ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

中小路市長の雑感日記『米国アーリントン訪問記(下)』

  • ID:14168

5月17日  米国アーリントン訪問記(下)


前週に引き続き、4月26日(金曜日)から5月2日(木曜日)の米国・アーリントン訪問の様子をお伝えさせていただきます。


○ダリン小学校を訪問
アーリントン内のダリン小学校を訪問。体育館での歓迎セレモニーでは、アーリントンの小学生たちが合唱、長岡京市の中学生が歌と踊りをそれぞれ発表。その後、低学年の生徒たちに対して、習字・折り紙・けん玉など、それぞれグループに分かれて教えるプログラムも。英語で苦労しながら教えている姿がとても印象的でした。


 

  

○セレクトメン議長・タウンマネージャーと懇談

タウンのオフィスにお邪魔し、ステファン・デコーシー セレクトメン議長、ジム・フィーニー タウンマネージャーと懇談。日本と米国の地方自治の仕組み、自治体制度の違い、双方の自治体が抱えている課題などについて意見交換。今秋の長岡京市への訪問や友好交流のあり方についても話し合いました。


 

  

○ロビンス図書館を視察
アーリントンにあるロビンス図書館を視察。大変、長い歴史を有する図書館で、元々は篤志家の寄贈によって設立され、その後公共図書館へ。図書はもちろん、福祉や環境の観点から、たまにしか使わないような日常用具(キャンプ道具やゲーム類など)も貸し出しされているのが面白い。コミュニティセンターの役割も果たしているようだ。

 

  

○アーリントン消防署を視察

図書館に引き続きアーリントン消防署の視察。自分自身が乙訓消防組合の管理者でもあるからか、関心は消防車と救急車の搬送体制、通信指令システムなど尽きない。日米比較で、共通している点や異なる点など勉強になりました。

 

  

○現地ローカルメディアACMiにてインタビュー
現地のケーブルテレビからインタビューの申し出をいただきました。英語でのやり取りは、やはり緊張します。


 

  

○フェアウェルパーティー
中学生たちを受け入れてくださっているホストファミリーの皆さんが一堂に会してのフェアウェルパーティー。皆さんのご協力に対して感謝の気持ちをお伝えしました。

 

  

○アーリントン警察署の視察・40周年記念植樹、そして帰国
訪問の最終日はアーリントン警察署を中学生たちと一緒に見学。併せて、敷地内にて40周年を記念してソメイヨシノの植樹を。友好の証として大きく成長してくれることを願う。
そして、すべての日程を終え、一路帰国の途へ。

お世話になった皆さん、歓迎をいただいた皆さんに、心より感謝申し上げます。

 

  

 

  

5年度の雑感日記(ページリンク)

5月10日  米国アーリントン訪問記(上)

 4月26日(金曜日)から5月2日(木曜日)の7日間、米国・アーリントンとの姉妹都市盟約40周年を記念し訪米しました。

 友好代表団のメンバーは、市長、白石多津子市議会議長、小原勉友好交流協会会長にくわえ、通訳兼コーディネーターの遠山さん、議会事務局長、秘書課長の6名。

 現地では、ホームステイ中の中学生訪問団とも活動をともにしました。

 その様子を二回にわけて、ご報告したいと思います。


○ 長岡京市からアーリントンへ

4月26日(金曜日)午前11時30分に市役所で出発式を行い、伊丹の大阪国際空港からまずは成田空港へ。

日本時間の午後6時25分に成田発の飛行機に乗り、現地時間26日の午後6時15分にボストンローガン空港へ到着。約13時間のフライト。早速ホテルに移動し、アーリントンのタウンマネージャーのはからいで、タバーン(現地のパブ・居酒屋)にて歓迎会を行っていただく。


 

  

○ 40周年記念祝賀会

アーリントンのタウンホールにて40周年記念祝賀会が開催される。

アーリントンのセレクトメン(選挙で選ばれる5名の委員会)議長のStephen DeCourcey夫妻やタウンマネージャー(セレクトメンによって指名される)のJim Feeneyさん、教育長のElizabeth Homanさんなど行政、学校などの関係者が参加される。


 

  

○ メジャーリーグ・レッドソックス戦を観戦

28日の日曜日には、フェンウェイパークでのボストン・レッドソックス対シカゴ・カブスを観戦。

ここで中学生たちと初めて合流。みんな、疲れも見せず元気そう。そんな様子を見てホッと胸をなでおろす。吉田正尚選手も先発出場。試合も5-4のサヨナラ勝ちで大盛り上がり!


