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令和4年度第2回地域健康福祉推進委員会障がい福祉部会 会議録

  • ID:13343

日時

令和5年2月14日(火) 午後1時30分から午後3時00分

場所

長岡京市役所新庁舎一期庁舎 4階 会議室

出席委員

武田部会長、上田委員、栗原委員、小松委員、中山委員、西野委員、西村委員、夏川委員、日野委員、松本委員、三好委員、尾瀬オブザーバー

欠席委員

池田委員、中谷委員、藤本委員、森井委員

事務局

能㔟健康福祉部長兼福祉事務所長、名和健康福祉部次長兼福祉政策室長、厚地障がい福祉課長、村田障がい福祉課主幹兼障がい支援係保健師長、望月障がい福祉課主幹兼社会参加支援係長、山中障がい支援係長、髙瀬障がい支援係総括主査、本夛社会参加支援係主査、水野社会参加支援係主査

傍聴者

5名

配布資料

・ 【資料1】第6次長岡京市障がい者(児)福祉基本計画の進捗報告について

・ 【資料2】重層的支援体制整備事業について

議事の流れ

1.開会

・能勢部長挨拶

本年2月6日より、新庁舎一期庁舎での業務が開始となった。新庁舎では、窓口機能を集約し、「書かない窓口・待たない窓口」をスローガンに、手続き時の負担や待ち時間を軽減するなど、これまで以上に質の高い市民サービスを提供できるよう努めていく。今後とも皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げる。なお本日は、部会終了後に新庁舎のご案内も予定しているため、お時間のある方は、ぜひご参加いただきたい。

本日は「第6次障がい者(児)福祉基本計画」の進捗報告についての審議と、重層的支援体制整備事業についての報告を予定している。限られた時間であるが、活発なご意見を賜りたい。


2.委員退任・委員追加募集について

1名の公募委員が退任されたため、現在、公募委員の追加募集を行っている。新たな公募委員の任期は、令和5年4月から令和7年3月までの2年間となる。

 

3.議事

(1)第6次長岡京市障がい者(児)福祉基本計画の進捗報告について

 

・事務局

資料1について説明。

 

・委員

「障がい者児の人権を考える市民のひろば」について。参加していた人から、当日に「誰もが共に自分らしく暮らす長岡京市障がい者基本条例を知っていますか?」というアンケートを実施していたと聞いた。私も参加していたが、急いで会場を回ったため気付かなかった。もし分れば、アンケートの結果をこの場で教えていただきたい。

 

・事務局

来場者を対象としたアンケートの中に「基本条例について知っていますか?」という設問を設けた。アンケート結果については、手元に資料がなく即答できない。確認し、後日共有させていただく。

 

・委員

承知した。非常に大切なアンケートだと思うので、誰もがアンケートに気づき、その結果を確認できる形での実施を検討していただきたいと思う。例えば、「基本条例を知っている・知らない」という枠を作り、来場者にシールを貼ってもらう等。

また、乙訓障害児父母の会が「ひろば」のパンフレットに寄稿された原稿の一部を、この場で読み上げさせていただきたい。今年「ひろば」が45回目を迎え、市民のみなさんに障がいについての理解を広げるための機会と嬉しく受け止めている、という内容の続きを読み上げる。

(以下、『』内が原稿。)

『ただ、当会会員の多くは、当日のプログラムには参加が難しいのが現状です。「ひろば」のある土曜日は通所施設が休みで、行動援護が必要な子や、「医療的ケア」等、生活行為のすべてに全介助が必要な子の世話で、一日中傍から離れることができません。通所施設が休みの土日は、グループホームも休みになり、また、家族内にダブル介護がある会員もいます。』

ダブル介護というのは、高齢者介護と障がい者介護がダブルということもあると思うが、きょうだい児、複数の障がいを持った子どものケアが必要という場合もある。

『少しの時間を作って、「ひろば」の会場へ駆けつけた時は、「ひろば」のしおりをもらって、各ブースを駆け足で見て回り、ほっこりんぐで買い物しただけで、急いで帰ります。』

「ひろば」は素敵な取り組みであると思うが、20年ほど前からずっと、今読み上げたような部分の課題がある。そうしたところが、もう少し良い方向に進んでいくよう願う。

 

・部会長

アンケートについて。アンケート実施自体が啓発活動につながるため、市が基本条例を制定していることを折に触れ目につくよう工夫して紹介することは必要。

また、イベントへの参加のしにくさについて。市としてこうした意見を吸い上げる仕組みはどのようになっているか。何か手当しなければ、来年度以降もまた同じ問題が起こり続ける。その辺りで何かあれば。

