平成22年度 第2回スポーツ振興審議会会議録
- ID:860
日時
平成23年3月24日(木曜日)午前10時から11時58分
場所
長岡京市役所南棟3階第1委員会室
出席者
- 桝岡義明
- 山本誠三
- 小池和美
- 井上年央
- 河原慶子
- 水島景子
- 福田純一郎
- 中村一弘
- 勝田歳一
- 椎名佐衛子
- 高橋恭三
- 東正彦
- 横山雅宏
- 鈴木勉
欠席者
- 青少年・スポーツ課長 堤忠司
- 同スポーツ係長 河北昌和
- 同主事 船井敬之
- 同主事 黒田直樹
傍聴者
0名
議事
全体の流れ
- 開会
- 教育長あいさつ
- 会長あいさつ
- 報告事項
(1)平成23年度スポーツ関係予算の概要について
(2)社会体育施設の整備について
・西山公園体育館屋上庭園スロープ設置工事
・長五小学校開放センター新設工事
・ウォーキングコースの整備
・スポーツセンター改修工事(プレハブ棟・防球ネット)
・夜間照明施設改修工事
(3)総合型地域スポーツクラブの取り組み状況について
(4)市内小中学校の体力テストの結果について - その他
- 閉会
教育長あいさつ、会長あいさつの後、審議に入る。報告事項(1)から(2)について、事務局より一括説明の後、意見交換を行った。
委員
ウォーキングコースの整備について、コースの路面の感じはどんな状況か。また、愛称のようなものはあるのか。
事務局
体育館の裏側の階段のあたりは舗装がないので、雨の後は歩きにくいかもしれないが、他は舗装されている。愛称のようなものは現在考えていない。今後、コースが定着する段階で、市民公募するなどについて検討したい。
委員
このコース周辺は、いろいろと西山を散策できるコースがある。マップ作製の際には、他のコースも含めて案内できるようにしてみてはどうか。
事務局
意見を参考に検討してみたい。手軽なウォーキングコースとして考えているので、あまりハードなコース設定にならないよう詳細については考えてみたい。
委員
以前に健康推進課の方でも、中央公民館を拠点にしたコースと小畑川沿いのコースを設定してマップを作製している。今回のコース設定は無かったと思うが重複しないように願いたい。また、このコース設定で防犯上どうなのかと疑問に感じるところがある。
事務局
今回、示しているコースが最終決定ではなく、防犯上のことも考慮して、最終決定したい。また、歩くコースを設定するだけでなく、歩くことの効能や消費カロリーなど関連する情報を網羅したマップ作製を念頭に入れており、健康推進課や関係部課と調整して作製すべきと考えている。
委員
体育施設の老朽化が進む中、限られた財政の中で整備に努めてもらいありがたい。ソフト面でも総合型地域スポーツクラブの推進に関する予算等も削らないようにお願いしたい。
委員
小中学校の夜間照明施設について、今後増設する予定はあるか。
事務局
周辺の民家や農家との調整が必要な問題であり、調整ができれば増やしたい考えはある。しかし、現在、学校の耐震工事があり、財政的には無理である。
委員
地元の理解を得られるよう継続的な取り組みを願う。
委員
西山公園体育館の前の多世代交流センターの中に、乙訓聴覚言語障害者のデイサービス施設がある。ここを拠点にしたウォーキングコースが整備されることとなり、大変うれしく思っている。是非利用してみたい。
委員
学校グラウンドの芝生化の予算はスポーツ関係予算とは別の予算か。
事務局
長七小学校で校舎の全面建替えが行われている。校舎等に関しては3月に完成し、既に供用しているが、グラウンドの造成は来年度になる。その際に芝生化に対応するため、地中に散水用のスプリンクラーを埋設する予定にしている。これをモデルケースとし、問題点等の検証の結果、効果が実証されれば他の学校にも拡げていきたい。
委員
子どもの体力づくりと芝生化は大きな相関関係があると言われているので、是非ともその視点で拡げていってもらいたい。
委員
芝生への水やりが一番大変であり、スプリンクラーの設置は大変ありがたく、水道の圧力でポップアップできるようにするなど、コストダウンへの方法が取られ、日本でも有数のモデル校になるような可能性を秘めた内容にしてもらっている。また、来年の6月に芝を植える予定にしており、秋には完成する予定である。ただし、不安材料として、施設整備をしてもらったが、後のメンテナンスは全て総合型地域スポーツクラブに任せられる点である。維持管理の経費も相当かかるので、少しでも補助してもらえるとありがたい。
事務局
現時点では確定的なことは言えないが、要望は受け止めておく。
委員
やはりウォーキングコースの愛称は必要ではないか。
事務局
コース確定後に、市民公募を行う方向で検討する。