 

  

○ アーリントン高校訪問

5年前の訪問時に議論されていた建替え整備が順調に進んでいるようで新しい校舎を見学させていただく。授業の中では、中学生たちが高校生に対してソーラン節の踊りを伝授。アーリントンの高校生たちも熱心に取り組んでくれ、最後はみんなで一緒にダンス。その後、ホーマン教育長のオフィスで、今後の交換留学プログラムのあり方など議論する。


 

  

 

  

○ 在ボストン日本総領事との昼食会

鈴木光一郎在ボストン日本総領事から公邸での昼食会にお招きいただく。鈴木総領事には、記念祝賀会にもご出席いただき40周年に花を添えていただいた。ボストンの中心部から少し離れた郊外の閑静な住宅地の中にある総領事公邸は歴史を感じさせる立派な洋館。昼食をいただきながら、姉妹都市との交流の歴史や現在のアメリカの政治情勢等について意見交換を行う。


 

  

○ タウンミーティングにてセレモニースピーチ

200名を越える住民の代表者が集うタウンミーティング。ここで予算など様々な議題について熱い議論が交わされる。その冒頭での40周年を記念してスピーチの機会をいただく。スピーチ前には、これまで本市との友好プログラムに尽力いただいた関係者の方々もお越しいただき交流する機会も。大変温かい歓迎をいただいた。


 

  

4月26日  プロフェッショナルの言葉

プロフェッショナルという言葉を定義するならば、その能力が高く、その仕事の技術に優れ、確かな仕事をする人、とでもなろうか。

もちろん、何のプロフェッショナルか、その分野によって求められるものは少しずつ異なるのかもしれないが、単なる才能だけではなく、それぞれの仕事に対する真摯な姿勢、努力と経験に裏打ちされた自信という二つの要素は必須ではないかと思う。だからこそ、私たちはプロフェッショナルな存在に憧れを持つのだ。

そんな風に感じさせる、二人のプロフェッショナルの言葉から。


歌手の宇多田ヒカルさんが、ある音楽番組のインタビューで作詞について聞かれて。


「作詞は釣りみたいなもの。待つのが仕事。いつも釣れそうな場所を探している。

  子どもの学校の送り迎えをしてようが、お風呂に入っていようが、テレビを見ていようが、友達とご飯をしていても、どこか頭の奥では釣りをしている。オンとかオフとかない。」


多くのプロが絶賛する、メロディーとの絶妙な調和や、情景や心象を表す言葉の美しさなど、人々を魅了して止まない歌詞は、努力の末に生み出されているのだ。


ユーチューバーは本当に面白いのか、というトーク番組の話題の中での、漫才師・千鳥の大悟さんの一言。


「ユーチューバーにも面白い人もいるが、芸人と決定的に違うところ。

 それは、芸人は舞台に立つということ。

 舞台は、自分を見に来たわけではない人を笑かす。

 YouTubeは、自分を見に来た人だけを笑かす。

 笑かせ方の戦い方がまったく違う。」


見ていて自信のなさそうな人は決して笑えない。経験を積み、鍛えられ、得られた自信があるからこそ、私たちは安心して笑えるのかもしれない。


4月19日  世界一大きな絵

中東情勢の緊迫感が高まっている。ガザ地区でのイスラエルとパレスチナの武力衝突が、周辺諸国を巻き込む形で拡大し、今や報復の連鎖はとどまるところを知らず泥沼化している。
ロシアによるウクライナへの侵略も2年余りが経過し、双方の攻撃により、今なお、多くの犠牲者が発生しているものの、世界の関心は以前と比較をして薄れつつもあるようだ。

そんな混沌とした世界情勢のなか、世界の子どもたちが、国や宗教・人種を超えて共通の喜びを分かち合い、情操を育み、世界平和に対する意識を育てていく。そんな活動がある。それが「世界一大きな絵」というプロジェクトだ。
世界中の子ども達が、5m四方の天竺木綿(白い木綿布)に描いた絵を持ちより、つなぎ合わせることで「世界一大きな絵」を完成させるという活動で、NPO法人アース・アイデンティティ・プロジェクツが1996年から取り組んでおられる。最初のプロジェクトでは、バングラディシュで世界各地の総勢13,000人の子どもたちの絵によって100m四方の大きな絵が完成した。
以来、その取り組みは在日各国大使館などの協力を得ながら世界中に広がりを見せ、2015年には広島被爆70周年、2016年には東日本大震災復興5周年などでの実施や、各種サミット開催時など外交イベントの際の実施などでも取り組まれている。

