冬の星座☆彡
最後に、冬の星座を探してみましょう。
冬ははっきりとした形の星座がたくさんあります。
夏の探し方と同じように、見つけた星座からご自分の方法で辿ってみてもいいでしょう。
では、南の星から見ていきます。
この方角には誰もが知っているオリオン座が見えるはずです。
オリオン座は一等星が2つもある珍しい星座です。
左上のベテルギウス(赤くて表面温度の低い星)と
右下のリゲル(青白くて表面温度の高い星)の色の違いを楽しんでください。
オリオン座の左下には全天で最も明るいおおいぬ座のシリウスが輝いています。
シリウスの左下にはこいぬ座のプロキオンが輝いており、この3つの明るい星(ベテルギウス、シリウス、プロキオン)
がつくる形を冬の大三角形と呼んでいます。
この三角形を北へ折り返すとふたご座のカストルを探せます。
そのすぐ東隣に仲良く並んでいるのが同じふたご座のポルックスです。
オリオン座と違い、カストルは少し暗い星で一等星ではありません。
今から2000年以上前のギリシャ時代にはカストルのほうが明るかったそうですが、今はポルックスが一等星、カストルが二等星です。
星の明るさも数千年すると変化するのですね。
それでは北の空に目を向けてみましょう。
北東の空に大きなひしゃくの形をしたおおぐま座が昇ってきました。
W型のカシオペア座同様、小学校で習った方法を思い出して北極星を探してみましょう。
北極星の属する星座はこぐま座と呼ばれています。
北極星を目印に南へたどっていくと頭の真上付近に五角形の星座が見えます。
ぎょしゃ座です。
ぎょしゃ(馭者)とは馬車の前部に乗って馬を操り、馬車を走らせる人のことです。
今となっては化石に近い言葉ですね。
そのぎょしゃ座の中で明るく輝く星がカペラです。
ぎょしゃ座の西隣にはケフェウス座があります。
この星座は明るい星がないためあまり目立ちません。
ケフェウス座のさらに西隣にはアンドロメダ座やペガスス座など秋の星座が残っています。