第3回 総合計画審議会 会議録
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第3回 総合計画審議会 会議録

日時
令和2年2月18日(火曜日)午前10時から11時55分

会場
長岡京市役所 大会議室A

出席委員
石垣委員、小幡委員、川勝委員、岡委員、山本(弥)委員、河原委員、山本(一)委員、今堀委員、西小路委員、小山委員、山田委員、林(利)委員、小田委員、稲葉委員、石田委員、林(勝)委員、吉田委員、鵜野委員、芝田委員、山本(哲)委員、土家委員、佐々谷委員 ※吉田委員の「吉」の上部は「士」ではなく「土」

欠席委員
なし

事務局
仁科総合政策部長、硲総合計画推進課長、嶋本総合計画推進課主幹、藤井総括主査、今北主事

出席者(総合計画企画会議委員)
城田委員、大西委員、神田委員、井上委員、河北委員、尾崎委員、川村委員、志水委員、八木委員、清水委員、舟岡委員

傍聴者
なし

議事
開会
議事
長岡京市総合計画条例施行規則第9条第2項の規定に基づき、委嘱を行った22名の委員の内、全員の出席を確認し、会議の成立が認められた。
第2期基本計画たたき台②について
事務局より、資料に基づき説明。
【意見・質疑応答】
(委員)
道の駅的施設については、農家だけではなく企業とのタイアップで話をしていたが、今後は地産地消という目的と、地元の農業の支援をどうしていくかということを検討していくことになった。皆さんの意見をお聞きしたい。
(委員)
今言っていただいたように、地産地消という言葉が入っていればよいと感じた。
(委員)
学校給食だけでなく、地元での売り方。地元の皆さんに安くてよいものを提供したい。そこから次の段階へ持っていきたい。
(委員)
農業だけではないが、後継者の問題がある。若い世代に長岡京市で農産業をされることを期待するが、どういった取り組みをされているか。また、農産物をバンビオ等で売っているが、これを増やしていくことは考えているのか。地元産品をどのように広げていくかを考えていかなければならない。
(委員)
他にも場所があれば広げていきたいと考えている。担い手にとって、魅力のある農業を目指していかないといけない。儲かる農業を作っていかなければいけない。
(委員)
販売するという点においては、農業も商業。新庁舎の工事も進んでおり、商工会が移ることもある。農業の担い手も、商工会としては視野に入れて動いているところ。
(委員)
子どもにご飯をつくるときに、地元の野菜が安心。スーパーで地元の野菜が買えるのが一番便利。道の駅までわざわざ行かない。長岡京市に引っ越そうと思ったきっかけが、観光地でないことと、田畑がたくさんあることだった。スーパーに置いてあるときとないときがある。
(委員)
担い手について、障がい者施設で農業を取り入れたいという話を聞いたことがある。施策「障がいのある人等への支援の充実」の5年後の目標である「障がいがあってもなくても、また障がいが重くても、すべての人が自分らしく地域で生活することができる。」というところに影響すると思う。視野に入れていただきたい。
(委員)
(障がいの視点で)よく考えていただいているという感想を持っている。
(委員)
分野「産業」について、「地域内の経済循環」という言葉があったほうがよいと思われる。地産地消もその内容を含む。地域内で行われている経済活動によって、域内で発生する所得が外へ流出するということは、活動の割に身入りが少ないということになってしまう。できるだけ経済循環が域内で回るということが望ましい。環境の面、安心安全という意味でもメリットが多い。農業に限らず、商工業、外貨を獲得するのも地域内経済循環にあたるので、観光にも関わってくる。総合計画は方向性を示すものなので、具体的な手法については、計画が出来てから考えていけばよいが、皆さんの思いを形にする一つの考え方として、「地域内の経済循環を高めていく」という方向性が打ち出されていればよいと思う。
(委員)
道の駅的施設の整備については、民間の力の活用と農業の活性化に繋げられないかを探っていたが、市の条件に合致する民間の運営協力者がなかったということもあり、断念となった。農業の活性化に繋がる政策は今後も継続して推進していく。農地の保全・活用、例えば貸農園や農産物の改良も含め、検討していきたい。農福連携についてもサウンディング調査でご提案をいただいている。
(委員)