委員
多少、防犯上の問題があっても多くの方に利用してもらえば、心配も減るのではないか。また、防犯上、死角をなくすことが重要であり、カーブミラーの設置などが有効であるので、そのあたりも含めて検討願いたい。
委員
西山公園体育館屋上のスロープの設置について、今回のスロープで、体育館全体のバリアフリー化は完成となるのか。
事務局
建物内の移動は全てバリアフリー化となる。正面から屋上へ直接行くことはできないが、館内のエレベーターを利用して2階へ上がれば移動は可能となる。
委員
予算の概要の資料に計画やアクションプランの位置づけを明記したことは、見やすくなり評価するが、アクションプランの位置づけが歯抜けになっているところがあり気になる。何か表記できないのか。
事務局
ピッタリ当てはまるものがなかったので、表記をしなかった。長期にわたるスポーツ振興計画上には、しっかりとした文言表記もされているが、21年度から3年間の重点的な取り組みを示したアクションプランの中には、すこし当てはめにくい所がある。
委員
トランポリン台は、今ある物に加えてもう1台購入するということだが、収納場所はあるのか。
事務局
折りたたみできるので、小体育室の器具庫に収納できるということで、施設管理者の体育協会とも調整はついている。
委員
長七小の体育館の建替えに伴って、子供用のバレーボールコートのラインが引いてなかったり、安全面を考慮した軽量のバレーボール用支柱導入の必要性やワイヤー式ネットでの事故事例などの指摘をバレーボール少年団から受けた。施設整備にあたっての安全面での指針のようなものは、どこが持ち合わせているのか。
委員
学校現場では、教育総務課といろいろな調整を行った。授業で使うものを優先するが、さまざまな利用に対応できるように、色を変えたり、ポイントをつけたりで工夫を行った。これが今後のスタンダードになっていくのではないかと理解している。
委員
七小については、直近の前例がベストと判断して引かれたようである。大人用のバレーコートは引いてあるが、子ども用はポイントもなかった。備品整備も含めて、どこかがスタンダードをつくるべきではないか。
委員
地域の学校開放運営協議会等にも意見を聞いて集約することが大切ではないか。
委員
新設と改修と状況が違うと思うが、学校だけで考えるのではなく、青少年・スポーツ課としても関与するべきではないのか。
事務局
工事担当からは、当然、学校に要望を聞くし、学校も地域に意見を聞いている。その結果が、青少年・スポーツ課に相談に回ってくる。その際にも、再度、地域団体に確認するなどで進めてきたつもりであり、これが基本スタンスである。
委員
工事担当に対して、青少年・スポーツ課としては、地域の体育団体に確認したのかという再確認が、最低限必要だと考える。また、ワイヤー式ロープが危険だとかいうことは、どこが熟知しているのか。
委員
教育委員会サイドで行うことが当然ではないか。
事務局
備品等について、安全性に欠ける物があるということは、今初めて聞いたが、工事担当も体育施設の専門家の意見も聞きながら行ってきたはずである。
委員
どこまでが設備で、どこまでが備品なのかという線引きも含めて、一定の指針を持つべきではないか。
委員
設計業者がある程度やるべき問題ではないのか。
委員
備品は学校で整備するのか、各クラブで所有するのかの問題もある。一度、情報を共有して集約し、どこかで基準をつくる体制を構築するべきではないか。
事務局
教育委員会内で、今後の対応を協議する。
委員
改修前のバスケットボールのゴールボードは壁に直付けになっており、シュートをしたら壁に激突する状態だった。これを前後上下に可動するタイプに変更してもらった。激突の防止策でもあるが、中学校に上がった時のことも考えて、子どもが高さを体験できるように改修してもらい、小中連携や競技力の向上にもつながるものと考えている。こういうことが今後のスタンダードになるよう期待する。
委員
行政内にも専門家はいないと思うが、青少年・スポーツ課で情報収集し、体制の構築を願う。
報告事項(3)について、事務局より説明の後、意見交換を行った。
委員
クラブフェスタの事業は他市に誇れるものである。
委員
先日、宮津高校でも総合型地域スポーツクラブの陸上教室をやっていたが、府内の高校で拡がりつつあるのか。
委員
加悦谷、京都八幡高校などでも行っている。タイプはいろいろあるが拡がっていくと思うが、乙訓地域では、乙訓高校しかやっていない。
委員
現在、日体協アシスタントマネジャーの資格も取得し、地元の総合型地域スポーツクラブの手伝いをしている。クラブ立ち上げまでは、府体協のアドバイザーの援助があったり、立ち上がった後も、市体協職員の手伝いがあったりするが、教育委員会との接点が少ないような気がする。行政として、総合型地域スポーツクラブの推進方策をどう考えているのか。
