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西山森林整備の取り組みについて(平成30年度)

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西山の豊かな森林環境の保全や育成を推進するために、森林所有者、地域住民、企業、NPO、大学、行政などが連携して、平成17年6月に西山森林整備推進協議会が設立されました。

協議会では「西山森林整備構想」に基づき、『つなげたい  みどりの西山  未来の子らへ』という想いのもと、積極的に活動を進めています。

→協議会について詳しく知りたい人は、西山森林整備推進協議会のホームページ(別ウインドウで開く)

→西山森林整備構想について詳しく知りたい人は、西山森林整備構想のページ

平成30年度の取り組みを紹介します

森林整備事業

平成30年度は、9月の台風21号をはじめ災害がたいへん多い一年となりました。西山では、過去に例のない大雨と強風により広範囲が被災したため、災害復旧を兼ねた森林整備を実施しました。

人工林、二次林(天然林)、竹林の整備箇所については、林内の風倒木の処理などを併せて行い、6.09ヘクタールを整備しました。これにより、平成30年度末までの累計森林整備面積は301.18ヘクタールになりました。(西山の森林総面積約800ヘクタール中)

竹林整備については、西山の最重要課題としている「放置竹林の拡大」を止めるために、平成27年度から人工林や二次林へ拡大する竹林の最前線をライン状に整備する取り組みを継続的に実施しています。

これらの森林整備のほか、ふるさと納税応援寄附金を財源とし、平成29年度からスタートした京都西山再生プロジェクトでは、前年度にクヌギとエノキの苗木を植樹したカブトムシの森、オオムラサキの森の下刈り作業を行いました。また、当プロジェクトの活動地も、台風による被害を受けたため、いただいた寄附金を活用し復旧作業を行いました。(京都西山再生プロジェクトページへ(別ウインドウで開く)

また歩道沿い等を中心に、台風等による風倒木を、景観や安全面を考慮し、約58.65立方メートル(材積)伐採しました。

人工林の整備後の写真

整備後の人工林

二次林(天然林)の整備後の写真

整備後の二次林(天然林)

竹林の整備後の写真

二次林に侵入した拡大竹林の整備後

二酸化炭素の削減に寄与しています

森林には地球環境保全機能があり、森林整備を行うことで、二酸化炭素の吸収量を高める効果が期待されています。
長岡京市では毎年、森林整備面積に対しどれだけの二酸化炭素が吸収されるかという算定を公益社団法人京都モデルフォレスト協会に依頼しており、平成30年度の整備により、16.67トンの吸収が認められました。これにより、平成18年度~30年度に実施した森林整備による累計吸収量は1503.74トンになりました。

林道・作業道等の整備

森林整備をした後の木材を利活用するためには、まず伐採した木材を、山から運び出さなければなりません。そのための林道や作業道、施業路を整備することも、森林を保全するために必要なことの一つです。

平成30年度は、浄土谷地区に支線84mを新たに開設しました。さらに、台風などの大雨により崩れた鉢伏林道、立石林道、西山作業道浄土谷線2号線の修繕を行いました。

鉢伏林道 修繕後の写真

鉢伏林道 修繕後

立石林道 修繕後の写真

立石林道 修繕後

木竹資源の利活用

長岡京市では、平成23年11月に「公共建築物等における長岡京市産材の利用促進に関する基本方針」を策定し、森林整備により搬出した伐採木等の地産地消を積極的に進めています。

平成30年度は、人工林の整備で搬出した間伐材を、西代里山公園の間仕切りやロッカー、北開田児童館のテーブル、その他公共施設の備品のほか、長岡京市環境フェアの啓発コースターなどに利用しました。

また、昨年度に引き続き、薪と薪ストーブの購入者に対する補助を行いました。薪は1束あたり200円の補助を設け、692束の売り上げに対し、605束分の申請がありました。

西代里山公園の間仕切りの写真

西代里山公園の間仕切りに使用

北開田児童館のテーブルの写真

北開田児童館のテーブルに使用

自然環境調査・植生調査(西山森林整備推進協議会事業)