 

・事務局

「ひろば」は実行委員会形式で開催しており、家族会も参加いただいている。月1回実行委員会を開催し、その中で意見を集約している。また委員の皆さまから活発なご意見をいただきながら、来年度以降の開催に向け準備していきたい。

また、アンケートについて。ご指摘のアンケートは「ひろば」のパンフレットと一緒に袋に入れて来場者へ配布した。今年度より、新たな取り組みとしてLINEでアンケート回答できるような仕組みを作った。より簡単にアンケートを回答できるようにと思い実施したが、まだまだ周知が不足しているようであるため、周知に力を入れていきたい。結果のフィードバックのあり方については、今後検討させていただく。

 

・委員

委員のご指摘について。土日開催ではなく、平日開催にすべきというご意見か。

 

・委員

そうではない。

 

・委員

できれば親子一緒に参加いただきたいと思う。

また、アンケートについて。パンフレットの手渡し時、アンケートを実施している旨を声掛けする必要があると感じた。

長く続く事業であるが、「こうした方がもっと良くなるのでは?」という新しい意見があれば、事務局の障がい福祉課へお伝えいただければ、実行委員会の場で参考にしたい。ぜひ色々な意見を取り入れ、より多くの市民に参加いただけるイベントにしていきたいので、よろしくお願いしたい。

 

・部会長

内容の充実と集客は比例しないため、分けて考えなければならない。イベントの参加しやすさという部分に特化した手当は必要。せっかくいい内容であっても、来場者が少ないと残念。特に障がいのある人はアクセスに課題のある人が多いため、参加・集客について個別に考えていただければと思う。

 

・委員

公園緑地整備事業について。「インクルーシブ公園」に関するワークショップが開催され様々な意見・アイデアが出たとあるが、市ホームページを見てもどのような意見が出たか見つけられなかった。ワークショップの内容は公表されているのか。また、意見・アイデアは公園整備の取り組みに反映されているのか。

 

・部会長

誰からも質問がなければ、私からお尋ねしようと思っていた。どのような意見・アイデアが出されたか、またそれが今後どのように活かされていくかについて教えていただきたい。

 

・事務局

現在、ワークショップで出された意見等については市ホームページに掲載されていない状態かと思う。今後「インクルーシブ公園」を長岡京市内で広げていくため、現在、公園緑地課が公園づくりの整備指針を取りまとめている所である。整備指針をつくる際に、ワークショップで出された意見等を取り入れていると聞いている。準備が整い次第、市ホームページで公表されるかと思うので、その際はご紹介させていただく。

 

・委員

12月に報告会があったと先程聞いたが、その時の資料等は市ホームページに掲載されないのか。

 

・事務局

10月に報告会があったと担当の公園緑地課から聞いている。現在のところ、市ホームページへの掲載はされていないようである。どのような形で公表されるか、担当課に確認させていただく。

 

・部会長

ワークショップで出たアイデア等については、企画の中で活用させていただくという反映の仕方もあるため、必ずしも公表しなければならないものではない。そのあたりも含めて確認していただければ。

 

・委員

児童発達支援センター等整備事業、地域生活支援拠点整備事業、共生型福祉施設整備事業について。以前、自立支援協議会にて、事業に対する意見を取りまとめて提案させていただいた。それに対しての進捗状況が不明であるため、進捗状況を共有し意見が言い合える形を取っていただきたいと思う。提案したことがどのように進められているか把握したいため、その辺りをお願いしたい。

また、自立支援協議会の医療的ケア委員会に、昨年度より当事者の委員が参加している。今年度は周知活動として、2市1町の民生児童委員の研修で当事者の委員に話をしてもらった。長岡京市職員対象のあいサポーター研修でもその件を取り上げていただいた。その委員について、この2月にオーストリアの国連本部にて、社会的障壁をなくす取り組みをされた人として表彰されることとなった。今回、日本で2件表彰されることとなったが、その内の1件。そうした当事者の人の話を聞いてもらえるということは、大変ありがたいと思う。

最後に、福祉的就労の充実について。福祉的就労からは外れるかもしれないが、今年度、長岡京市にて重度障がい者等就労支援特別事業を開始され、重度障がい者の人も働く機会を確保できるように新規事業を創設していただき感謝している。

 

・部会長

委員より3点ご意見をいただいた。

1点目、児童発達支援センター等整備事業、地域生活支援拠点整備事業、共生型福祉施設整備事業について。自立支援協議会からの意見について、進捗状況の情報についてまたやりとりさせていただきたい、とのご意見であった。委託先の法人にお任せではなく、しっかり進捗状況を確認しながら進めていってほしいと思っている。