事務局
人材的な支援や財政支援などいろいろな支援策があるが、人材面では、市体協の全職員が日体協のクラブマネジャーの資格を持っているので、運営面でのアドバイスなどの人材的な支援は体協に担ってもらっている。行政としては、立ち上げ準備から立ち上げ後3年間は、補助金を支出し財政的に援助をしている。その後は、自主財源で運営をお願いしているが、小学校区では十分な会員確保もままならない状況は理解しているので、会員確保につながるような事業を委託する形で、財政の下支えも含めて推進していきたい。また、クラブ連絡協議会でも、クラブ同士の連携や研修などを実施してもらっている。
委員
体育指導委員の職務内容の見直しを行う必要があるのではないか。教育委員会の準公務員であるので、教育委員会の一員として、総合型地域スポーツクラブの推進に寄与できるように意識改革を行い、活用方法を考えるべきではないか。
事務局
体育指導委員協議会の中でも、総合型地域スポーツクラブとの関わりを模索している。現在の委員数10名であり、委員の増員については、校区の社会体育振興会連合会に協力願うとともに、2回公募を行ったが応募者がなかった。
委員
体育指導委員と社会体育振興会連合会と総合型地域スポーツクラブとのバランスがとりくい状態がある。クラブのある所は体育指導委員が選出されていないという実態がある。クラブ側も、それぞれが体育指導委員を選出する努力をし、体育指導委員も総合型地域スポーツクラブをつくる努力を行い、クラブ運営に携わるような意識革命が必要ではないか。2年後に社会体育振興会連合会から総合型地域スポーツクラブにリニューアルする構想があるが、その時に体育指導委員の位置づけを確認する必要があるのではないか。
委員
行政指導を含めて行う必要があるのではないか。
委員
他市クラブの例では、クラブが補助を出して、資格取得のバックアップをしている所がある。行政と体協が連携して、資格取得のバックアップができる体制整備を望む。資格取得者が増えることで、クラブのレベルも上がっていくと考える。
委員
課題も多いが、他市に比べれば先行していると考えるので、継続した取り組みを望む。
報告事項(4)について、事務局より一括説明の後、意見交換を行った。
委員
スポーツをする子供としない子どもの二極化が大きな原因ではないか。
委員
学校現場では、子どもの遊びが少ないという気がするし、すぐにケガをする。子どもの体力問題については、子どもを取り巻く生活環境の変化に着眼して、取り組んでいく必要があるのではないか。長岡京市では、放課後にすくすく教室を実施している。ランニングに取り組むことで、乙訓小学生駅伝で優勝したり、全国中学生大会で優勝したりするという例がでており、そういった下地をつくっていくことも大切である。子どもの体力が低下している状況を説明し、PTAで取り組んでもらう方策を行うとともに、学校ぐるみでの取り組みも必要である。市民大運動会への子どもの参加が少ない気がする。教員も一緒に参加するなどの取り組みも必要であり、地域を挙げて取り組んでいくべきで、数字を見てぼやくより何かの行動を起こすべきと考える。
委員
うまく動機づけをしてやれば、子どもは体を動かすものである。国のスポーツ立国戦略の中でも、トップアスリートの派遣事業が掲げられているので、うまく活用すればよいのではないか。京北町の事例で、女子プロ野球のアストドリームスのメンバーを招いて、選手がユニフォーム姿でアップに走りだすと、子どもも一緒に走りだす。普段、教員の指示では走らないのに、不思議なものである。
委員
子どもの生活環境は、全国一緒であるのに、長岡京市の子どもの体力状況が低いのはなぜか。何か、仕掛けが少ないのかなという感じがする。
委員
測定結果は経験値の問題もある。教育課程の時数確保の関係で練習ができないが、慣れれば数値は絶対に上がるはず。
委員
地域で、総合型地域スポーツクラブと自治会のコミュニケーションが出来ているのか等、自治会に対する要望があれば伝えていただきたい。自治会長会でも理解が得られるように説明をする。
自治会の理解があると総合型地域スポーツクラブの取り組みがしやすいと感じる。
その他
財団法人長岡京市体育協会の公益法人への移行について、3月23日の理事会及び評議員会で、公益法人移行後の役員体制の機関決定がされた。6月に公益法人への移行申請を提出し、24年4月から新体制となる方向で進められていることを報告。
今回が任期最後の審議会となる。次期の委員は未定だが、今後もスポーツ振興に協力をいただくことをお願いし終了する。