  • 日本自然保護協会のモニタリング1000里地調査を継続して実施しました。(第3期調査期間:平成30年度~5年間)
  • 森林整備予定地の生物・環境調査を、ボランティアの皆さまの協力を得て実施しました。希少な動植物などの生育が報告された場合は、それらに配慮した整備を行っています。

長岡京市西山フォトコンテスト

「何度でも行きたい西山」をテーマに、西山森林整備推進協議会と西山フォトコンテストを共催しました。

西山のファンを増やすことを目的に、インスタグラムというSNS媒体を活用して実施し、9月~10月の2か月で、321作品の応募がありました。

受賞作品はこちら


審査の様子

乙訓高校写真部による一次審査

啓発事業(西山森林整備推進協議会事業)

西山森林整備推進協議会では、年間を通して西山の自然に触れられる様々な企画を開催しています。平成30年度は、台風被害の影響により、毎年10月に実施している森林ボランティア行事、西山ファミリー環境探検隊(秋の部)が中止となりました。

西山ファミリー環境探検隊

四季を通して西山で様々な体験をすることで、自然のすばらしさを感じていただく親子対象の環境教育事業「西山ファミリー環境探検隊」を3回開催しました。
参加者数は延べ37家族、104名。西山で活動されている団体や大学生ボランティアの方に協力いただき、西山の季節を感じられる充実した内容となりました。

西山ファミリー環境探検隊の写真

夏の川遊び

西山ファミリー環境探検隊の写真

冬のバウムクーヘンづくり

森林ボランティア養成講座

継続的な森林整備を進めていく上で、森林ボランティアの皆さまの存在は欠かせません。

ボランティア活動の推進を目的として、森林ボランティア養成講座を3月2日(土)に実施しました。7名の参加者が、実際に西山で活動されているボランティア団体と一緒に竹林の伐採体験をしました。作業後はボランティア団体との交流会を開き、参加者の興味分野や、活動への意欲などを聞くことができました。

また3月17日(日)には、ボランティアの活動をより身近に知ってもらうために、ボランティア団体の通常活動に合わせた体験会を実施しました。

作業写真

竹林の伐採体験

交流会の様子

整備体験後の交流

西山ふれあいワークショップ

西山を身近に感じてもらうために、西山の間伐材をつかったDIYのワークショップを8月18日(土)に西代里山公園にて開催しました。

当日は午前、午後合わせて22組52名の参加者が、かなづちを使いながら西山産ヒノキをつかったミニラック作りに取り組みました。

講師:ホリモク株式会社

ワークショップの写真

ワークショップ作業風景

各イベントでの活動PR

西山を市民の皆さんに身近に感じてもらうため、長岡京市環境フェアや長岡京市農業祭のイベントブースに出展しました。

自然工作のコーナーや、木製のパズルは子ども達に大盛況でした。また、環境フェアのテーマ「COOL CHOICE(かしこい選択)」にちなんで、生活の中で木を使うという選択を提示し、西山での整備事業に絡めて森林資源の循環利用を啓発しました。

環境フェア展示写真

環境フェア 木製のパズル

環境フェアの写真

イノシシの人形は本物そっくり

啓発看板の維持管理

西山森林整備推進協議会で平成22年度に設置した啓発看板の効果向上を目的に、周辺の竹林の維持管理をおこないました。



環境教育事業(西山森林整備推進協議会事業)

  • 市教育委員会主催の環境教育事業で、市内の小学校が西山及びその周辺での環境教育を企画・実施しました。
  • 神足小学校では、どんぐりの木の実をポットに植える作業を行いました。生長した苗木を山にかえすために、一年かけてどんぐりを育ててもらっています。また、図書室に設置している薪ストーブの火入れ式を行いました。
  • 小学校の新任教員を対象に、学校での西山環境学習に活かしてもらうためのオリエンテーションを行いました。
  • これら環境教育の実施にあたっては、西山森林整備推進協議会に参画するボランティア団体の皆さんにご協力をいただいています。
ドングリのポット植えの写真

ドングリのポット植え

火入れ式の写真

火入れ式の様子

今までの取り組み