2点目、医療的ケア委員会の当事者の委員について。当事者の委員からのお話が、民間児童委員の研修会やあいサポーター研修で取り上げられたとのことであった。それに1点付け加えたい。先日、京都市内で地域懇談会というものがあり、講師として災害福祉について話をさせていただいた。そこでもお話ししたのが、今後縦割りでは事業が進んでいかないため、折に触れ色々な事業を横に繋がりながら実施していくことが大切であるということ。事業を連携させながら長岡京市民の福祉を考えていけると良い。

3点目、就労支援の事業について。福祉的就労通所交通費助成事業について、1つお尋ねしたい。これは長岡京市外の事業所に通所する場合も支援対象となるのか。

 

・事務局

対象となる。


・部会長

であれば良かった。こうした事業は、なるべく可能性が広がる方向で考えていただきたいと思ったため、お尋ねしてみた。

 

(2)重層的支援体制整備事業について

 

・事務局

資料2について説明。

 

・委員

先ほど事例について説明をいただいたが、家族会の半数近くはまさに紹介いただいた事例のような課題を抱えている。できる限り電話や訪問で話を聞いているが、結局はどうしようもない状態。とりこぼさない支援体制整備事業のことを聞いて、この状況が少しは好転するかとちょっと希望を持っている。結局、支援が入るのはどうしようもない所まで落ち込んだ時。本人が暴れた、両親が入院や死亡により不在になった等の事態になってようやく周りが動いてくれるような状態。事例説明の際、「他にも事例はあるかと思いますが…」とおっしゃっていたが、実際に事例をたくさん抱えている。

また、居場所のつなぎについて。今の時点では居場所がなかなか無い。本人たちも居場所へ行ける位になれば一歩踏み出せる。デイケア等に行くことができれば、それが一定の解決になると思う。

現在、そうした問題を抱えながら毎日活動している。もし事例をということであれば、いくらでも紹介できるので、またよろしくお願いしたい。

 

・部会長

いま委員のお話にもあったように、資料で現在の問題として挙げられている8050問題、ダブルケア、ヤングケアラー、ひきこもり、ごみ屋敷等は、障がい者福祉では昔からずっとある問題で今に始まったことではない。ダブルケアの話も、高齢者を介護しながら障がいのある子どもを介護しなければならない場合もあれば、きょうだいが障がいをもっていれば生まれつきダブルケアとなる。8050問題については、一般的に言われているのは50歳の人が80歳の人を介護するのは大丈夫かという話であるが、逆に障がいを持つ子どもを育てる親は、80歳になっても50歳の子どもを介護しなければならないという問題がある。将来的には親も子どもも両方介護が必要となり、ダブルケアの話になる。ヤングケアラーの話も、障がいのないきょうだいが介護を担わなければならないのかという問題がある。例えば、幼い妹が知的障がいのあるお兄ちゃんに振り回されながらなんとかお世話をしている、というような話は昔からある。引きこもりについても、精神障がいを持つ人等がずっと家から出られないという問題がある。ごみ屋敷についても、障がい者福祉の領域ではありがちな話かと思う。

私は昔から障がい者福祉をやっている中で、障がいのない人であれば何とかしてしまう問題を何とかできないために顕著な問題となってしまう、縮図のような所があると感じている。いま時代が追い付いてきたというような印象がある。障がい福祉の領域では顕著な例がたくさんあるため、逆に言えば、長岡京市としてその辺りの問題を取りこぼさず対応できれば、誰の問題でも対応できるようになると思う。意見や情報を交換しながら進めて行かれると良いのでは。

 

・委員

「取りこぼさない支援」については、社協も総合生活支援センターをお預かりする中で、決意を持って取り組んでいるところである。資料のフロー図を見ていると、結局は本人や周りの人等が声を上げなければ、支援に繋がっていけないというところが最終的な課題になるのではないかと思う。今は誰かが声を上げてくれたり教えてくれた課題のある人に対し向き合うことを一生懸命やっている所。これが進めば進むほど、地域にも知られておらず自分からも発信できない人が残っていくのではと思う。そこが私たち福祉を推進する者として一番気になる所である。

