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PTAと市長・教育長との意見交換会を開催しました

  • ID:10519

令和2年10月27日に、長岡京市PTA連絡協議会と市長・教育長との意見交換会を開催いたしました。

テーマ

  • 学習環境整備(ICT化等)へのご意見について
  • コロナ禍での学校教育活動やPTA活動への不安や課題について

出席者

  • 長岡京市PTA連絡協議会 常任理事 (長岡京市立小中学校 PTAから)
  • 長岡京市長 中小路 健吾
  • 長岡京市教育委員会教育長 ほか

概要(要録)

主な意見交換の内容


【学習環境整備(ICT化等)について】

最初に、市より配布資料を説明(下記、学習環境整備(ICT化等)説明資料(当日配布資料)からご覧になれます。)

〇スタディサプリ(中学校3年生対象)の家庭での使用や周知について

3月から始まった休校対応のなかで、本市では、特に中学3年生を対象にスタディサプリを導入している。家庭でもパソコンやネット環境などがあれば使える。

〇学校ICT化の整備状況(端末など)について

国が進めているタブレット端末の1人1台整備を、本市では年度内に実施できるよう取り組んでいる。Wi-Fi環境が無くても単独で使えることや、府立高校の実態も踏まえ、iPadを選定した。

〇どのように活用していくのか

すべての授業に一気に導入するのではなく、まずは授業の中で一部活用し、試行錯誤を重ね、使い方を発展させていく。当面は学校内での使用を考えているが、将来的には家庭での使用も検討する。

〇家庭での通信環境整備への支援は

これまでの調査で、Wi-Fi環境の無い家庭は約5%。家庭での使用を進める場合には、必要に応じてモバイルルータの貸し出しなども調整中である。

〇教員の対応へのサポートは

効果的な活用のためには、機器の整備と連動して教員の対応力の向上も必須であり、現在研修などの充実やICT指導員、サポート契約などを検討している。


 

【コロナ禍での学校教育活動やPTA活動への不安や課題について】

〇教室でのコロナ対策は

教室での授業は、換気やマスク着用、距離をあけるなど、文部科学省が出している新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルをベースにしながら行っている。

〇修学旅行の中止について(中止判断の理由は)

修学旅行については、大変残念な状況であるが、子どもたちの安全を最優先し、教育委員会として苦渋の決断をした。当日熱がある子がいた場合、着いてから熱が出た子がいた場合など、どのようにすれば実施できるか、様々なリスクを協議した。参加できる子とできない子の分断を防ぐ心理的配慮をも含め、最終的に市として統一した判断をすべきと考え、教育委員会として全校中止を判断した。

〇修学旅行の中止について(問い合わせや意見への対応は)

修学旅行中止決定を受けて、ご家庭でも「何とか行かせてやりたい」という思いと、「でも心配」という思いの両方の気持ちがあったのではないかと思う。実際に直接市や学校へ抗議などのご意見は多く寄せられていないが、それぞれいろいろなご意見があることを市として認識している。

〇体育大会や文化祭などの学校行事開催の判断は

体育大会や文化祭などの学校行事は、各学校の判断で工夫して実施したり、中止したりという状況である。市長は一般行政、教育長は教育行政、学校長は学校運営、それぞれに権限と責任がある。市内の学校でできる限りばらつきがでないようにするために、校長会議があり、今回の修学旅行のように議論するなかで、市の統一的な見解でやりましょうとなれば、教育委員会が中心となって決める場合もある。一方で、市や教育委員会が学校現場をコントロールしすぎることの問題もある。学校行事などは、校長会議で何度も議論をしながら、最終的に校長としての判断をしていただいている。

〇来年度の学校行事について(どうするのか)

来年度の学校行事などについては、現段階で新型コロナウイルスの状況がどうなっているかわからないが、基本的には通常に戻していくことが前提と考えている。そのうえで、状況に応じた対応を判断していかざるを得ないと考えている。

〇今後について(市から)