昨年、ご縁を頂戴し、当該NPO法人とプロジェクトを率いてこられた河原裕子代表理事が本市の市役所を訪問いただき、2024年のパリオリンピック開催に合わせた「世界一大きな絵2020TOKYO~2024PARISへ」への参加を呼び掛けていただいた。
早速、教育委員会とも相談し参加を募ったところ、長岡第四小学校が協力してくれることに。
そして、長四小の6年生が一生懸命制作に取り組んでくれ、卒業間際の3月に、躍動感のあるとても素敵な絵が完成した。
この後、NPOを通じてフランス・パリへ絵が送られ、世界中から集まった絵とつなぎ合わさって「世界一大きな絵」となる。「世界一大きな絵」は秋ごろにパリにて公開される予定だ。
子どもたちの思いが大きな力となり、少しでも平和な世界に近づけることを願っている。

 

  

 

  

4月12日  批判的思考

 今年の春は、ここ数年と比較をしても桜の開花が遅めだったので、保育所や学校などへの入園・入学に際し、桜に祝福された方も多かったのではないだろうか。

 今週の火曜日、水曜日に行われた本市の市立小中学校の入学式も、風雨をなんとか耐え忍んだ桜が、初々しい新入生たちを迎えてくれた。新しい門出を迎えられた皆さんの前途が洋々たらんことを心より願いたい。


 先日、5日に行われた京都大学の入学式での、湊長博総長の式辞をネットで拝読させていただき、とても感銘を受けたのでここで取り上げてみたい。

 大学生活において自己表現することが大切だと説く中で、「自分で書く」「自分で考える」プロセスにおいて「批判的思考」の重要性を以下のように指摘されます。


『さまざまな先入観や偏見などの外的なバイアスをできるだけ排除した、正確な知識と情報に基づいた内省が必要となります。これは批判的思考(critical thinking)と呼ばれます。ここで言う「批判的」とは、他者を非難したり攻撃したりするという否定的な意味ではありません。それは、自らの判断や意志決定において、必要な情報が充分にそろっているか、思考や判断の前提は正しいか、そのプロセスは論理的であるか、好き嫌いなどの恣意的感情や偏見などのバイアスが入っていないか、などを自ら慎重に検証するということです。(中略)

ドイツのハンス・ゲオルグ・ガダマーという哲学者は、自らの充分な批判的思考の上で一定の結論に至った上でもなお、「しかし、相手が正しい(つまり自分は間違っている)可能性はある」とする精神の寛容さが必要であると言っています。「自己発現」も「自己主張」と同義ではありません。私は現代のような情報過剰の時代にこそ、このような冷静な反省的思考と精神の柔軟な寛容さをもって、自らを表現することが重要になっていると思います。』

(全文はこちら:京都大学令和6年度学部入学式式辞(別ウインドウで開く)


 ネット上では、論理や根拠の弱さを強く激しい言葉で穴埋めしようとするがごとき主張や、特定の空間に閉じこもり外部など無きに等しいように扱う言説があふれている。

 政治の世界でも、他者の意見には耳を傾けず自分自身の主張だけが正義であるといった態度や、万能の神よろしく自身はすべての意見の代弁者であるような姿勢が散見される。

 そんな時代だからこそ、冷静な反省的思考と精神の柔軟な寛容さに基づく、熟慮と節度をもった対話が求められている。


 

  

4月5日  令和6年度のスタートにあたり

 4月1日、新年度の出発にふさわしい春らしい日差しのなか、新たに23名の職員の皆さんを市役所にお迎えすることとなった。

 また、年度末には14名の退職者をお見送りしたが、今回の年度替わりにあたっては、部長級の半数近くが退職・退任されたこともあり、とりわけ市役所幹部の皆さんの異動も大きいものとなった。

 まさに新しい体制での船出となる。

 引き続き、庁内での「対話」を大切にしながら、目の前にある課題はもとより、少し先を見据えたまちづくりに取り組んでいきたいと思う。

 そこで、その船出にあたり、幹部の皆さんと一緒に次に示す4つの「対話」のルールを確認した。


  1. 話しやすい雰囲気と関係性をつくること、相手を決して否定しないこと
  2. 互いに向き合うのではなく、目指すべき同じ方向を向いて助け合うこと
  3. 失敗を責めないこと、むしろ失敗を機会として活かすこと
  4. 食わず嫌いはしないこと、新しいことや変わったことでも受け入れてみること


 いつも、「楽しい職場」でありたいと考えている。

 「楽しい職場」とは「楽(らく)」な職場ではない。楽しみながら「成果をあげる」職場でなければならない。そのためのルールだといっていい。

これはもちろん、市役所の責任者である自分自身にも課せられる。

私自身への戒めとするためにも、年度のスタートにあたりここに記す。

とはいえ、言うは易く行うは難し。そのことを肝に銘じ、今年度も全力を尽くしたい。


これまでの雑感日記