世界における日本の男女共同参画 ~ジェンダー・ギャップ(男女平等)指数2024~
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世界各国の男女平等の度合いは?
令和6年6月、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2024(The Global Gender Gap Report 2024)」を公表しました。
この報告は、毎年、世界各国における「経済」、「政治」、「教育」、「健康」の4分野14項目のデータから、男女平等度合いを測る「ジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を算出し、総合点で順位付けしたものです。
得点が「1」に近いほど、男女格差が少なく平等ということを表し、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。
今回の報告によると、1位は15年連続となるアイスランドで、最も男女が平等に近い国となりました。
順位(昨年順位) | 得点 | 国名 |
---|---|---|
1位(1位) | 0.935 | アイスランド |
2位(3位) | 0.875 | フィンランド |
3位(2位) | 0.875 | ノルウェー |
4位(4位) | 0.835 | ニュージーランド |
5位(5位) | 0.816 | スウェーデン |
118位(125位) | 0.663 | 日本 |
日本の総合順位は146カ国中118位
2024年版の日本の総合順位は、得点0.663で、146カ国中118位(昨年は、得点0.647で、146カ国中125位)でした。順位が昨年度より7位上がったのは、去年9月の内閣改造で女性大臣が5人に増え、政治分野の「閣僚の女性割合」が改善したことに依ります。しかし、G7諸国(日本、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ)の中では、引き続き最下位となりました。
4つの分野別では、それぞれの特徴がみられます。日本の分野ごとの順位及び得点を表にしました。世界順位1位のアイスランドの得点とともに掲載しています。(括弧内は昨年の値です。)
これらの結果から、日本では、「経済分野」及び「政治分野」における女性の参画が引き続き課題であると考えられます。
【経済分野】120位(昨年123位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
経済活動への参画機会 | 120位(123位) | 0.568(0.561) | 0.815 |
労働参加の男女平等 | 80位( 81位) | 0.768(0.759) | 0.903 |
同種業務の給与における男女平等 | 83位( 75位) | 0.619(0.621) | 0.815 |
所得の男女平等 | 98位(100位) | 0.583(0.577) | 0.742 |
管理職における男女平等 | 130位(133位) | 0.171(0.148) | 0.656 |
専門職・技術職における男女平等 | - | - | 1.000 |
【教育分野】72位(昨年47位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
学歴 | 72位( 47位) | 0.993(0.997) | 0.992 |
識字率 | 1位( 1位) | 1.000(1.000) | 1.000 |
初等教育 | - ( 1位) | - (1.000) | 1.000 |
中等教育(中学校・高校) | 1位( 1位) | 1.000(1.000) | 0.964 |
高等教育(大学・大学院) | 107位( 105位) | 0.969(0.976) | 1.000 |
【健康分野】58位(昨年59位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
健康と生存率 | 58位(59位) | 0.973(0.973) | 0.962 |
出生児の男女割合 | 1位( 1位) | 0.944(0.944) | 0.942 |
健康寿命 | 68位(69位) | 1.039(1.039) | 1.008 |
【政治分野】113位(昨年138位)
項目 | 日本の順位 | 日本の得点 | アイスランドの得点 |
---|---|---|---|
政治への参画 | 113位(138位) | 0.118(0.057) | 0.972 |
国会議員の女性割合 | 129位(131位) | 0.115(0.111) | 0.908 |
閣僚の女性割合 | 65位(128位) | 0.333(0.091) | 1.000 |
女性/男性の国家元首の在任期間 | 80位( 80位) | 0.000(0.000) | 1.000 |
男女共同参画に関する国際的な指数
このほかにも、男女共同参画に関する国際的な指数として、「ジェンダー開発指数」や「ジェンダー不平等指数」があります。
これらの指数の説明や順位など、詳しくは「内閣府男女共同参画局のホームページ(別ウインドウで開く)」をご覧ください。
だれもがいきいきと「自分らしく」暮らせるまちを目指して
すべての人が、性別にかかわりなく個人として尊重され、ともに責任を担い、自らの意思によってその個性と能力を発揮することのできる「男女共同参画社会」の実現は、人権尊重と持続可能な社会の発展の意味からも、最重要課題です。
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