先進的な行政の取り組みとして、給食費や税金や医療保険が支払われていない家庭に対し、役所から「何かお困りごとはないか?」とアプローチをされている所もあると聞いている。そうした所も含めて、勉強させてもらっているのが現状。そうしたちょっとした信号をキャッチできる方法を我々も見つけなければならない。例え微弱信号であっても見つけ出して関わって行けることは非常に大事。自分から発信できない人は永遠に関われないことが課題になってくる。信号が出せないところにどう関わって行くかということが、一つ一つ目の前の課題をこなしていく中で、次に出てくる課題だと思う。仕事を請け負う社協として、何年か後でも良いので、このフロー図がもう少し違う展開になって行けばいいと感じている。

 

・部会長

行政の説明の最後に、この制度が進んでいく中でどんどん充実させていきたいという話があった。進めて行く中で、最初イメージしていたものと違ったものになってくる部分もあるかと思う。関係機関とよく相談しながら進めて行かなければダメだと思いながら話を聞いていた。

包括ケアという所で言うと、全体的にそういう風な流れになってきている。福祉の援助技術の中では、スペシャリストからジェネラリストへという形で、相談者が支援者に合わせていくのではなく、相談者に向けた受け皿を広くし、どの問題も対応できる形にすることが利用者主体なのではないかという議論がある。私がいつも学生に説明する時に言うのは、スペシャリストは野球でいう代走・代打で、一球入魂で必ず仕事をして帰ってくる職人のような人。一方ジェネラリストは攻・走・守どれでもいける人。しかし、どれも二流ではそもそもプロ野球選手になれないという話をする。1人の人が障がい者福祉、高齢者福祉、児童福祉どれもがスペシャルというのは無理な話。だからこそ、全体を見て総合的に受けるジェネラルな所と、専門的に受けるスペシャルな所が両方機能しなければすべてが中途半端になり、どの問題にもしっかり対応できなくなってしまう。大事なのはどう連携していくかという部分。制度を進める中で、注意深くやっていただきたいと思う。

この事業は令和5年度からということなので、どういう状況になっているか、また皆で確認しながら進めていければと思う。

 

4.その他

・事務局

来年度のスケジュールについて説明。

 

・委員

本日、たくさん託されてきた事がある。時間の許す限りお話しさせていただき、共有していただきたいと思う。

1点目。家族会会員から連絡があり、訪問入浴を週2回・シャワー浴を週1回受けていたところ、訪問入浴の事業所が2月で一部のサービスを中止されることになり、どうしたら良いかという内容であった。他の訪問入浴の事業所や施設入浴は新規受け入れをしていなかった。シャワー浴のヘルパーは、他の日は無理という返答で、現在他の事業所から返事待ち。どうして誰もが週2~3日の訪問入浴を確保できないのか、こんな状況では緊急分にも対応できない、限られた福祉資源をどうするのか、行政なり事業所に考えていただきたいということであった。その方の文章を読み上げる。

『緊急の事態になったことで、今は入浴を確保できるサービスだけを探すことになっていますが、子どもたちは福祉サービスで人生の多くの時間を過ごすことになります。今のサービスは、穴の開いたところを補修するようなもので、確保出来たら良かったとなる社会やそういう考え方はいつまで続くのかと思います。子どもの成長や未来のビジョンに理想を描ける、生き方を選ぶ、そういう思いが共通する社会になってほしい。』

色んな所の協力を得て何とか乗り切ってほしいと思うが、この場で共有したいと思った。

2点目。新庁舎について。昨年、駐車場について、担当課と家族会で懇談をした。地下駐車場の構造や台数について説明いただき、こちらもお願いをした。福祉車両の駐車場を設置している公的な施設では、台数が限られており、ほぼ駐車できないという事態が起こっているそうである。新庁舎も基準値内の最小限の台数しか確保していないという話であった。先程の入浴とも通じるが、最小限の基準を満たせば良いという考えにはなってほしくない。なお、地下駐車場は令和8年に利用開始のため、それまでは第2駐車場しかない。体が不自由な人や車いすの人はどうされるのかと受付で尋ねると、現在検討中であるため、庁舎近くでその人だけを降ろしていただく等しかないとの話であり、唖然とした。早急に対応していただきたい。

3点目。共生型施設構想の医療の部分。障がいがありコミュニケーションが難しかったり、受診にあたり色々な配慮が必要な場合があり、気軽に受診できない家庭もある。救急対応も含めて、切実な問題。幼少期から発達支援や整形・リハビリに関わる医療機関や、長じては障がい認定区分・障がい年金の診断書作成をしてくれる医療機関を探すことに苦慮している当事者がいる。遠い医療機関を受診しなくとも、地元で受診できるよう、共生型施設構想で実現していただきたい。当事者の意見を的確に積極的に聞くことでどういうニーズがあるか的確に把握し、それを取り入れなければならないのではないか。当事者・家族のニーズを取り入れるシステムを構築していただきたい。例えば、アンケートや公聴会等、意見を聞いていく機会をきちんと確保してほしい。こちらがお願いすれば、その都度丁寧に対応していただいているが、適切な時期というものがある。話を聞いてもらった時には遅かった、ということはあって欲しくない。そのために、事業の進展に関する情報を積極的に開示していただきたい。当事者や家族も意見を伝えるために努力することが必要だと思うが、お互いに協力・支援という所でこれまで以上に前向きに考えていただきたい。

