ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

西山森林整備の取り組みについて(平成26年度)

  • ID:4147

西山の豊かな森林環境の保全や育成を推進するために、平成17年6月に西山森林整備推進協議会を設立しました。森林所有者、地域住民、企業、NPO、大学、行政などが連携して活動に取り組んでいます。協議会では「西山森林整備構想」に基づき、『つなげたい  みどりの西山  未来の子らへ』という想いのもと、積極的に活動を進めています。

→協議会について詳しく知りたい人は、西山森林整備推進協議会のホームページ(別ウインドウで開く)

→西山森林整備構想について詳しく知りたい人は、西山森林整備構想のページ

平成26年度の取り組みを紹介します

森林整備事業

水源涵養や二酸化炭素の吸収など、森林が本来持っている豊かな機能を取り戻すためには、森林整備を行う必要があります。

平成26年度は、人工林、天然林、竹林の整備を行いました。西山の森林総面積約800ヘクタールのうち、平成27年3月末で、約261.68ヘクタールを整備しました。

森林整備をした面積に対し、どれだけの二酸化炭素が吸収されるかの算定を、公益社団法人京都モデルフォレスト協会に依頼しています。平成18年度~26年度の9年間で実施した森林整備により、約1376トンの二酸化炭素の吸収が認められました。

また、カシノナガキクイムシ等の森林病害虫被害を受け、枯れてしまった木を、景観や安全面を考慮して歩道沿いなどを中心に約120立方メートル(材積)伐採しました。

人工林の整備後の写真

整備後の人工林

天然林の整備後の写真

整備後の天然林

竹林整備後の写真

整備後の竹林

林道・作業道等の整備

森林整備をした後の間伐材を利活用するためには、まず伐採した木を山から運び出さなければなりません。そのための林道や作業道、施業路を整備することも、森林を保全するために必要なことの一つです。

平成26年度は、浄土谷西山地区にて689メートルの施業路を開設しました。さらに、台風などの大雨により崩れた立石林道、西山作業道浄土谷線、鉢伏作業道の修繕も行いました。

施業路の写真(人工林エリア)

人工林エリアに開設した施業路

木竹資源の利活用

本市では、平成23年11月に「公共建築物等における長岡京市産材の利用促進に関する基本方針」を策定し、森林整備により搬出した伐採木等の地産地消を積極的に進めています。

平成26年度は、人工林については図書館前の机・ベンチ、議事堂案内板等への利用を進めました。

また、薪と薪ストーブの購入者に対する補助制度が始まりました。薪は1束あたり200円の補助を設け、20件約800束分の申請がありました。薪ストーブは3件の申請という実績です。

その他に、市内の公共施設である西山公園体育館に、薪ストーブが設置されました。

竹材は昨年に引き続き、市有地に調査区を設け、チッパー処理をしたものを敷き詰め、防草効果を検証しています。

広葉樹を薪として利用していくための取り組みとして、8月に薪割り大会も開催しました。

図書館前のベンチの写真

図書館前の机とベンチに利用

西山公園体育館の薪ストーブ

西山公園体育館の薪ストーブの写真

自然環境調査・植生調査

  • 日本自然保護協会のモニタリング1000里地調査を実施しました(第2期調査期間:平成25年度~5年間) 。
  • 森林整備箇予定地の生物・環境調査を、ボランティアの皆さんの協力を得ながら実施しました。希少な動植物などの生育が報告された場合は、それらに配慮した整備を行っています。

啓発事業

第8回 西山ファミリー環境探検隊

四季を通して西山で様々な体験をすることで、自然のすばらしさを感じていただく親子対象の環境教育事業「西山ファミリー環境探検隊」を3回開催しました。参加者数は延べ45名。西山をフィールドに活動されている団体や大学生ボランティアのご協力を得ながら、充実した内容となりました。

西山ファミリー環境探検隊の写真

春の自然観察「花や虫がいっぱい」

西山ファミリー環境探検隊の写真

夏の水遊び「小泉川であそぼう」

森林ボランティア行事

第10回西山森林ボランティア行事を、10月に西山キャンプ場周辺にて開催しました。爽やかな秋晴れの中、60名が森林の伐採作業を行い、気持ちのよい汗を流しました。

ボランティア行事の作業風景

伐採作業

森林ボランティア行事の写真

集合写真

森林ボランティア養成講座

継続的な森林整備を進めていく上で、森林ボランティアの皆さんの存在は欠かせません。

ボランティアの増加を目的として、森林ボランティア養成講座(初級編・竹林及び雑木林)を3月に実施し、24名が参加しました。各作業班にボランティア団体のスタッフを配置したことで、参加者との交流が図られ、有意義な時間となりました。

ボランティア養成講座の集合写真

集合写真

各イベントでの活動PR

西山を市民の皆さんに身近に感じてもらうため、長岡京市農業祭や環境フェア等のイベントブースに出展しました。工作体験やジクソーパズルコーナー、工夫を凝らした展示により、西山の魅力や西山森林整備推進協議会の活動をPRすることができました。

工作をしている写真

西山の素材を使った工作(環境フェア)

環境フェアの写真

展示で西山を紹介(環境フェア)

環境教育事業

  • 市教育委員会主催の環境教育事業で、市内全小学校が西山及びその周辺での環境教育を企画・実施しました。実施にあたっては、本協議会に参画するボランティアの皆さんに、自然観察や工作のお手伝いをしていただきました。
  • 神足小学校は、学校で育てたドングリの苗木をキャンプ場周辺に植え戻す活動を行いました。また、次年度も継続的な活動とするため、ドングリ拾いとポット植え活動を実施しました。
  • 小学校の新任教員に向けて、西山環境学習実施のためのオリエンテーションを行いました。
ドングリの植え戻し作業の写真

ドングリ苗の植樹

西山森林整備構想の改定

西山の整備の指針となる「西山森林整備構想」が平成18年2月に策定されてから9年が経ち、新たな課題や、森林を取り巻く状況の変化がわかってきました。そこで、計6回にわたるワーキング会議において、植生調査データをもとに、森林整備の方向性を再検討し、今後の整備をより具体的・効率的に行えるよう構想の改定案を作成しました。

ワーキング会議の様子

ワーキング会議

その他

  • マツシマホールディングス(株)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン及び藤下輝夫氏が、京都モデルフォレスト協会理事長表彰(京都モデルフォレスト推進表彰)を受賞

  • モデルフォレスト国際シンポジウムで事例発表

  • 総合地球環境学研究所が主催する国際シンポジウムの視察受け入れ

  •