年度末から緊急事態宣言があり、いろんな動きが止まってしまった。PTAの役員の方の交代もあり、修学旅行や学校行事の判断についても、コロナ以前であれば、もっとコミュニケーションをとりながらやってこられたとも感じている。少しずつさまざまな動きが再開しているなかで、市としてまだまだ情報の共有ができていないとも感じている。教育委員会を通じて、学校にも、PTAの皆様とも事前にある程度の相談ややり取りをしながら、最終的な意志決定につながるようにお願いしていこうと考えている。PTAの皆様にも、いろんな方々の声を聞きながら意見集約をお願いすることになるので、コロナ以前の学校とPTAとのコミュニケーションに戻す努力、日常を取り戻す努力に、さらなるご協力をお願いしたい。



終了後のアンケートで寄せられた主なご意見

【学習環境整備(ICT化等)への意見について】

〇端末利用時のウイルス感染防止対策は

原則的に端末を他の児童生徒と共有して使用することは想定していませんが、万一、他の端末を触る場合には、手洗いやアルコールによる手指消毒などの感染予防策をとります。

〇端末の活用・オンライン授業の考え方について

学校ICT環境の整備は、コロナ対応だけでなく、それぞれの児童生徒の学習を深めることを想定した総合的な取り組みと考えており、通常時は、授業での活用、家庭学習での活用を進めていきます。しかしながら、学級閉鎖や臨時休校の際には、オンライン授業の実施なども想定していることから、円滑に実施できるように、オンライン授業の操作体験を実施して行く予定です。

〇端末を使ったよりよい教育の実現に向け、中長期のロードマップを

ICT機器の効果的な活用については、教育委員会、学校教員で構成する検討会議を行い、今後検討を進めていきます。

〇保護者などへの周知について

整備の方向性やスケジュールなど、教育委員会から改めてお知らせします。しばらくお待ちください。

 

【コロナ禍での学校教育活動やPTA活動への不安や課題について】

〇来年度の学校行事について(できれば実施の方向で、他市町と足並みをそろえてほしい)

本年度の修学旅行の判断については、府内市町の対応状況、市校長会との協議を踏まえて、本市として判断させていただきました。来年度の学校行事については、現段階では、感染予防策を講じた上で実施する方向で考えています。しかし、実施形態、修学旅行等の方面を含む日程等については変更する場合もある点、今後の感染状況によっては再度検討することもあり得る点はご理解ください。

〇休校に伴う授業の遅れや学習状況について(どのような状況か)

本市では、長期休業の短縮を実施し、授業時数の確保に努めるとともに、児童生徒の負担を考え、7時間授業は行わず、内容の見直し等で対応してまいりました。学習の遅れについては、ほぼ回復している状況です。実技系の教科を中心に接触を伴う学習活動についての制限は残っていますが、各校工夫しながら進めていただいている状況です。授業内容を進めるだけでなく、児童生徒が学習内容を理解できているかを確認しながら進めるよう、各学校に指示をしています。今後も、学校と連携しながら、児童生徒への丁寧な指導を進めていきたいと考えています。

〇PTAとの意見交換、保護者の思いや意見について

学校教育を進めるうえで、PTAとの連携は大変重要であり、特に今回のように通常と異なる状況が発生する場合においては、今後もご意見を参考にしていきたいと考えております。保護者の思いは様々であり、すべての保護者に、すべての点で納得いただいている状況であるとは考えておりません。今後も、ご意見については、各校を通してお聞きしてまいりたいと考えています。学校行事の実施等、保護者からいただいたご意見も参考にしながら判断していきたいと考えています。

〇学校ICT環境整備のPTA事業への活用について

学校ICT環境については、授業での活用を前提に整備をすすめています。そのため、ご家庭の通信環境とも異なることや情報セキュリティの面からも利用者を教職員、児童生徒に限定しております。そのため、現時点ではPTA事業での利用は想定しておりません。



学校環境整備(ICT化等)説明資料(当日配布資料)