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世界における日本の男女共同参画 ~ジェンダー・ギャップ(男女平等)指数2023~

  • ID:13591

世界各国の男女平等の度合いは?

 令和5年6月、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2023(The Global Gender Gap Report 2023)」を公表しました。

 この報告は、毎年、世界各国における「経済」、「政治」、「教育」、「健康」の4分野14項目のデータから、男女平等度合いを測る「ジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」を算出し、総合点で順位付けしたものです。

 得点が「1」に近いほど、男女格差が少なく、平等ということを表し、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。

 今回の報告によると、1位は14年連続となるアイスランドで、最も男女が平等に近い国となりました。

 北欧諸国は、差が出やすい「経済」と「政治」分野において、高い得点を得ていることが、総合順位が上位となる要因と考えられます。

ジェンダー・ギャップ指数(2023)上位国
     順位(昨年順位)         得点        国名   
 1位(1位)0.912アイスランド      
 2位(3位)0.879ノルウェー
 3位(2位)0.863フィンランド 
 4位(4位)0.856ニュージーランド
 5位(5位)0.815スウェーデン
 125位(116位)0.647日本

日本の総合順位は146カ国中125位

 2023年版の日本の総合順位は、得点0.647で、146カ国中125位(昨年は、得点0.650で、146カ国中116位)でした。順位は公表以来最低となりました。G7諸国(日本、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ)の中では、昨年に引き続き最下位となりました。

 4つの分野別では、それぞれの特徴がみられます。

 経済分野は、123位(昨年121位)と、依然として低い順位でした。項目別では、「所得の男女平等」の項目は100位、「管理職における男女平等」133位であり、得点は0.561(昨年0.564)でした。

 教育分野は、47位(昨年1位)となりました。項目別では、「識字率」「初等教育」は昨年に引き続き1位を保ち、「高等教育」の項目が新たに105位となり、得点は0.997(昨年1.000)でした。

 健康分野は、59位(昨年63位)となり、「出生児の男女割合」の項目は昨年に引き続き1位、「健康寿命」は昨年に引き続き69位であり、得点は昨年と同じ0.973と高得点を保っています。

 政治分野は、138位(昨年139位)と、4つの分野の中では昨年に引き続き一番低い結果となりました。「国会議員の女性割合」の131位、「閣僚の女性割合」128位の項目の低さは顕著であり、得点は0.057(昨年0.061)でした。

 これらの結果から、日本では、「経済分野」及び「政治分野」における女性の参画が引き続き課題であると考えられます。


 日本の分野ごとの順位及び得点は、下表のとおりです。

 世界順位1位のアイスランドの得点とともに掲載しています。(括弧内は昨年の値です。)

経済
 項目日本の順位 日本の得点アイスランドの得点
経済活動への参画機会123位(121位)0.561(0.564)0.796
    労働参加の男女平等  81位(  83位)0.759(0.750)0.894
    同種業務の給与における男女平等  75位(  76位)0.621(0.642)0.784
    所得の男女平等100位(100位)0.577(0.566)0.742
    管理職における男女平等133位(130位)0.148(0.152)0.602
    専門職・技術職における男女平等1.000
教育
 項目日本の順位 日本の得点 アイスランドの得点 
学歴      47位(    1位)0.997(1.000)0.991
    識字率        1位(    1位) 1.000(1.000)1.000
    初等教育        1位(    1位) 1.000(1.000)0.998
    中等教育(中学校・高校)        1位(    1位) 1.000(1.000)0.962
    高等教育(大学・大学院)105位( - )0.976( - )    1.000
健康
 項目日本の順位 日本の得点 アイスランドの得点 
健康と生存率59位(63位)0.973(0.973)0.961
    出生児の男女割合  1位(  1位)0.944(0.944)0.941
    健康寿命69位(69位)1.039(1.039)1.008
政治
 項目日本の順位 日本の得点 アイスランドの得点 
政治への参画138位(139位)0.057(0.061)0.901
    国会議員の女性割合131位(133位)0.111(0.107)0.908
    閣僚の女性割合128位(120位)0.091(0.111)0.714
    女性国家元首の在位期間  80位(  78位)0.000(0.000)1.000

男女共同参画に関する国際的な指数

 このほかにも、男女共同参画に関する国際的な指数として、「ジェンダー開発指数」や「ジェンダー不平等指数」があります。

 これらの指数の説明や順位など、詳しくは「内閣府男女共同参画局のホームページ(別ウインドウで開く)」をご覧ください。

だれもがいきいきと「自分らしく」暮らせるまちを目指して

 すべての人が、性別にかかわりなく個人として尊重され、ともに責任を担い、自らの意思によってその個性と能力を発揮することのできる「男女共同参画社会」の実現は、人権尊重と持続可能な社会の発展の意味からも、最重要課題です。

 長岡京市では、平成22年10月に「長岡京市男女共同参画推進条例」を制定し、性別による差別がなく、すべての人の人権が尊重される「男女共同参画」のまちを目指しています。

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