社会に」をキャッチコピーとして、性別に関わらず自分らしさを大切にして個性や能力を発揮し、希望する生き方が実現できる「男女共同参画社会」の実現のために、以下の事業を通して「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」などについて学びます。
この機会に男女共同参画社会について考えてみませんか。
展示コーナーの設置
長岡京市立図書館1階(6月)と長岡京市男女共同参画センター(バンビオ1番館6階)で、男女共同参画コーナーを設け図書の展示を行います。様々な本をご紹介しています。貸出もできますのでぜひお立ち寄りください。
男女共同参画センターの展示
図書館1階の展示
『アンコンシャス・バイアス』気づくことから始めよう
「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」とは
男女共同参画社会の実現に向けたカギに「アンコンシャス・バイアス」があります。アンコンシャス・バイアスは、過去の経験や生まれ育った環境、これまで見聞きしてきたことなどが影響して形成されることから、自分自身で意識しづらく、「無意識の偏見」(自分では気づいていないものの見方の偏り)とも呼ばれ、何気ない発言や行動として現れます。
「令和4年度性別による無意識の思い込みに関する調査(内閣府男女共同参画局資料抜粋)
内閣府の調査結果からは、「男性だから、女性だからこうあるべき」という風潮は根強く残っていることがわかります。異性に対してだけでなく、自分に対しても無意識のうちに強く思い込んでいることがあることが明らかになりました。
与える影響
アンコンシャス・バイアスは、その考え方自体によい悪いという価値を含むものではありませんが、偏ったものの捉え方が、自分の選択肢や可能性をせばめてしまったり、無意識に発した言動が否定的なイメージとして伝わり、相手を傷つけたり、自分や周囲の成長を妨げてしまったりすることがあります。
例えば、
- 〇〇はこうだといった決めつけや相手にレッテルを貼ることによって人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。また、ハラスメントのリスクにもつながります。
- 進路や就職、生き方の選択の幅が狭くなってしまい、自分の人生に制限をかけてしまう場合があります。
- 多様な価値感や発想を認めにくくなり、チャンスを逃してしまったり、革新や変化が起こりにくくなることがあります。
「アンコンシャス・バイアス」をコントロールするヒント
- 自分の思い込みではないかな?と考える習慣や癖をつけてみる。
- 何かを判断するときや発言するとき、一旦立ち止まって考えてみましょう。また相手の表情や態度などのサインに注目してみましょう。
- 決めつけない、押し付けない
- 「普通」「たいてい」「どうせ無理」「~すべき」という言葉がわいてきたら、「これは私のアンコンシャス・バイアスかも?」と疑ってみましょう。
- 様々な場面で、男性と女性が半々になっているか確認してみる
- 男性と女性を入れ替えてみて、どのように感じるのか考えてみましょう。
- おかしいな?という発言を聞いたときに相手に伝えてみる
- 関係性が悪くなることを恐れて聞き流さずに、違和感を感じたことを相手に伝えてみる、また相手にどういう意味なのかを確認してみましょう。自分の思いを伝えることは、相手と更によい関係性を築くうえでも重要です。
暮らしの中にある様々なバイアスに気づき、意識をして、周りの人のサインに耳を傾けてみましょう。その積み重ねが、すべての人が自分らしく過ごせる男女共同参画社会の実現につながります。