SDGsのアイコンについて、これだけでは何のことかわからないので、本日の参考資料1の「SDGs ゴール・ターゲット一覧」のような説明がどこかに必要だと思う。また、どこに重点を置くかを決めておいたほうがよい。施策とSDGsのマトリクス表のようなものを作成していただきたい。
(委員)
市民アンケートの、行財政改革として優先すべきことについて、前回調査より職員数の適正化を選択された割合が減少している。これについてどう考えているかお聞きしたい。
また、基本計画たたき台について、数値目標がないがどうか。
(事務局)
職員数の適正化については、一定の適正化が進んできたかと思う。
また数値目標については、基本計画で方向性が決定した後に、具体の事業の検討を行い、指標等を設定していく。
(委員)
分野「地域子育て支援」の概況に、「放課後児童の安全・安心な居場所を確保するため」とあるが、夏休み等の長期休暇の居場所についても、ここに記載してもらいたい。
(事務局)
前回もご意見をいただいたところ。基本計画の具体的な実施について示す実施計画をつくる際に検討させていただく。基本計画は大きな方向性を示すものであり、具体化の段階で検討したい。
(委員)
直近では京都府、京都市で総合計画が策定された。京都府の計画には長岡京市と関連するところも含まれている。地域振興計画では、西山天王山駅のターミナル機能、長岡天神駅周辺整備、竹の文化などが含まれている。関連するものは京都府との連携をしっかりとやっていただきたい。
(委員)
この基本計画は15年間の将来像のなかで、5年ごとの方向性を示すものであり、今回は第2期基本計画ということで、第1期基本計画の方向性をほぼ踏襲するということを第1回審議会でご確認いただいたところ。その中で、変更点があれば修正を行っていく。京都府の新しい総合計画の山城地域振興計画に本市に関連する記載があるが、本市の第1期基本計画、そして第2期基本計画で盛り込もうとしているものをフィードバックする形で作られているので、整合は取れている。
(委員)
国や府からの財源をしっかりと確保していただきたい。
(委員)
この基本計画をベースに実施計画を定め、数値目標を設定し、市民への負担をなるべくかけないよう、財源を確保して進めていきたい。
(委員)
施策「都市の防災機能の向上」の重点方針に、「新たな防災情報伝達手段の導入を検討」とある。市民アンケートではテレビが災害・防災に関する情報の入手手段として最も多い。具体的にどのようなものをイメージされているのか。
(企画会議委員)
SNSやコミュニティFM等を活用したものを検討していきたい。
(会長)
防災情報は受け取る側の意識にも左右される。
(委員)
分野「道路・交通」について、先日の京都市長選で門川市長が地下鉄延伸をマニフェストとしていた。これが実現するのであれば、ここの内容の見直しが必要ではないか。
(企画会議委員)
京都市としては地下鉄ではなく、バスの自動運転等を検討される様子。まだ第2期基本計画に書き込める段階にはないため、もう少し調整が必要と考えている。
(委員)
アンケートの調査結果報告書は非常に貴重な資料。総合計画の策定にあたりフル活用したほうがよい。各政策の満足度と重要度の分析表を見ると、ほとんどの政策の満足度が高いところに位置しており、長岡京市の行政は市民から高く評価されていると思う。他の自治体で同じものを見ると、このように満足度の高い結果にはなっていない。ただ言い換えると、大きな分野での満足度は高いが、個別の部分で見れば変わってくるということを意味している。これは高次の欲求ということになるが、これだけ満たされてくると、ニーズがより多様化してくる。この多様化したニーズへの対応が長岡京市の発展のために必要なステップだと思う。もう少し先を見据えて、分析を属性別にしてみるとよい。例えば、世代別や地区別など。私が一番疑問に思ったのは、同じサービスをしていても、小学校区で需要度・満足度に違いが出るのはなぜかということ。調べればわかることだとは思うが、そこまでの分析には十分に至っていない。世代別は何となくイメージがつかめるが、私のような外の人間にとっては、地理的な違いがなぜ起きるのかが気になる。これを地域性ということだけで処理してしまってよいのか。SDGsにも誰一人取り残さないという重要な観点がある。そこを踏まえると地域間で格差が出てよいのかということは問われると思う。性別で見たときにも同様。属性別に詳細な分析を行って、ニーズの多様化への対応を考えていくことは必要なこと。せっかく経年でデータを取っているので、さらにこれを活かすことで、よりよい総合計画になるかと思う。少し先を見据えた話にはなるが。