4点目。障がい者雇用について。私の息子は支援学校を卒業後、ずっと乙訓圏域外のB型事業所に通所していた。昨年自立支援協議会の就労支援部会で、乙訓の福祉事業所合同説明会や障がい者職業訓練学校の体験募集を知った。また、息子の就労先で京都府の知的障がい者採用の情報も得た。全て去年初めて知った。昨年の秋以降その全てを体験した結果、今年から最低賃金の時給968円を保証されるA型事業所に移籍した。合同説明会がいつから始まったのかは知らないが、令和元年度のチラシをインターネットで確認した。昨年の12月までは7年間、1時間150円程度の工賃であった。A型に行った息子も、B型に7年間通っていた息子も、成長はしていると思うが、何も変わっていない。情報があれば、もっと早く環境を変えられたかもしれない。最低賃金を得られる働きをできる人が、この地域にもたくさんいると思う。A型事業所が少ないという事情もあるが、当事者に色んな情報が届き、本人の意識も外に向かって開いていくようであってほしい。そして、当事者に関わる人の意識も、1人1人の可能性や労働、それに見合う収入という視点を持ってほしい。私も当時A型事業所は選ばれた人が行くものだと思っていたが、それも違っていた。

最後に1点。自立支援協議会就労支援部会でされていた庁内実習について、長岡京市役所でも受け入れを5年間されていた中で、知的障がい者の可能性を感じ取っていただけたかと思う。今後の長岡京市の知的障がい者の採用について、京都府が平成26年度からすでにやっていることなので、進めて行かれる可能性はあるのか。

 

・部会長

何点かあったと思うが、ちょっと多すぎた。本来話し合うべき案件もあると思うので、少し整理してから発言いただくか、前持って伝えておいていただだくとその時間を確保できたが、予定の時間を大幅に過ぎてしまった。

訪問入浴の話について。どう手当てするのかという話は本当に大事な問題。いわゆるBCPの話で、やめてしまう所が次の所を考えずにやめるだけやめてしまうのは良くない。社会福祉法人の場合は、次の事業所を探さなければ解散できないという規定があるが、そうではない事業形態の所もたくさんあるため、まさに社会福祉法人しかサービス提供できなかった時代から規制緩和になった所の一つの課題であると思う。そもそも資源が不足しているのではないかという話については、来年度予定している計画策定の際の参考になる話であると思って聞いていた。

新庁舎の話について。市として市民から意見を聞く機会はあったかと思うが、障がいや高齢等、いわゆる要配慮の状況にある人に特化した何かがあったのかについて、私は分かりかねる所。

情報へのアクセスの話について。これも計画の中でしっかり今後の課題として取り組んでいかなければならない話。また、障がい者就労のことに絡めて、当事者に情報がしっかり届くようにという辺りも、計画を作っていく上で大事なご指摘だと思った。

長岡京市の知的障がい者の雇用について。障がい者を受け入れたことによる市としての変化等があればお答えくださいということであったので、そちらだけ事務局にお渡ししたい。

 

・事務局

現在、長岡京市では身体障がい者の採用試験は実施しているが、知的障がい者・精神障がい者の採用枠は設けていない。これまでにもご意見をいただき、国でも雇用率等の対象に精神障がい者が入る等、変化があったたため、担当部署としては採用担当部署と協議を行っているが、実現には至っていない。本日いただいたご意見とこちらで就労体験を受け入れた成果等を採用担当部署と共有しながら、検討したい。

 

・部会長

先程の委員の話は、情報開示の話と関連しているのかなと思う。情報はこれからどんどん開示する方向に社会が進んでいる。それを前提に資料の作成等がされているし、特に障がい者福祉はすごく潤沢な資源でやっている状況ではないため、少なくとも今ある資源を十二分に活用できるよう、情報を当事者にどう届けていくかはすごく大事な課題である。その辺りも、次年度の計画策定にあたり大事なポイントであったかと思う。

 

5.閉会

※閉会後、希望者に対し新庁舎見学を実施。