世界における日本の男女共同参画 ~ジェンダー・ギャップ(男女平等)指数2025~
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世界各国の男女平等の度合いは?
令和7年6月、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2025(The Global Gender Gap Report 2025)」を公表しました。
この報告は、毎年、世界各国における「経済」、「政治」、「教育」、「健康」の4分野14項目のデータから、男女平等度合いを測る「ジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を算出し、総合点で順位付けしたものです。
得点が「1」に近いほど、男女格差が少なく平等ということを表し、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。
今回の報告によると、1位は16年連続となるアイスランドで、最も男女が平等に近い国となりました。
順位(昨年順位) | 得点 | 国名 |
---|---|---|
1位(1位) | 0.926 | アイスランド |
2位(2位) | 0.879 | フィンランド |
3位(3位) | 0.863 | ノルウェー |
4位(14位) | 0.838 | 英国 |
5位(4位) | 0.827 | ニュージーランド |
118位(118位) | 0.666 | 日本 |

日本の総合順位は148カ国中118位
2025年版の日本の総合得点は0.666で前年0.663からわずかに上昇したものの、総合順位は前年と同じ118位にとどまった。G7諸国(日本、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ)の中では、引き続き最下位となりました。
4つの分野別では、それぞれの特徴がみられます。日本の分野ごとの順位及び得点を表にしました。世界順位1位のアイスランドの得点とともに掲載しています。(括弧内は昨年の値です。)
日本を分野別見ると、経済、教育、健康は順位を上げたが、女性閣僚の減少が影響し政治分野が113位から125位に後退しました。女性管理職の項目も127位と著しく低いままでした。格差解消のペースは平均を下回り、遅れたままです。
これらの結果から、日本では、「経済分野」及び「政治分野」における女性の参画が引き続き課題であると考えられます。

【経済分野】112位(昨年120位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
経済活動への参画機会 | 112位(120位) | 0.613(0.568) | 0.798 |
労働参加の男女平等 | 81位( 80位) | 0.778(0.768) | 0.888 |
同種業務の給与における男女平等 | 93位( 83位) | 0.603(0.619) | 0.851 |
所得の男女平等 | 91位(98位) | 0.592(0.583) | 0.676 |
管理職における男女平等 | 127位(130位) | 0.192(0.171) | 0.582 |
専門職・技術職における男女平等 | 80位 (-) | 0.924 (-) | 1.000 |

【教育分野】66位(昨年72位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
学歴 | 66位( 72位) | 0.994(0.993) | 0.990 |
識字率 | 1位( 1位) | 1.000(1.000) | 1.000 |
初等教育 | - ( 1位) | - (1.000) | 0.999 |
中等教育(中学校・高校) | 1位( 1位) | 1.000(1.000) | 0.959 |
高等教育(大学・大学院) | 112位( 107位) | 0.974(0.969) | 1.000 |

【健康分野】50位(昨年58位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
健康と生存率 | 50位(58位) | 0.973(0.973) | 0.960 |
出生児の男女割合 | 1位( 1位) | 0.944(0.944) | 0.943 |
健康寿命 | 58位(68位) | 1.040(1.039) | 0.998 |

【政治分野】125位(昨年113位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
政治への参画 | 125位(113位) | 0.085(0.118) | 0.954 |
国会議員の女性割合 | 115位(129位) | 0.186(0.115) | 0.853 |
閣僚の女性割合 | 124位(65位) | 0.111(0.333) | 1.000 |
女性/男性の国家元首の在任期間 | 81位( 80位) | 0.000(0.000) | 1.000 |

男女共同参画に関する国際的な指数
このほかにも、男女共同参画に関する国際的な指数として、「ジェンダー開発指数」や「ジェンダー不平等指数」があります。
これらの指数の説明や順位など、詳しくは「内閣府男女共同参画局のホームページ(別ウインドウで開く)」をご覧ください。

だれもがいきいきと「自分らしく」暮らせるまちを目指して
すべての人が、性別にかかわりなく個人として尊重され、ともに責任を担い、自らの意思によってその個性と能力を発揮することのできる「男女共同参画社会」の実現は、人権尊重と持続可能な社会の発展の意味からも、最重要課題です。
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