(委員)
市民アンケートでは魅力発信の重要度が最も低い。基本計画のたたき台の分野「魅力発信」について、もう少し内容があればと思う。
(事務局)
実施計画の具体的な手法のなかでで検討していきたい。さきほどご意見のあったように、データを活かして計画や具体的な取り組みを考えていきたい。
(委員)
分野「地域活動・市民活動」について、「市民協働」という言葉があるが、どんな成果が表れているのか、どう広げていくか、役割の分担などの具体性がこのなかであればよいと感じた。
(事務局)
具体的な内容については、実施計画で取り組んでいくものになる。次の議題である、(2)「第2期基本計画の方向性について」で、「多様な人材の活躍」を掲げているので、次にご議論いただきたい。
第2期基本計画の方向性について
事務局より、資料に基づき説明。
【意見・質疑応答】
(委員)
自治会活動をしているなかで気になることは、地域での高齢化が進んでいるということ。様々な課題があるなかで、これは差し迫った喫緊の課題であると認識している。
(委員)
長岡京市には大学がない。済生会の跡地に誘致できないか。長いスパンの話にはなるが提案させていただく。
(委員)
PTAの仕事の関係で、他の学校の保護者と話す機会があるが、長岡京市は教育のレベルが低いという話が多く出る。京都市と比べても数段落ちる。市内の小中学校でレベル差があり、うちの小学校はビリだという話もある。それを知らずに引っ越してきた。小学校の時点で差がついてしまう。塾に行かせないといけないという話になるが、お金のない家庭では難しい。もっと学校教育に力を入れてほしい。PTAの役員に長岡京市でないところで教員をされている方がいるが、その方曰く長岡京市は教職員が少なすぎるとのこと。それでは困る。保護者の間では、長岡京市は子育て支援・学校教育のやる気がないという話によくなる。市の合計特殊出生率も低い。2.0以上はないといけない。
(委員)
おっしゃっている内容が、こちらが把握しているデータとは少し乖離がある。長岡京市の小中学生の学力テストの結果は府内平均よりも上、京都市よりも上というデータがある。長岡京市の教育はかなり進んでいると理解しており、施設環境整備も進んでいる。学校を応援する地域の応援も手厚い。第1期基本計画でも学校教育の充実・強化を第一の目標に掲げて推進している。施設の改善、グローバル教育、ICT教育など、先進的な教育の充実を図っており、今後も充実させていく。また学校現場の職員数について、発達障がいへの対応、学校給食・食育など必要なところについては職員の加配を行っている。教職員の定数は府が決定しその枠のなかで配置が決まるが、その定員配置についても充実・加配の要望をしており、かなり対応していただいている。このなかで、より充実した内容の教育を進められるよう、市教育委員会、学校現場ともに頑張っているところ。ただ、目標は高く設定をして取り組んでいかなければいけない。基本計画にもしっかりと盛り込んでいきたい。
(事務局)
データの補足として、市民アンケートでも分野「産み育てる環境」「就学前教育・保育」「学校教育」については満足度が高いという結果が出ている。また本市の合計特殊出生率は国・府の数値を上回っている。
(委員)
資料4の【視点①】多様な人材の活躍と価値の創出 の第1段落の文章が分かりにくい。「多様性を認め合うということは、」が主語で、「それらを融合させることで~」以下が述語だと思う。「異なる価値観を認め受け入れるということだけでなく、」という部分がこの文章を難しくしている。「異なる価値観を認め受け入れるとともに」とした方がよい。「それらを融合させることで、」の「それら」が何を指しているのかも不明確。
(事務局)
文言は整理させていただく。
(委員)
未来技術の活用について、IoT、ICT、AI等の技術が良いものであるような記載がなされているが、将来的には銀行の窓口などはAIに置き換わり、半数の銀行員が不要となる予測もある。「適切な活用」としたほうがよい。こうした技術をどんどん活用すればそれでよいという話ではない。SDGsについては、お金の面でも全てやっていくことは不可能。パイが決まっている中で、何を重点としてやっていくかを決めないといけない。SDGsの認知度はまだ高くない。どう広めていくかが課題。施策と17の目標の関連についての体系がわかるようなものをつけていただきたい。
(委員)
(未来技術の活用に関連して)警備会社のお客様窓口で仕事をしていた時に、地域包括支援センターの方から電話をよくいただいていた。内容は高齢者にブザーを持たせて、困ったことがあればブザーを押してもらい警備会社から何らかの支援を受けられないかというもの。そういった取り組みをしている警備会社もある。独居の高齢者の支援や介護にも活用できる。
(委員)
この審議会について、総合計画の冊子をつくる編集会議というイメージでいるのだが。
(会長)
意見の内容を反映させて、総合計画を作っていくものである。
(委員)
文言一つにしても、わかりやすく的確な表現になるように考えていくということか。
(会長)
ご意見として受け取り、事務局で見直しを行っていく。
(委員)
冊子が最終的にできるのか。
(事務局)
最終的な成果物として冊子になるが、この場でご議論いただくのは5年後の方向性である。
(委員)
視点①に関連して、求人情報を見ていると、1日だけ働けるものや登録しておけば情報が入ってくるものなどいろんな手法がある。長岡京市でも、ボランティアを含めて自分が働きたい形で働けるような情報提供の仕組みがあればよい。有償・無償を含めて、誰かのお世話をしたいというものまで、市内で様々な人材を発掘できる枠組みを作ってほしい。需要と供給がうまくいっていないと感じる。市民が求めているものに対して、様々な問題があってできないこともあるとは思うが、なぜできないかが市民には分からない。ここがうまく回れば効果的だと思う。
(事務局)
ご意見を踏まえ、事業を進めていく中で検討していきたい。
(委員)
SDGsを記載することについては賛成。日本の場合SDGsは企業が積極的だが、企業だけに任せると17の目標のうち、利益が出やすい分野へ取り組みが集中してしまう。お金にならないところは公共部門が積極的に担わないといけないので、SDGsの取組において自治体の役割は大きい。市民の皆さんにとっても同様。誰一人取り残さないという目標は、企業だけの取り組みでは不可能。自治体がSDGsを掲げる意味は大きい。一方SDGsは、2030年の世界がこうなっていたらよい、という将来像を描いたビジョンのようなもの。自治体や市民が取り組むべきものについては、その自治体にとって最も重視すべきもの、優先順位が高いものを柱に据えたほうがよい。総合計画なので、網羅的に扱うという意味ではSDGsに重なると思うが、長岡京市の地域性や良いところを一番反映しているのは、SDGsのゴール17「パートナーシップ」ではないかと思う。長岡京市にとって大切な視点となる。資料4の視点①はまさしくパートナーシップのこと。たたき台にアイコンが記載されているが、パートナーシップだけが見つからない。あえて位置付けるのであれば、分野「都市経営」に施策「パートナーシップ」があるので、ここに入れればよいとは思うが、あらゆる政策分野においてパートナーシップで目標を達成していこうというところが、全体を貫く横軸だと思う。すべてを網羅的に、同じレベルで取り組み、市民がすべてを理解することは難しい。強調すべきものを取り上げて、認知を高めていけばよいかと思う。
(会長)
この二つの横断的な視点を盛り込むということについてはよろしいか。
【異議なし】
(会長)
他にご意見があれば。
(委員)
未来技術の活用について、欲しいものは何でもネットで買えるようになり、便利になったが、市内の本屋が少なくなっている。まちの本屋を守っていただきたい。
(会長)
それは行政でできることかは分からない。私が懸念しているのは、超高齢社会、その次にくる認知症社会。そういった人たちへの支援などの視点も盛り込んでいただきたい。
(委員)
資料の送付について、事前に目を通すために早めに送っていただきたい。また資料の読み上げをもう少しゆっくりお願いしたい。SDGsのアイコンが小さくて見えない。
(会長)
他にご意見がなければ、事務局から提示のあった方向性を取り入れるということについて、承認をいただいたということでよろしいか。
【異議なし】
その他
◇ 次回日程
(事務局)
本日いただいた意見を踏まえ、第2期基本計画の骨子案を策定してまいりたい。次回の審議会は4月の中旬から下旬を予定している。この審議会で素案としてまとめ、5月にパブリックコメントを行う予定。
閉会